痛みをこらえ続けたジャッジ、最悪の想定は現実に

June 5th, 2026

アーロン・ジャッジ(34)が最も恐れていたと語る診断結果が4日(日本時間5日)、現実になった。精密検査により、ヤンキースのキャプテンの右側第1肋骨に疲労骨折が判明。ジャッジは痛みに対し、6週間近くにわたって対処を試みていたと明かした。

5日(同6日)、ヤンキースタジアムで取材対応したジャッジは「非常に落胆している」と心境を明かした。

「だからこそ、あらゆる手段を講じて、あらゆる専門家に診てもらい、内部で何が起きているのかを確認した。骨折などという言葉は、絶対に聞きたくなかった」

ガーディアンズ戦のスタメンから外れたジャッジは、今週ニューヨークで連日MRI、CT、X線検査を受けた。球団は、回復状況と今後の適切な手順を評価するため、4〜6週間後にジャッジの再検査を行うと発表した。

ジャッジは、負傷の原因が4月下旬にヒューストンで行われたアストロズ戦でのダイビングプレーにあると考えており、状態は徐々に悪化した。映像で確認すると、4月26日(同27日)にジャッジと二塁手のジャズ・チザムJr.(28)がダスティン・ハリス(26)の飛球を追って交錯した際に発生した可能性がある。

「味方を避けようとしたあのダイビングは、体が無理な体勢になるという、単に厄介な状況だったね」とジャッジはこのプレーについて語った。

ジャッジは壁への激突(5月3日=同4日のオリオールズ戦のように)もマイナスに働いたと認めた。それでも2日(同3日)まで試合を欠場することはなく、アーロン・ブーン監督(53)は、ウェストサクラメントで行われたアスレチックスとの連戦中に問題が悪化していることに気づいていたと語った。

ジャッジの成績は5月13日(同14日)頃から落ち込み、その日以降は打率.180(61打数11安打)、1本塁打、8打点だった。

「過去1カ月間ずっと症状を感じていて、試合に出場できるように、私たちはできる限りのことを尽くしたよ」とジャッジは語った。「サクラメントで少し悪化した。できる限り戦った。一番大きかったのは、自分の思い通りにスイングできなかったこと。そしてサクラメントが最悪だった」と状態を明かした。

それでも、ブライアン・キャッシュマンGM(58)は1日(同2日)、マイク・シューク・ヘッドアスレチックトレーナーから電話でジャッジの画像検査を勧められた際、不意を突かれたと明かした。

キャッシュマンGMは「それ以前は、どんな状態であっても、誰一人として全く予想していなかったよ。サクラメントでの連戦の終盤に監督と選手の会話の中で少し話題になったと思う。でもそれ以前は、選手からトレーナー、フロントに至るまで、本当に誰の頭にもなかったね」と語った。

ブーン監督は、ジャッジが治療を受けていたことは把握していたとし、「選手たちは常に何か(痛みや筋肉の張り)を抱えながらプレーしているもの」と指摘した。

なぜ負傷を押してプレーを続けたのかと問われ、ジャッジは「満身創痍の選手がたくさんいるからね。グラウンドに立たなきゃいけない。それが私の仕事であり、そのために給料をもらっている」と答えた。

この状況に対応するため、球団は5日(同6日)に3Aスクラントンから外野手のスペンサー・ジョーンズ(25)をメジャーへ昇格させた。メジャー初昇格時の10試合で、25歳のジョーンズは打率.167、出塁率.259、長打率.167、2打点という成績を残している。

今後数週間でジェイソン・ドミンゲス(23)や、さらにはジャンカルロ・スタントン(36)が外野陣の構想に復帰する可能性がある。クリーブランドでの連戦中はホゼ・カバイェロ(29)とマックス・シューマン(28)が右翼を守り、5日(同6日)のレッドソックス戦ではジョーンズが右翼に就いた。

「言うまでもないが、ジャッジの代わりを務めることはできないし、ジャッジがこのチームにとってどれほど重要かは誰もが知っている」とブーン監督は語った。

「だが、私たちは自分たちの能力に非常に自信を持っているし、今後も試合に勝ち続けるという確固たる期待を絶対に持っている」

ジャッジの診断は、ダラスのグレゴリー・パール医師の診察を受けた後に下された。同医師の診療所のウェブサイトによると、同医師は「高いパフォーマンスを要求されるアスリートの胸郭出口症候群の管理」を専門としている。しかし、ジャッジはそれについて懸念していないと語った。

「胸郭が今回の件に関係しているとは全く思わないね。どこからそんな話が出たのかわからないよ。私の目から見て最悪の事態は肋骨の骨折で、実際にそうなってしまった」とジャッジは話した。

ジャッジによると、今回の肋骨骨折は、2019年9月に同じくダイビングキャッチを試みた際に負傷した箇所と「ほぼ同じ場所」だという。

それ以降の数年間、ジャッジはより慎重に準備をするよう努力してきたが、外野でのプレースタイルを変更する予定はない。

「これが野球。私は毎日、壁に激突し、投手やチームメートのためにダイビングするつもりだ。それは自分ではコントロールできないこと。もし、太ももの裏を肉離れしたなら、それは自分の責任。何か間違ったことをしているからね。でも、ダイビングをしてチームメートのためにプレーしようとすることは、野球をやるということだ」