無名から一気にヒーローへ!オープナー登板のカー好投でブレーブス地区シリーズへ

October 2nd, 2026

【フィリーズ2-6ブレーブス】アトランタ/トゥルイストパーク、10月1日(日本時間10月2日)

この日の試合前、レイ・カーは車を止め、落ち着いた様子でトゥルイストパークの通路を歩いていた。調子を尋ねられると、笑顔で答えた。「準備はできている」

自信は本物だった。その後見せたオープナーとしての見事な投球で、無名に近い存在からポストシーズンのヒーローへと変わった。マイケル・ハリス2世、オジー・アルビーズ、マット・オルソンの本塁打が加わり、ブレーブスはナ・リーグのワイルドカードシリーズ第3戦を制し、地区シリーズへ駒を進めた。

第2戦では八回に2点のリードを失って敗れたブレーブスだったが、ついにポストシーズンでフィリーズに苦しめられてきた悪夢を振り払った。両球団による過去3度のポストシーズンでの対決は、2022年と2023年のナ・リーグ地区シリーズを含め、すべてフィリーズが制していた。

ブレーブスのウォルト・ワイス監督は、この試合では一切の隙を与えなかった。八回2死でブライス・ハーパーに打席が回ると、第1戦の先発クリス・セールを投入。大歓声に迎えられたセールは、七回途中まで投げた登板からわずか2日後ながら、スライダーを4球投じ、ハーパーを三振に仕留めた。

勝てば突破、負ければ敗退のこの試合で、カーをオープナーに起用するとブレーブスが発表したときは様々な声が上がっていた。32歳の左腕は通算でもわずか48試合の登板で、今季はそのうち9試合。トミー・ジョン手術からのリハビリのため、過去2シーズンの大半を欠場していた。

しかし、カーは経験豊富なベテランのような投球で、3回1/3をわずか1安打、無失点に抑えた。主な任務はフィリーズの上位打線に並ぶ左の強打者、カイル・シュワーバーとハーパーへの対応。カーは両者と2度ずつ対戦するまで投げ抜いた。シュワーバーには単打と四球を許したが、ハーパーは三振と内野ゴロに打ち取った。

カーは9月にも、ブレーブスで3回1/3を投げた試合が2度あった。ただ、この日の47球は、レギュラーシーズンの9登板における最多球数を12球上回るものだった。