地区シリーズ第5戦ホワイトソックスvs.ガーディアンズ、注目ポイント

October 9th, 2026

ホワイトソックスとガーディアンズによる今回のア・リーグ地区シリーズでは、本拠地開催がむしろ逆の結果を生んでいる。ホワイトソックスが敵地で最初の2試合に勝利すると、今度はガーディアンズが敵地で2連勝した。

では、10日(日本時間11日)の第5戦はどうなるのか。もちろん、そこに面白さがある。最終決戦。何が起きても不思議ではない。予想は誰にもできない。

同地区のライバル同士が、レイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ進出を懸けて激突する。最終決戦を前に注目ポイントを3つ挙げる。

第5戦:ホワイトソックス@ガーディアンズ(2勝2敗)
米東部時間午後8時(日本時間11日午前9時)、TBS/HBO Max
先発:ショーン・バーク(26、ホワイトソックス)vs.ギャビン・ウィリアムズ(27、ガーディアンズ)

【ホセ・ラミレス(34)の第1打席、球場はどれほど沸く?】

ラミレスの完全復調には、6月に受けた左手有鉤骨骨折の手術からの回復を待つため、今オフの時間をかける必要がある。100%の状態ではない。自身もそう認め、周囲も理解している。

それでも2026年に入って初めてと言っていいほど、過去10年にわたりガーディアンズの中心を担ってきたスーパースターらしい打撃が戻ってきた。

第4戦ではジョーダン・ヒックス(30)の99.9マイル(約161キロ)の速球を完璧に捉えて2ラン。速球を鋭く引っ張る、ラミレスらしいスイングだった。第3戦から始まった復調はさらに鮮明となり、今シリーズ最初の6打数無安打、さらにはレギュラーシーズンでの苦戦さえ、今では遠い出来事のように感じられる。

ラミレスは長年、ガーディアンズの顔を務めてきた。将来、プログレッシブフィールドの外に銅像が建っても不思議ではないほどの存在だ。チームが好調なシーズンにラミレスだけが苦しみ続ける状況にはどこか違和感もあった。

今は違う。第5戦の第1打席では、ガーディアンズファンから最大級の歓声が送られるだろう。

【今、ホワイトソックスが信頼できる投手は誰か?】

先発投手にこだわらない戦略には、当然ながら難しさもある。そもそも、頼れる先発投手が十分にそろっていない。

ウィル・ベナブル監督(43)の方針には合理性がある。投手陣に絶対的なエースがいるわけではない。それなら「ジョニー・ホールスタッフ」(特定の先発に頼らず、投手陣全体でアウトを積み重ねる総力戦)で、取れるアウトを一つずつ取っていけばいい。

もちろん、ポストシーズン特有の緊急性も背景にある。勝敗がシーズンを左右する以上、ブルペンを含めて総動員する必要がある。

ただし、もう一つ大きな理由がある。確固たる先発陣を欠くなら、最初からブルペン主体で投手起用を組み立ててもいい。ホワイトソックスは、そう割り切って今ポストシーズンを戦ってきた。

シカゴで行われた2試合では、この戦略を長く続ける難しさも浮き彫りになった。第4戦で喫した大量失点、五回の3失点、そして特に六回の6失点は、こうした投手起用で最も避けたい展開そのものだった。

投手を次々につないでいく以上、誰か1人が大きく崩れるだけで、試合全体が一気に傾く危険がある。グラント・テイラー(24)にとって第4戦は厳しい登板となった。ただ、ホワイトソックスが起用した7投手のうち、テイラー以外にも3人が失点している。敗因を一人に求める内容ではなかった。

9日(同10日)の移動日を挟んだことで、ベナブル監督は投手陣をある程度立て直せる。さらに、チーム内でエースに最も近いショーン・バーク(26)が通常の先発投手として第5戦のマウンドに上がる点も大きい。

それでもガーディアンズが走者を出した瞬間、ベナブル監督の表情に緊張が走ったとしても、その理由は十分に理解できる。

ガーディアンズのスティーブン・ボート監督が第4戦の最後をウィリアムズに託したものの、第5戦でも予定通り先発する。

【最後に笑うのは、どちらのチームか】

両チームとも、もう互いの顔を見飽きているかもしれない。2026年は第5戦で実に18度目の対戦となる。それほどまでに何度も顔を合わせながら、両者の力関係は驚くほど拮抗している。

ここまでの17試合はホワイトソックスが9勝8敗と勝ち越している。それでも総得点ではガーディアンズがわずか5点上回るだけ。第4戦が9-5と比較的大きな点差になるまでは、総得点差もわずか1点だった。

ホワイトソックスは今季、首位または首位タイで96日間を過ごした。ガーディアンズは89日間。9月にはプログレッシブフィールドでの直接対決を機にガーディアンズがホワイトソックスから首位を奪い、最終的にはわずか1ゲーム差でア・リーグ中地区優勝を決めた。

今季17試合のうち、3点差以内の決着が13試合。1点差は8試合あり、サヨナラ決着も4度あった。

これほど競り合ってきた両チームだけにア・リーグ優勝決定シリーズ進出を懸け、最後にもう1試合を戦う展開もふさわしい。

シーズン序盤から互いを意識し、首位を争い続けてきた。そして残された試合はあと1つ。その一戦ですべてが決まる。

結局、こうなる運命だったのかもしれない。