ブルージェイズ、暗雲一転!延長10回に劇的サヨナラ勝ち

September 10th, 2025

ブルージェイズ4x-3アストロズ】トロント/ロジャースセンター、9月9日(日本時間10日)

トロントの一日は暗いニュースから始まった。

しかし、その沈んだ空気を吹き飛ばすように、ブルージェイズ打線が土壇場で大爆発した。延長10回に代打ハイネマンの内野安打でサヨナラ勝ちした。

延長10回、試合を決めたのは控え捕手タイラー・ハイネマンだった。

まず無死二塁でゲレーロJr.の打球は二塁への内野安打で二・三塁のチャンスに。1死で代打のハイネマンの打球は一塁への絶妙な場所に転がり、三塁走者マイルズ・ストローがホームインすると、ロジャースセンターが揺れるほどの大歓声に包まれた。

勝負のお膳立てをしたのは、8月末にチームに再加入したアイザイア・カイナー=ファレファだった。2点を追いかける九回に値千金の同点2点打で試合を振り出しに戻すと、敗戦を予想していた観客のボルテージは一気に上がった。

さらに主役はもう一人。

ゲレーロJr.だ。延長10回、アストロズのカラティニの送りバント気味の打球を素早く三塁へ送球してリード走者を封じ込めるビッグプレー。直後の攻撃では渾身の全力疾走で内野安打をもぎ取り、決勝点を呼び込んだ。フィールド上で肩をすくめ腕を誇示するパフォーマンスにスタンドはさらにヒートアップした。

ブルージェイズは六回まで無安打。ジョージ・スプリンガーが450フィート(137メートル)弾で沈黙を破ったものの、それ以降も打線は低調だった。それでもビシェット離脱という逆境の中、最後に見せた執念の粘り。この勝利は、今季屈指の『一体感』を象徴するものだった。

ヤンキースがタイガースに2-12で大敗。ブルージェイズはア・リーグ東地区の首位を3ゲーム差、レッドソックスには3.5ゲーム差とリードを広げた。直接対決で勝ち越しているため、162試合を終え、勝率で並んだ場合には1試合行われるタイブレークでは、ホーム開催権を持つ。残り18試合でこの貯金は大きな意味を持つ。

地区優勝の勝率上位2チームに与えられるワイルドカード回避の特権。過去数年ポストシーズン初戦で涙を飲んできたブルージェイズにとって、それはどうしてもつかみたい権利だ。アストロズを3.5差で退けている現状、この日の劇勝は、まさに『未来を切り開く一勝』と言っていい。