レギュラーシーズンが終盤を迎え、オフシーズンの動向にも注目が集まり始める。全30球団で少なくとも1人の主力選手がフリーエージェント(FA)となる可能性があり、複数のスター選手が市場に出る球団もある。
契約オプションやオプトアウト(契約途中で破棄し、FAとなれる権利)が行使される可能性も考慮し、2026年シーズン終了後にFAとなる各球団の主な選手を紹介する。
ア・リーグ東地区
ブルージェイズ:外野手&DH ジョージ・スプリンガー
2027年シーズン:37歳
今季のブルージェイズは、多くの選手が苦戦している。スプリンガーも6年総額1億5000万ドル(約239億円)の契約が今季限りで満了するため、ブルージェイズを含む獲得候補球団は、今後どこまで力を維持できるかを見極める必要がある。
2025年は打率.309、32本塁打、OPS.959、OPS+159(リーグ平均を100として打撃力を示す指標で、159は平均より59%高い)と見事に復調。しかし、今季は打率.234、12本塁打、OPS.713と数字を落としている。
37歳なら所属先で最年長となる可能性が高い。それでも、30代後半から40代前半までフルタイムのDHとして大きく貢献した選手は少なくない。スプリンガーも今後はDH中心の起用が見込まれる。契約判断を難しくする材料が負傷歴だ。
オリオールズ:左腕 トレバー・ロジャース
2027年シーズン:29歳
オリオールズは大方の予想に反し、トレード期限でロジャースを放出しなかった。これまで見せてきた高い能力に加え、左の先発という希少性もあり、今オフは多くの球団から関心を集めそうだ。今季通算の成績は平凡だが、6月以降は11先発で防御率2.28と好投を続けている。
ほかのFA候補では、ライアン・ヘルズリー投手(32)が右肘の炎症で今季の大半を欠場している。2027年に受け取れる1400万ドル(約22億円)の契約をオプトアウトする可能性は低い。
一方、ライアン・マウントキャッスル内野手(29)は今季8試合に出場した後、左足を骨折。復帰へ向けたリハビリ中には脇腹の重度の肉離れを発症した。オリオールズが2027年の750万ドル(約12億円)の球団オプションを行使するかは不透明だ。
レイズ:右腕 フレディ・ペラルタ
2027年シーズン:31歳
ニック・マルティネス投手(36)は今季11勝3敗、防御率2.65と好成績を残している。2027年には2000万ドル(約32億円)の相互オプション(選手と球団に契約延長の選択権)があり、選手と球団の双方にとって魅力的な条件となる可能性が高い。
一方、シーズン途中に加入したペラルタは、先発定着後で初めて本格的な不振に直面している。レイズ初登板で自責点7を記録し、今季は防御率5.37、WHIP1.52(1イニングあたりに安打と四球で許した走者数を示す指標)、K/9は自己ワーストの8.9(9イニング当たりの三振数)となっている。
今季の不振だけで、2021~25年にブルワーズで築いた実績への評価が大きく失われる可能性は低い。ただ、短期契約で評価を立て直し、その後に大型契約を目指す選択肢も考えられる。
レッドソックス:右腕 ソニー・グレイ
2027年シーズン:37歳
レッドソックスは今オフ、無条件でFAとなる選手が少ない。アドリー・ラッチマン捕手(28)を獲得したトレードを経て、該当する選手は3人となった。左肘UCL(内側側副靱帯)手術から復帰したパトリック・サンドバル投手(29)、左前腕の炎症で負傷者リスト入りしているアイザイア・カイナー=ファレファ内野手(31)、ジェイク・ロジャース捕手(31)だ。
グレイは今季年俸2500万ドル(約40億円)で2027年には3000万ドル(約48億円)の相互オプションがある。2027年に37歳となり、通算2000回以上を投げている投手には高額な条件だが、今季14勝2敗、防御率2.78と好投。若い投手が多いレッドソックスの先発陣を考えれば、オプション行使を検討するだけの成績を残している。
ヤンキース:内野手 ジャズ・チザムJr.
