見事な継投で下馬評覆したブレーブス、ドジャースと1勝1敗で本拠地へ

October 5th, 2026

【ブレーブス3-2ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月4日(日本時間10月5日)

疲労のあるクリス・セールに、さらに2日ほど休養を与えると決めた理由を説明するなかで、ブレーブスのウォルト・ワイス監督はこう話した。「私たちは、自分たちのチームをよく分かっている」

チームは結果で、懐疑的な声を封じた。5試合制のシリーズを1勝1敗に戻す、流れを変える勝利。セールの登板を先送りした判断にも、この勝利をつかむためにワイス監督が下した数々の投手起用にも、疑問を差し挟む理由はなかった。

レイ・カーが再びオープナーとして見事な投球をみせ、6投手による継投でドジャース打線を抑えた。その奮闘を無駄にしなかったのが、マイケル・ハリス2世だ。五回に三塁打を放って暴投で生還すると、七回には二塁打でマット・オルソンを本塁に迎え入れた。

ハリスが2死から放った2本の貴重な長打が、ブレーブスを勝利に導いた。セールの先発を第3戦に回し、代わりに3試合連続でオープナーを起用すると決めた時点では、多くの人がこの日の勝利は難しいと考えていた。

シリーズはアトランタへ舞台を移し、6日に第3戦、7日に第4戦(日本時間7、8日)が行われる。

ワイス監督にとっては救援陣に大きく頼らざるを得ない難しい状況だったが、継投を駆使し27個のアウトにたどり着いたことは、大きな満足感につながったはずだ。

第1戦の敗戦後、ブレーブスの勝ち目は薄いと考えた人もいただろう。しかし今は1勝1敗。次の2試合は本拠地で、しかもセールとタイラー・マーリーが先発する。

3回2/3を投げたフエンテスは、九回2死からマックス・マンシーにソロ本塁打を浴びるまで、得点を許さない素晴らしい投球。その後ワイス監督は、最後のアウトを取るためライセル・イグレシアスを投入。ただ、そこまでの流れをつくったのは、またしてもカーだった。今や、ブレーブス史上最も愛されるオープナーになったかもしれない。

カーは2回2/3を2安打無失点に抑え、4三振。この42球の好投は、フィリーズとのナ・リーグのワイルドカードシリーズ第3戦で47球を投げ、3回1/3を無失点に抑えてから、わずか3日後の登板だった。

ワイス監督は、カーがどこまで投げられるかをはっきりとは見通せないまま、この試合に臨んだ。しかし、32歳の左腕に疲れはなかった。三回に先頭のミゲル・ロハスに二塁打を許したあと、ムーキー・ベッツには意図的に厳しいコースを突いて勝負を避け、大谷翔平との左対左の対戦を選んだ。

大谷を難なく処理できるフライに打ち取り、カーはこの日の役目を終えた。グラント・ホームズが打者5人との対戦だけで降板したことを考えると、この左腕が三回途中まで投げられた意味は大きかった。ホームズは四回、先頭のフレディ・フリーマンに本塁打を浴び、その後1死一、二塁でマウンドを降りた。

ディラン・リーは四回の2走者をかえさなかったが、五回に無死から2人の走者を出して交代。6月下旬に右肘の不調が出て以来、わずか4度目の登板だったロベルト・スアレスが、その2走者の生還を阻んだ。

その後の12アウトのうち、11をフエンテスが奪った。21歳の新人には見えない堂々とした投球だった。

ワイス監督をはじめとするチームの首脳陣は、やはり何がチームにとって最善なのかを分かっているようだ。

「僕たちは救援陣に大きな信頼を寄せている。今季を通して彼らは素晴らしい投球を続けてくれたし、大事な場面を任せられる投手が揃っている。チーム全体が信頼を置いていたし、期待通りの素晴らしい投球を見せてくれた。リリーフ陣の層の厚さを証明する試合だった」とドレイク・ボールドウィンは語った。