ジャッジ、スキーンズ、スクーバルが語るアメリカを代表する意味

February 9th, 2026

アーロン・ジャッジポール・スキーンズタリック・スクーバルにとって、ワールドベースボールクラシック(以下、WBC)に出場する意味は、3つの言葉で表すことができる。「誇り」、「畏敬」、そして「緊張感」だ。

世界の舞台でアメリカを代表できることへの誇り。その舞台に集まる野球界最高峰の才能に対する畏敬の念。そして、世界最高の選手たちと真剣勝負ができることへの強烈な緊張感だ。これらの思いは、初めてWBCに臨む米国代表の面々が向き合い続けるものになるだろう。

ヤンキースの主砲で、アメリカ代表の主将を務めるジャッジは、MLBネットワークのローレン・シェハディとの合同インタビューで次のように語った。

「数年前に出場した多くの選手と話したが、彼らは『これに匹敵するものは何もない』と言っていた。ポストシーズンや激しいライバル対決も最高だけど、WBCはまったく別次元だと口をそろえて言っていた」

ジャッジも、多くの選手や野球ファンと同様に、2023年大会をテレビで観戦していた。しかし、気づけば「フィールドに立ちたい」という強い願望を持つようになっていた。

「見ている間ずっと、正直言って苦しかった。一打席一打席、すべての瞬間、すべての試合を見ていた。自然と自分がその場にいる姿を思い描いてしまう。一つ一つの打席、試合、瞬間を本当に楽しみにしている」と3年連続ア・リーグMVPのジャッジは語る。

2025年ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるスキーンズにとって、この時点の人生で「国を代表している」という状況自体は想定内だった。ただし、それが野球のフィールドであるとは思っていなかった。

「高校時代、自分が今やっていると思っていたのは、戦闘機を操縦することだった」と、元空軍士官学校生のスキーンズは語る。

「野球ファンとして過去のWBCを見ていて、もし自分にこのチャンスが巡ってきたら、絶対に断らないと心に決めていた」

ア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞しているスクーバルは、MLB屈指の選手たちと同じクラブハウスを共有できることが、自身にとって大きな魅力の一つだと語った。

スクーバルは、同じくアメリカ代表の一員で、昨季限りで現役を退いたクレイトン・カーショウとの会話を振り返り、「投手としての考え方が完全に変わった」と明かした。同様に、今大会でも、ほかの選手たちと交流することを楽しみにしているという。

「みんな僕のことを変なやつだと思うかもしれないけど、『いや、ここから何かを吸収したいんだ。君が何をやっていて、なぜそんなにすごいのかを知りたい』という感覚なんだ。だから、すごく楽しくなると思う」と語った。

ジャッジやスキーンズと同様に、スクーバルもアメリカ代表のユニフォームに袖を通すことに、計り知れない誇りを感じている。

「僕たちが、子どもの頃から野球というスポーツをプレーできるように、多くの犠牲を払ってきてくれたこの国の全ての人たちのために、このユニフォームを着て戦いたい。決して当たり前のことじゃない」と思いを語った。

ジャッジは、試合会場で目にする退役軍人の存在を、日頃から強く意識していると語り、大会で彼らを誇らしい気持ちにさせることが大きな原動力になっていると明かした。

「自分たちの仕事における“犠牲”について話すことはあるけれど、本当の意味での犠牲は、あの人たちが払ってきたものだ」とジャッジは語った。

最終的には、3人全員がアメリカに優勝をもたらすために、この舞台で競い合うことを望んでいる。

「これこそが、野球をプレーする理由だ。世界最高の選手たちを相手に、最高レベルで競い合うこと。背後やダグアウトにあれだけの仲間がいれば、どんな相手に対しても勝つことができると思っているよ」とスクーバルは力強く語った。