開幕間近!ワールドベースボールクラシック1次ラウンド必見の10試合

2:32 AM UTC

3年の時を経て、ワールドベースボールクラシック(WBC)がいよいよ開幕する。日本・プエルトリコ・ヒューストン・マイアミの各プールの試合をみる人にとっては、24時間野球を見続けることができる、まさに至福の時間だ。

しかし、人には野球以外にも仕事や家族など、様々な予定がある。ということで今回は、そんな人に向けて注目すべき試合トップ10を紹介しよう。

チャイニーズ・タイペイ対オーストラリア
3月4日午後10時(米国東部時間)/3月5日午後12時(日本時間)

開幕戦という事実だけで見ない理由はない。その上で、プレミア12王者であり、歴史的勝利の勢いに乗るチャイニーズ・タイペイと、2024年MLBドラフト全体1位指名のトラビス・バザーナを擁するオーストラリアの対戦は非常に興味深い。

日本が東京プールを制すると仮定すれば、この試合は2位争い、すなわちマイアミ行きを左右する一戦にもなり得る。2023年大会でオーストラリアは初の準々決勝進出を果たしたが、再び突破を狙うならチャイニーズ・タイペイ戦の勝利が重要になる。

プエルトリコ対コロンビア
3月6日午後7時(米東部時間)/3月7日午前8時(日本時間)

コロンビアはツーソン予選を圧倒的な強さで突破し、合計23得点1失点と他を寄せつけなかった。本来なら予選を戦うようなチームではなく、まさにプライドを示す戦いとなった。ローテーションはホセ・キンタナとフリオ・テヘランが軸を担い(MLB史上、コロンビア出身投手の通算勝利数で1位と2位)、打線にもハロルド・ラミレス、ホルヘ・アルファロ、ジオ・ウルシェラらMLB経験者が並ぶ。

突破を目指すなら、開催地であり過去2度の準決勝進出を誇るプエルトリコから勝利を挙げることが不可欠だ。今大会は負傷者もいるが、依然として戦力は充実しており、コロンビア戦の先発はセス・ルーゴが予定されている。忘れられがちだが、2023年大会で“チーム・ルビオ”はメキシコに5-4で惜敗した。わずか1点差が、準決勝進出と帰国の分かれ目だった。

韓国対日本
3月7日午前5時(米国東部時間)/3月7日午後7時(日本時間)

1954年から対戦を重ねてきた両チームによる、今大会屈指のライバル対決だ。2009年決勝では延長にもつれる激闘の末、日本が優勝。しかしその後は明暗が分かれており、韓国は1次ラウンド突破を果たせていない。新監督のもと、これまで以上に多くのメジャーリーガーや韓国系選手が加わり、有望なKBOの強打者も揃う。さらに2008年北京五輪金メダリストで元MLBスターの柳賢振(リュ・ヒョンジン)が代表復帰。今年こそ韓国が流れを変えるのか、それとも日本が再び無敗で1次ラウンドを制するのか。

チャイニーズ・タイペイ対韓国
3月7日午後10時(米国東部時間)/3月8日午後12時(日本時間)

日本が再びプールを制すると仮定すれば、2位争い、すなわちマイアミ行きの準々決勝進出枠は大混戦だ。歴史と実績を残している韓国、2023年に突破したオーストラリア、そして2024年プレミア12優勝のチャイニーズ・タイペイとまさに熾烈な争いとなる。

前回対戦では、林昱珉(リン・ユーミン)の4回2/3の好投と主将の陳傑憲(チェン・ジェシェン)の本塁打でチャイニーズ・タイペイが6-3で勝利した。この一戦が突破チームを決める可能性が高い。

オランダ対ドミニカ共和国
3月8日午後12時(米国東部時間)/3月9日午前1時(日本時間)

WBC屈指の名勝負を生んできたカードだ。2009年大会ではオランダがドミニカ共和国を2度破る大番狂わせを演じ、その後2013年、2017年と2大会連続で準決勝進出を果たした。しかし前回大会では5チームが並ぶ混戦に巻き込まれ、1次ラウンド敗退となった。