2027年シーズン:29歳
2025年に30本塁打、30盗塁を達成したチザムJr.は、2026年も好成績を残せば大型契約につながる可能性があった。しかし、今季も17本塁打、30盗塁とパワーと走力を発揮する一方、コンタクト面では数字を落としている。
ヤンキースには二塁でメジャー昇格が迫る有力プロスペクトもいない。そのためチザムJr.は、大型契約を目指す前の短期契約、いわゆる「ピロー契約」としてクオリファイング・オファー(FA選手に旧所属球団が提示できる1年契約)を受ける有力候補となる。主力の大量流出に直面する可能性があるヤンキースにとっても、チザムJr.が残留すれば編成を組みやすくなる。
今オフはチザムJr.に加え、すでに一度クオリファイング・オファーを受諾しているトレント・グリシャム外野手(29)、デービッド・ベッドナー投手(31)、ポール・ゴールドシュミット内野手(38)、ティム・ヒル投手(36)もFAとなる予定だ。
さらにアメッド・ロサリオ内野手(30)、ライアン・ヤーブロー投手(34)、ポール・ブラックバーン投手(32)もFA市場に出る予定となっている。
ア・リーグ中地区
ガーディアンズ:左腕 フォスター・グリフィン
2027年シーズン:31歳
日本で3年間プレーしたグリフィンは、ナショナルズと1年契約を結んでメジャーへ復帰。ナショナルズでは先発として安定した成績を残し、ナ・リーグのオールスターにも選出された。トレード期限直前にガーディアンズへ移籍し、今季は23先発で防御率3.31を記録している。
ガーディアンズでは今季終了後にFAとなる選手が少なく、グリフィンのほか、ショーン・アームストロング投手(35)、コリン・ホルダーマン投手(30)、リース・ホスキンス内野手(33)、トレード期限前に加入したナサニエル・ロウ内野手(31)がFAを迎える予定だ。
ロイヤルズ:右腕 カルロス・エステベス
2027年シーズン:34歳
エステベスは2025年、防御率2.45、メジャー最多の42セーブを記録してオールスターに選出された。しかし、2026年は負傷に苦しんでいる。今季は1試合に登板しただけで、1アウトを奪う間に自責点6を記録。直後に左足打撲で負傷者リスト入りした。さらに最初のリハビリ登板で右肩腱板を損傷し、最近になって実戦登板を再開した。
エステベスには2027年の1300万ドル(約21億円)の球団オプション(球団に契約延長の選択権)がある。ただ、今季の状況を考えると、ロイヤルズは200万ドル(約3億2000万円)のバイアウトを支払ってオプションを行使せず、FAとする可能性が高い。
タイガース:二塁手 グレイバー・トーレス
2027年シーズン:30歳
タイガースは2025年に安定した成績を残したトーレスに、1年2202万5000ドル(約35億円)のクオリファイング・オファーを提示。トーレスが受諾し、2026年もタイガースでプレーした。しかし、今オフに再びFAとなる。
今季は左脇腹の肉離れで2度負傷者リスト入りし、長期間離脱した。それでも出場時は安定した成績を残している。タイガースはトレード期限前にタリク・スクーバル投手(29)とケーシー・マイズ投手(29)を放出し、トーレスにもトレードの可能性が取り沙汰されたが残留。今オフ、キャリア3度目のFAを迎える。
ツインズ:捕手 ライアン・ジェファーズ
2027年シーズン:30歳
ジェファーズは5月に左手有鉤骨を骨折したが、今季は打撃面でメジャー屈指の捕手として活躍している。トレード候補として何度も名前が挙がったものの、期限前に補強方針を公言したツインズは放出せず、ジェファーズは今オフにキャリア初のFAを迎える。
左腕のテイラー・ロジャース投手(35)とA.J.ミンター投手(32)もFAとなる予定。一方、ツインズのほかの主力選手は少なくとも2027年まで契約下にある。
ホワイトソックス:左腕 ショーン・ニューカム
2027年シーズン:34歳
ホワイトソックスの若い主力は大半が来季以降も契約下にあるが、一部の投手は今季限りで契約が満了する。トレバー・リチャーズ投手(33)、エリック・フェディ投手(33)、ニューカムが該当する。
ニューカムはメジャー10年目。ブレーブスで先発としてキャリアをスタートしたが、今季はホワイトソックスの救援として好投している。シカゴとは1年450万ドル(約7億2000万円)で契約。今オフはホワイトソックスとの再契約、他球団への移籍を問わず、好条件の契約を得る可能性がある。
