20勝31敗のスタートからの巻き返し アストロズが10年で9度目のポストシーズンへ

September 28th, 2026

【アスレチックス0-9アストロズ】ウェストサクラメント/サターヘルスパーク、9月27日(日本時間9月28日)

5月半ばには20勝31敗。一時は16人もの選手が負傷者リストに入り、戦えるメンバーをそろえることさえ難しかった。それでも、アストロズは少しずつ、着実にリズムを取り戻し、調子を上げた。順位を押し上げ、8月を迎えるころにはア・リーグ西地区の首位に立っていた。

このチームを決して見限ってはいけないことは、過去10年間の歴史を見てきた人であれば分かるだろう。まして、勝ち越してシーズンを終えたチームが一つもない地区なら、なおさらだ。今年もアストロズがポストシーズンに帰ってきた。

27日(日本時間28日)、レンジャーズがツインズに4-6で敗れたことで、アストロズのプレーオフ進出が決定。レギュラーシーズン最終日に、ア・リーグ西地区のタイトルを手にした。

レンジャーズの敗戦が決まった時点では、アストロズとアスレチックスの試合はまだ終わっていなかった。ただ、アストロズはレンジャースに対して今季13戦で9勝と勝ち越しているため、自分たちの試合結果を待たずに、地区優勝が決定した。

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次の相手は、レギュラーシーズンで圧倒したホワイトソックスだ。3試合制(2戦先勝)のア・リーグのワイルドカードシリーズ第1戦は、29日に本拠地のダイキンパークで行われる。

アストロズのポストシーズン出場は、過去10シーズンで9度目。この間にア・リーグ西地区優勝8度(2017~19年、2021〜24年、2026年)、ア・リーグ優勝4度(2017年、2019年、2021~22年)、ワールドシリーズ制覇2度(2017年、2022年)を記録している。ただし、プレーオフでの勝利は、レンジャーズと対戦した2023年のア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦が最後だ。

42本塁打を放ち、ア・リーグ首位打者のタイトルも手にしそうな強打者ヨーダン・アルバレスのMVP級の活躍を筆頭に、右腕ピーター・ランバートの飛躍、先発ハンター・ブラウンと遊撃手ジェレミー・ペーニャの負傷からの復帰、そして、抑えのジョシュ・ヘイダーの圧倒的な投球。これらに支えられ、アストロズは序盤の苦境を乗り越えた。

アストロズは今季最初の遠征で1勝9敗。その間に先発投手3人が負傷者リスト入りした。ブラウンとクリスチャン・ハビエルは肩の筋損傷、今井達也は腕の疲労が原因だった。さらに、ペーニャもハムストリングの肉離れで離脱。開幕からわずか3週間ほどで、選手層の厚さとチームの精神力が試された。

5月までには、ブラウン、今井、ハビエル、ペーニャに加え、正三塁手カルロス・コレア、正左翼手ジョーイ・ロパーフィド、正中堅手ジェーク・マイヤーズ、正捕手ヤイナー・ディアスも負傷者リスト入り。ヘイダーも上腕二頭筋の負傷からの回復のため、開幕から2カ月を欠場した。

夏半ばにブラウン、ペーニャ、ヘイダーが復帰したことでチームは一息つき、それが立て直しの鍵となった。

そんななかで、一貫して頼れる存在だったのがアルバレスだ。昨季は手と足首の負傷により48試合の出場にとどまったが、今季は開幕から猛打を振るい、3・4月と7月にア・リーグ月間最優秀選手に選ばれた。

5月21日に20勝31敗となり、首位から6.5ゲーム差まで離されたが、そこから巻き返しを果たし、7月31日にはレンジャーズを11-2で圧倒。短縮シーズンだった2020年を除く過去8シーズンのうち7シーズンと同じく、8月を地区首位で迎えた。

球団は8月24日にデーナ・ブラウンGMとの契約を解消。その後、休養日を挟んだ13試合を8勝5敗で乗り切り、プレーオフ進出の可能性を高めた。その中には、ヤンキースタジアムでのシリーズ勝ち越しや、当時ア・リーグ中地区首位だったホワイトソックスを本拠地に迎えての4連戦で3勝を挙げた戦いも含まれる。

そして今、アストロズはワイルドカードシリーズでホワイトソックスを本拠地に迎える。勝ったチームはガーディアンズとのア・リーグ地区シリーズに臨む。