【コラム】ダルビッシュ有、順調なリハビリの先にメジャー復帰はあるのか

August 27th, 2026

久しぶりに公の場に姿を現したダルビッシュ有(40)は、力強く腕を振った。ブルペン入りのようすを自身のSNSに投稿した。

26日(日本時間27日)、本拠地ペトコパーク。MLB.COMのパドレス担当、カッサベル記者によると一般開門よりかなり早い時間に、ダルビッシュは約12人のチームメートやコーチ陣に囲まれ、右肘手術後2度目となる本格的なブルペン投球を行った。

2025年10月29日(同30日)、テキサス州で右肘の屈筋腱修復と内側側副靱帯(UCL)へのインターナルブレース(人工靱帯)装着手術を受けた。2015年のトミー・ジョン手術以来、2度目となる大きな右肘手術だった。この日で手術から301日が経過した。

一歩ずつ進んできた。5月8日(同9日)、自身のXにペトコパークで投球する動画を投稿。

「手術から約6ヶ月、キャッチボールを始めました」と報告した。術後初のキャッチボール再開から、この日で110日が経過した。その後、距離や強度を徐々に上げ、ついにブルペンでマウンドから投げられる段階までたどり着いた。回復過程についても、本人はおおむね予定通りに進んでいると説明している。

ダルビッシュは、メジャー復帰するのか。

ファンがもっとも気になることではないだろうか。昨年12月、球団のチャリティーイベントで意味深な発言をした。

「今は将来的にまた(メジャーで)投げることは、今のところは考えていないので、すごく(周囲には)複雑に聞こえるかもしれないですけども、今はそういう(メジャー復帰を前提とした)考えでリハビリはしていません。また自分が投げたいと思ったりとか、そういうステージ(メジャーのマウンド)に立てると思えば、また帰ってこようとすると思いますし、そういう状況です」

その後、地元紙による引退報道もあった。ただ、ダルビッシュは引退を否定した。かといって、メジャー復帰を約束したわけでもない。その状況は今も変わっていない。

ブルペン投球を再開したからといって、メジャー復帰を決断したわけではない。ダルビッシュ自身、まず右肘のリハビリを最後までやり抜き、心身ともに再び試合で投げられる状態になった時点で、メジャーのマウンドに戻るかどうかを判断する考えを示してきた。ただ、肉体的には着実に回復し、リハビリは順調に進んでいる。

一方、ダルビッシュは今季開幕から制限リストに入り、チーム本隊とは別行動。最近はリハビリのため試合開始よりかなり早くペトコパークを訪れ、試合前には球場を離れる生活を続ける。2023年シーズン前に結んだ6年契約は2028年まで残り、2027、28年の2年間で計3000万ドル(約47億7400万円)の契約が残っている。

メジャー13年間で115勝、NPB時代の93勝を合わせた日米通算208勝は日本人投手歴代最多。再びその数字を伸ばす日は来るのか。

メジャーのマウンドに戻るかどうかは『本人のみぞ知る』――ならぬ、少なくとも今は『本人さえ知らない』のではないだろうか。