ドジャースは2022年、ドミニカ共和国出身のホスエ・デポーラ(21)と39万7500ドル(約6140万円)で契約すると、ほどなくしてコーリー・シーガー(32)以来、球団で最も完成度の高い若手打者と評価。海外アマチュアFAで獲得した打者としても、近年では最高クラスとみていた。
そしてデポーラは今、シーガーにもできなかった昇格を果たそうとしている。アンドリュー・フリードマン編成本部長(49)が2014年10月に就任して以降、ドジャースの野手では初めて3Aを経験せずにメジャーへ昇格。早ければ11日(日本時間12日)のマイアミでメジャーデビューする。
More from MLB Pipeline:
• Top 100 prospects | Stats | Video | Podcast | Complete coverage
ドジャースは、左膝と右上腕などを痛めて負傷者リスト(IL)入りする大谷翔平(32)に代わり、デポーラを昇格させ、DHの穴を埋める。ナ・リーグMVPを2年連続で受賞している大谷の離脱がポストシーズンまで長引けば大きな痛手となるが、デポーラはMLBパイプラインで外野手の有望株1位、全体でも6位にランクされている。
ニューヨーク・ブルックリン生まれのデポーラは、元NBA選手のステフォン・マーブリー(49)、セバスチャン・テルフェア(41)の再従兄弟にあたる。身長6フィート3インチ(約190センチ)、体重185ポンド(約84キロ)で、ヨルダン・アルバレス(29)をやや小柄にして、より運動能力を高めたような選手とも評される。
ドジャースは2016年にアルバレスと契約したものの、わずか1カ月後にジョシュ・フィールズ(41)とのトレードでアストロズへ放出した。さらにフィールズは2017年ワールドシリーズ第2戦のアストロズ戦で重要な2失点を喫し、結果的にこのトレードの苦い印象をさらに強めることになった。
デポーラがアルバレスと比較される理由は、プロ入り以降、同年代の選手と比べて優れたスイング判断を備え、強い打球を放ち続けてきた点にある。
2025年の最終週に2Aで18打数無安打に終わった時期を除けば、マイナーでは各階級で結果を残してきた。2023年にフルシーズンのリーグでプレーを始めて以降、毎年リーグ最年少クラスながら安定した成績を残している。
デポーラはプロ通算で打率.286、出塁率.404、長打率.453を記録しているが、今季は2Aでさらに高い成績を残した。124試合に出場し、打率.303、出塁率.401、長打率.547、自己最多の27本塁打、31盗塁。レギュラーシーズンを残り4日とした時点で152安打、274塁打、37二塁打、106得点、104打点はいずれもリーグ1位。打率、出塁率、長打率、本塁打はリーグ3位につけている。
2026年は美しい左打ちのスイングをより積極的に振ることで長打力を伸ばした。ボール球へのスイング率は前年の14%から22%へ上昇したものの、年齢と所属階級を考えれば依然として非常に優秀な水準だ。空振り率はわずか15%で、ストライクゾーン内では10%にとどまった。
打球速度は上位10%の水準が104マイル(約167キロ)に達し、最速111マイル(約179キロ)。今季のメジャーの数値と比較すると、ケビン・マクゴニグル(22)の優れたコンタクト能力と、サル・スチュワート(22)の強い打球を生み出す能力を併せ持つような内容となっている。
MLBの最新ニュースを見逃さない!
- 【毎週日本時間金曜配信】日本語版ニュースレターに登録
- 【自分のスタイルでMLBを楽しむ】日本語公式アプリをダウンロード
- 【2026年より開設!】MLB Japan公式Youtubeチャンネル
デポーラは優れた選球眼と自信を備え、カウントを整えながら強く打てる球を待つことができる。2025年のフューチャーズゲーム(マイナーのオールスター戦)では、ホワイトソックスのノア・シュルツ(23)から本塁打を放ってMVPを受賞した。広角に打ち分ける技術にも優れ、どの球なら引っ張って長打にできるか学んでいる。
走力は平均を下回るものの、ドジャースから積極的な走塁を求められ、直近3シーズンで90盗塁を記録。盗塁成功率は81%に達している。一方、最大の課題は守備だ。外野守備の判断力に課題があり、左翼では打球への反応、追い方、守備範囲が平均を下回る。ただし、肩の強さは平均レベルと評価されている。
シーズン終盤やポストシーズンでどこまで出場機会を得られるかはまだ分からない。それでも将来的にはメジャーで首位打者争いに加わりながら、シーズン30本塁打以上も期待できる能力を備えている。
