ヤンキースの主将アーロン・ジャッジ(34)は、じっとしていることを好まず、チームの現状を快く思っていない。
右肋骨の骨折に伴う再検査を待ち続けている状態のため、グラウンドで力になることができない。ジャッジはチームが6連敗を喫し、6月は月間で負け越したことを受け、7月はより良い結果を残せるだろうとの見解を示した。
「良くない状態だ。少し集中力を欠いている」
ジャッジは、1日(日本時間2日)に延長11回の末2−6でデトロイトに敗れ、連敗が7に伸びた試合の前に語った。
「集中力を高めなければならない。チームの究極の目標はワールドシリーズで勝つことだ。選手たちはここに来る毎日、そのことを思い出す必要がある。ワールドシリーズで勝つためにここにいる、それがモチベーションだ。前日に何が起きようとも、あのグラウンドに立つ毎日に『自分の仕事を果たす』という意識を持つことだ」
4月26日(同27日)にヒューストンでのアストロズ戦で行ったダイビングキャッチが原因とされる右肋骨の骨折により、6月5日(同6日)から(同2日にさかのぼって)負傷者リストに入っている。キャプテンは、ヤンキースのクラブハウスとダグアウトの間に掲げられているサインに言及した。「自分の仕事を果たせ」と書かれている。
「グラウンドに出る前に目にする最後のものだ」とジャッジは語った。
ヤンキースはジャッジが離脱した直後の12試合で8勝したが、最近は苦戦が続いている。攻撃陣は冷え込んでおり、1日(同2日)を迎えるまでの5試合連続で4安打以下に抑えられ、過去11試合の得点圏での成績は68打数7安打となっている。
「チーム全体として、多くを求めすぎている。全員が、走者のいない場面で満塁本塁打を放つような選手になろうとしている。『自分のアプローチを貫き、自分の打席に集中しろ』ということだ」
基本的な部分も欠如している。ヤンキースは6月20日(同21日)以降、21点の非自責点を許しており、これは同期間における大リーグの他チーム(メッツの10失点)の2倍以上の合計となる。最初の74試合では、非自責点をわずか22点に抑えていた。
その点が先ほど言及した集中力の欠如に該当するか問われると、ジャッジは「見れば分かると思う」と答えた。
ジャッジの負傷時、ヤンキースは同選手が4週間から6週間後に再検査を受けると推定していた。現在、1カ月の節目に近づいているが、ジャッジとアーロン・ブーン監督(53)はともに、再検査の明確な日程は決まっていないと述べている。
ブーン監督は、ジャッジが下半身トレーニングの運動量を増やしており、痛みも減っていることに手応えを感じている。ヤンキースはジャッジの今季中の復帰を見込んでいるが、同選手は医療スタッフから次の段階への許可が下りるまで、自身の状況を話し合っても意味がないと語った。
「最悪だ」とジャッジは顔をしかめる。
「(負傷での欠場は)年間を通して常に自分を苦しめる要素の1つだ。試合の欠場は嫌だが、チームの状況が悪い時期の欠場はさらに嫌だ。そういう時こそグラウンドに立ちたい。仲間とともに戦い、チームを本来あるべき場所に戻すための解決策の一部になりたい」
ヤンキースはフェンウェイパークでの4連戦で全敗を喫し、ア・リーグ東地区首位から陥落してレイズを追う立場となった。
ベン・ライス(27)が30日(日本時間7月1日)の敗北後に指摘したように、複数の打者が同時期に不振に陥っている。ライスは30日(同7月1日)に本塁打を放ったが、これは自身9試合ぶりの打点となった。コーディ・ベリンジャー(30)、ポール・ゴールドシュミット(38)らも打線を牽引する役割を担っていたが、現在は不調だ。
「同情する者はいないし、哀れむ者もいない。下を向くわけにはいかない。打席に立ち、失策をし、三振に倒れ、ブーイングを浴びたとしても、それを受け止め、次のプレーの準備をする必要がある」
ジャッジは単にマイクに向かってその知恵を語っているわけではない。同選手はこの期間中、数多くのチームメートと話し合っている。ブーン監督は非公開の場でも問題を提起したと語ったが、ジャッジの言葉は異なる重みを持つ。
「リーダーとしてのジャッジは、周囲の選手に自分が重要な存在であると感じさせる優れた力を持っている」とブーン監督は語った。
「短い期間しか在籍していない選手でさえ、そのことを感じる。『この男は、自分がこのチームで最も重要な存在であるかのように感じさせてくれる』と感じる。それが大きな影響をもたらす」
そうかもしれない。昨季のア・リーグMVPであるジャッジ不在で夏場の大部分を乗り切ることは、決して容易ではないと予想されていた。ジャッジは、この期間が現在の選手層の実力を示す試金石となり、自身の復帰後にはチームがさらに強くなると信じている。
「4月にも話し合ったし、5月にも話し合った」とジャッジは振り返る。
「強いチームはこのような困難な時期を経験する。どの強いチームにも、道中には2つや3つの困難がある。現在、このチームは対応できておらず、結局そこに尽きる。物事が思い通りに進まない場合、次の1球でどのように対応するかが重要だ」