ア・リーグ西地区
エンゼルス:内野手 ヨアン・モンカダ
2027年シーズン:32歳
モンカダはここ数年、負傷による長期離脱が続いている。今季も5月下旬から戦列を離れ、右膝の手術から復帰を目指している。それでも、2025年は289打席で12本塁打、OPS.783を記録。二塁と三塁を守れる強みもある。今オフは1年契約、または出来高を含むマイナー契約を結ぶ可能性がある。
アストロズ:右腕 ブライアン・アブレイユ
2027年シーズン:30歳
アブレイユは2022~25年、球界屈指のセットアッパーとして地位を確立し、22年にはアストロズのワールドシリーズ制覇にも貢献した。この4年間は281回2/3を投げて防御率2.30。対戦打者の34%から三振を奪い、被打率.197に抑えた。
今季は出遅れ、6月中旬には防御率6.00を超えていた。しかし、6月20日以降は大きく復調。直近17登板では防御率1.02を記録している。
アスレチックス:捕手 ジョナ・ハイム
2027年シーズン:32歳
ハイムはレンジャーズ時代の2023年、オールスターに選出され、捕手としてゴールドグラブ賞を受賞。ワールドシリーズ制覇も経験した。その後2年間は打撃成績を落とし、レンジャーズからノンテンダー(翌季契約を提示されずFAとなる措置)となった。
今季はブレーブスとアスレチックスでプレー。18本塁打、95打点を記録した2023年ほどの打撃ではないが、復調している。今季は11本塁打を放ち、昨季と同数ながら161打数少ない。捕手の選手層を厚くしたい球団は毎年多く、今オフの市場でも需要が見込まれる。
マリナーズ:外野手 ランディ・アロザレーナ
2027年シーズン:32歳
アロザレーナは2024年、シーズン途中にレイズからマリナーズへ移籍し、自身の基準では低調なシーズンとなった。しかし、その後は2年連続でオールスターに選出されている。
マリナーズで初めてフルシーズンを戦った2025年は27本塁打、OPS.760。今季はさらに数字を伸ばし、OPSは.800を上回っている。ポストシーズンでも豊富な実績を持ち、これまでの成績を考えれば、今オフは複数年契約を求めることになりそうだ。
レンジャーズ:左腕 タイラー・アレクサンダー
2027年シーズン:32歳
メジャー8年目のアレクサンダーは今季、飛躍を遂げている。レンジャーズで52試合(4先発)に登板し、防御率3.20。FIP(守備の影響を除き、本塁打、三振、四球など投手が直接関与する結果から投球内容を評価する指標)は2.71と、防御率をさらに上回る内容を残している。
バットの芯で捉えられる打球を抑え、四球も少ない。ゴロ率54.9%はメジャーでもトップクラス。救援投手を探す球団にとって、いずれも魅力的な要素となる。
ナ・リーグ東地区
ブレーブス:右腕 ライセル・イグレシアス
2027年シーズン:37歳
ブレーブスがロナルド・アクーニャJr.外野手(28)の2027年1700万ドル(約27億円)の球団オプション(球団に契約延長の選択権)を行使しない可能性は、ほぼないと言っていい。オジー・アルビーズ内野手(29)の700万ドル(約11億円)の球団オプションも同様だ。
一方、イグレシアスは今季終了後にFAとなる。2027年に37歳を迎えるが、FA市場では好条件の契約を得る可能性がある。2022年にエンゼルスからブレーブスへ移籍して以降、防御率2.39、WHIP0.97、K/9は9.8(9回当たりの三振数)を記録している。
ほかにも、トレード期限前に加入したレーン・トーマス外野手(30)とタイラー・マーリー投手(31)、ゴールドグラブ賞を2度受賞しているマウリシオ・デュボン内野手(32)が今オフにFAとなる可能性がある。
マーリンズ:右腕 サンディ・アルカンタラ
2027年シーズン:31歳
マーリンズで今季終了後にFAとなる可能性がある主なメジャー選手は、元サイ・ヤング賞投手のアルカンタラとベテラン救援右腕ピート・フェアバンクス投手(32)だけとなっている。
アルカンタラには2027年の2100万ドル(約33億円)の球団オプションがある。今季12勝6敗、防御率3.68と本来の投球を取り戻し、156回2/3はメジャー最多。長年エースを務めてきた右腕だけに、マーリンズがオプションを行使する可能性は高い。トレード期限でも球団に放出する考えがなかったことを踏まえれば、残留が有力とみられる。
メッツ:外野手 ルイス・ロバートJr.
