“相棒”ゲレーロJr.と岡本和真 練習もいたずらも、二人はいつも一緒

February 20th, 2026

20日(日本時間21日)の練習中、ブラディミール・ゲレーロJr.の隣には常に岡本和真がいた。あっという間に二人は”相棒”になったようだ。

ゲレーロJr.はさまざまな顔を見せる。ジョージ・スプリンガーのやんちゃな弟分であり、クラブハウスの番長であり、そして球団の象徴でもある。この日の朝、ブルージェイズの施設では、まるで兄貴分のように、新加入選手にやり方を教えるリーダーとしての姿を見せていた。

2人はフィールド2を1時間以上独占し、三塁コーチのカルロス・フェブレスから1000本のゴロを受けた。お互いに声を掛け合いながら、細かい動作を確認。ゲレーロJr.がお手本を見せると、岡本はそれを真剣に見つめ、すぐに実践していた。

練習を通して、ゲレーロJr.はこまめにノックを止めさせ、岡本と通訳・大嶋佑亮を呼び寄せた。セッションを積極的に引っ張り、時には身振りや短い言葉だけで伝え、時にはベース横で4人によるミーティングを仕切った。

「この角度で入るように伝えてくれ」とゲレーロJr.は大嶋に言い、大嶋がそれを岡本に説明する間、ゲレーロJr.は目の前でそのプレーを実践した。練習が終わると、2人は”儀式”を交わす。握手をしてから、少し間を置き、互いにお辞儀をする一連の流れが二人の間で定番となっている。

「岡本はクラブハウスに溶け込んでいると思う。ユーモアのセンスがあるし、ブラッドと一緒にいる時間が長いほどいいと思う」とジョン・シュナイダー監督は語った。

多くを語らずとも、互いへの敬意と友情は明らかだった。岡本は日本ではすでにスターであり、国内屈指の球団・市場で主役を張ってきた。常に中心人物であることに慣れているが、すべてが新しい現在は、ゲレーロJr.を頼っている。時には質問をし、一塁周辺の基本動作をともに確認する。一方で、ただ目線を合わせ、兄弟のようにうなずくだけという場面もあった。

その後、2人は打撃練習のためフィールド1へ移動し、ジョージ・スプリンガーとドールトン・バーショという“もう2人の兄弟”と合流した。4人は2組に分かれ、どちらもやんちゃなタイプと真面目なタイプが1人ずつという絶妙な組み合わせだった。

今週初め、シュナイダーがスプリンガーを探していた際、クラブハウスを歩きながら「ドールトン、お前の兄弟はどこだ?」と聞いたという。

フィールド1へ向かう途中、ゲレーロJr.がトイレに立ち寄ったため、岡本は1人でスプリンガーとバーショのもとへ到着した。先週、実際は遅れていなかったにもかかわらず、ドリルに遅れたとからかわれた岡本だったが、今回はそのいたずらを仕掛ける側に回った。仕掛け人はスプリンガーで、ゲレーロJr.が建物から出てくるのを待ち、大声を上げるよう岡本に指示した。

「こんな感じで両手を上げて」とスプリンガーは岡本をポジションにつかせる。こうした場面では、スプリンガーが策略を巡らす兄貴分だ。

ゲレーロJr.がようやく出てくると、岡本は両手を振りながら腕時計を指差した。ゲレーロJr.は笑いながら、3人に合流した。

「ジョージとは仲良くやっているし、自分もそうしようと心がけている。ブラディは、一塁のことも打撃のことも話せる存在。ブラッドは『彼が少しスペイン語を話せるからコミュニケーションが取りやすい』と言っていた。これからどうなっていくのか、とても楽しみだ」

こういったやりとりは、ゲレーロJr.がどれほど成長してきたかを物語っている。スプリンガー同様、ゲレーロJr.には大きな10歳児のような一面もあるが、自分の言葉が持つ影響力も、今は分かっている。日本球界を代表する実力と名声を兼ね備えた岡本も、そのことを理解し、ゲレーロJr.の背中を追っている。

やがて岡本も、さらに大きなにぎわいの渦に巻き込まれていくだろう。ダンスを覚え、食事会にも加わるはずだ。それでもすでに、ブルージェイズのクラブハウスに見事に溶け込んでいる。もし岡本を探しているなら、まずは日本からの大勢の報道陣を探してみよう。それでも見つからないなら、ブラディの隣を見ればいい。