今回ドミニカを破るのは至難の業だ。先発8人が昨季MVP投票で票を得た、今大会屈指の豪華打線を誇る。フアン・ソト、フリオ・ロドリゲス、ブラディミール・ゲレーロJr.、フェルナンド・タティスJr.、ジュニア・カミネロなど、挙げたらきりがない。オランダが勝機をつかむには、徹底して失点を抑える必要がある。

メキシコ対アメリカ
3月9日午後8時(米国東部時間)/3月10日午前9時(日本時間)

2006年大会でアメリカが2-0で勝利して以来、流れはメキシコに傾いている。直近3試合はいずれもメキシコが勝利し、2023年には11-5で圧勝した。

2023年大会で準決勝進出を果たし、国内の野球熱を一気に高めたメキシコが勝利すれば、その現在地を強く示すことになるだろう。しかしアメリカ代表は、日本に決勝で敗れた悔しさを胸に、過去最高とも言えるメンバーを揃えて今大会に臨んでいる。

アメリカが全ての相手に対し、しかも大差で勝つことを目指しているのは明白だ。会場は熱狂的な雰囲気に包まれるだろう。

チェコ対日本
3月10日午前5時(米国東部時間)/3月10日午後7時(日本時間)

野球という競技そのものを祝福するような一戦だ。2023年大会では日本が10-2で勝利したが、最終スコアを覚えている人は多くない。代わりに記憶に残っているのは、電気技師オンジェイ・サトリアが時速80マイル強の速球で大谷翔平、ラーズ・ヌートバー、村上宗隆を三振に仕留めた場面だ。東京ドームの日本ファンがチェコを称えた光景、ヨーロッパの小国が示した野球への情熱、さらにその姿勢に感銘を受けた大谷がチェコ代表のキャップをかぶり、グッズが飛ぶように売れたエピソードも印象深い。

その後、両国はパートナー関係を築いている。日本はチェコを尊敬すべき相手と認めると同時に、現地での野球の普及にも協力している。

試合が始まれば両チームは全力で勝利を目指す。それこそがグラウンド上の本当のリスペクトだ。しかし野球が人と文化を結びつける力を、まさに理想的に体現する試合となる。もしチェコが世紀の番狂わせを起こせば、ヨーロッパでこの試合は何十年も語り継がれるだろう。

カナダ対プエルトリコ
3月10日午後7時(米国東部時間)/3月11日午前8時(日本時間)

プエルトリコがプール開催地となるのは2013年以来。その年から2大会連続で決勝進出を果たしたが、いずれも優勝には届かなかった。そして今回は、かつてないほど多くのメジャーリーグ経験者を揃え、上位進出を狙うカナダという強敵を迎える。

この試合はプール首位を決める可能性がある一方で、サンフアン・プールは実力差が最も近いと見られている。ここでの敗戦は、3位転落、あるいはそれ以下という結果を招く恐れもある。

イタリア対メキシコ
3月11日午後7時(米国東部時間)/3月12日午前8時(日本時間)

ヒューストン・プールの最終戦は、対戦経験豊富な両国の顔合わせだ。2013年大会ではイタリアが九回に逆転し、6-5でメキシコを下した。2017年には九回に5-9と4点差をひっくり返して、再び大逆転を果たした。

両チームともメジャーリーガーを多数擁し、この一戦が突破か敗退かを分ける可能性がある。まさにポップコーンを用意して観るべき試合だ。

ドミニカ共和国対ベネズエラ
3月11日午後8時(米国東部時間)/3月12日午前9時(日本時間)

1次ラウンドの一戦だが、展開次第では決勝で再戦する可能性もあるカードで、スター選手を見たいならこの試合は外せない。フアン・ソト、フェルナンド・タティスJr.が並ぶドミニカに対し、ロナルド・アクーニャJr.、ジャクソン・チューリオを擁するベネズエラ。さらに、もし日程がかみ合えばクリストファー・サンチェスとレンジャー・スアレスの投げ合いという投手戦になる可能性もある。

昨年は“エル・ビノティント”ことベネズエラが5-1でドミニカを破り、敗退へ追い込んだ。再び同じ結末を迎えるのか。