2027年シーズン:29歳
メッツにはロバートJr.以上の実績を持つFA候補もいる。ただ、ボー・ビシェット内野手(28)はメッツ加入1年目で期待通りの成績を残せておらず、2027年に受け取る4200万ドル(約67億円)の契約をオプトアウトする可能性は低い。
トレード期限で積極的に動いたメッツでは、ロバートJr.の去就も注目される。2027年には2000万ドル(約32億円)の球団オプションがある。今季は椎間板ヘルニアで約3か月離脱し、7月20日に復帰。メッツでは38試合で打率.203、4本塁打にとどまっている。
シーズン終盤に打撃を上向かせれば、球団の判断を難しくする可能性はある。ただ、離脱中にカーソン・ベンジ外野手(23)とA.J.ユーイング外野手(22)がレギュラーに定着。メッツがロバートJr.の残留を強く求める可能性は低くなっている。
ナショナルズ:右腕 トレバー・ウィリアムズ
2027年シーズン:31歳
ナショナルズは最近、ザック・リテル投手(30)を自由契約とした。これにより、今オフに無条件でFAとなる主な選手はウィリアムズだけとなる見込みだ。
ベテラン右腕はパイレーツ時代の2018年、31先発で防御率3.11と好成績を残した。ただ、その後は負傷者リストで過ごす期間が長くなっている。2025年7月には右肘のインターナル・ブレース手術(損傷した靱帯を補強する手術)を受け、最近になってロングリリーフとして復帰した。
シーズン最後の2カ月で残す成績に加え、明確な役割を確立できるかどうかが、今オフの契約を大きく左右する。
フィリーズ:内野手 ルイス・アラエス
2027年シーズン:30歳
フィリーズはアラエスにとって8年間で5球団目となる。積極的に打ちにいきながら高いコンタクト能力を発揮する打撃には、これまでも複数球団から需要があった。今季4度目の首位打者を獲得すれば、FA市場でさらに評価が高まりそうだ。
守備面でも大きく成長した。以前は二遊間を守りながら、一塁で起用される機会も多かったが、現在はリーグでも守備のいい二塁手の一人となっている。高い打撃技術に二塁守備の向上も加わり、多くの球団で起用しやすい選手となっている。
ナ・リーグ中地区
ブルワーズ:右腕 ブランドン・ウッドラフ
2027年シーズン:34歳
ウッドラフは7月18日(同19日)、右肩関節包の修復手術を再び受けると明らかにした。2026年の残り試合は欠場し、復帰時期が来季以降にずれ込む可能性もある。現役引退の考えはないが、今季終了後にFAとなる2度のオールスター右腕が2027年もブルワーズでプレーする保証はない。
今季は出遅れながら9先発で防御率2.98、45回1/3で47三振を記録した。今後の回復期間次第では、来季中に復帰して新天地の戦力となる可能性もある。
カージナルス:内野手 ラモン・ウリアス
2027年シーズン:33歳
カージナルスで今オフにFAとなる予定の選手は少なく、ウリアスとトレード期限前に加入したケイレブ・ファーガソン投手(30)が該当する。ウリアスは両肘の炎症でリハビリを続けており、今季はカージナルスで25試合に出場して打率.158、出塁率.279、長打率.316にとどまっている。
内野の複数ポジションを守れるウリアスは、オリオールズ時代の2022年にゴールドグラブ賞を受賞した。シーズン終了までの復帰が見込まれ、FAを前に実力をアピールする機会が残されている。
カブス:外野手 鈴木誠也
2027年シーズン:33歳
鈴木は今季終了後にFAとなるカブス主力の一人。今永昇太(32)、イアン・ハップ外野手(31)、トレード期限前にブルージェイズから加入したケビン・ゴーズマン投手(35)もFAとなる予定だ。
鈴木はカブスと結んだ5年総額8500万ドル(約135億円)の契約最終年を迎えている。メジャー移籍後は安定して打線に貢献してきた。右打ちの外野手を必要とする球団は多く、FA市場では高い需要が見込まれる。好調なカブスとの再契約も有力な選択肢となりそうだ。
パイレーツ:二塁手 ブランドン・ロウ
2027年シーズン:32歳
ロウはメジャー屈指の打力を持つ二塁手でオールスターに2度選出され、2020、21年にはMVP投票でいずれもトップ10入りした。オフにレイズからトレードで加入し、パイレーツ打線の大きな戦力となっている。
6年総額2400万ドル(約38億円)の契約が今季限りで満了し、パイレーツでは今オフ最大のFA選手となる。グレゴリー・ソト投手(31)とトレードで加入したカービー・イエーツ投手(39)も契約満了を迎えるが、ロウは球団にとって再契約を優先したい選手となる。本人が残留を希望すれば、再契約の可能性もある。
レッズ:三塁手 エウヘニオ・スアレス
2027年シーズン:35歳
スアレスの契約には2027年の1600万ドル(約25億円)の相互オプション(選手と球団に契約延長の選択権)が含まれている。ただ、スアレスとレッズの双方が契約延長を選択する可能性は低い。
2025年はダイヤモンドバックスとマリナーズで計49本塁打を放ち、今季は1年1500万ドル(約24億円)でレッズに復帰した。しかし、2度目の在籍では苦戦し、8日(同9日)の試合前時点で打率.205、15本塁打、OPSは.700を下回っていた。
スアレスが選手側で契約延長を希望しても、レッズが1600万ドルを支払って残留させる可能性は低いとみられ、再びFAとなる可能性が高い。シーズン終盤に打撃を上向かせられるか注目される。
ナ・リーグ西地区
ダイヤモンドバックス:右腕 ザック・ギャレン
2027年シーズン:31歳
ギャレンはここ数年、原因を特定しにくい成績低下が続いている。2023年はナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位に入り、ダイヤモンドバックスのワールドシリーズ進出に貢献。それ以前の3年間でも2度、同賞投票でトップ10入りした。
しかし、2024年以降は本来の投球を取り戻せず、この期間の80先発で防御率4.77。現在は右肘の炎症で負傷者リスト入りしている。今オフは短期契約で実力を証明する必要がありそうだが、これまでの実績を考えれば複数球団から関心を集める可能性が高い。
ドジャース:左腕 タリク・スクーバル
2027年シーズン:30歳
スクーバルは今季のトレード期限前に移籍した最大のスター選手だった。ドジャース加入後は、スターがそろう先発陣の一員として長期契約を結び、ロサンゼルスに残留する可能性もある。
ア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞しているスクーバルは今季、左肘の遊離体を除去する手術を受けて長期間離脱した。それでも球界屈指の先発投手という評価は変わらず、FA市場では大型契約が見込まれる。
ジャイアンツ:右腕 JT・ブルベイカー
2027年シーズン:33歳
ブルベイカーは今季、ジャイアンツでキャリア最高のシーズンを送っている。35試合(1先発)に登板し、防御率3.27。55回で被本塁打を4本に抑え、強い打球を許す割合も低い。変化球を効果的に組み合わせた投球も好成績につながっている。
来季は33歳となり、現在は救援を主戦場としているため、今オフは短期契約が現実的とみられる。それでも複数球団から強い関心を集めそうだ。
パドレス:左腕 ロビー・レイ
2027年シーズン:35歳
レイは5月、ジャイアンツで6先発、防御率6.44と苦しんだが、その後に大きく復調した。6月16日から7月30日までの8先発では防御率1.09と圧倒的な投球を続け、トレード期限前に市場価値を大きく高めた。
ブルージェイズ時代の2021年にア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した左腕は、35歳シーズンを迎えても先発として高い能力を残している。これまでの実績から先発陣を大きく引き上げる戦力として評価される一方、年齢は契約条件を左右する要素となりそうだ。
ロッキーズ:右腕 菅野智之
2027年シーズン:37歳
打者有利の球場として知られるクアーズフィールドを本拠地とするロッキーズからFAとなる投手は、毎年その評価が注目される。菅野は昨オフにロッキーズと1年契約を結び、今季は本拠地での10先発で防御率3.93と失点を抑えている。
一方、意外にも敵地では防御率5.13と本拠地を上回っている。37歳シーズンを迎える今オフは、先発陣の後半を担える安定した投手として評価される可能性がある。


