ドジャースvsブルワーズNLCS第3戦、見どころ&予想スタメン

October 15th, 2025

今季ポストシーズンでドジャースは8試合を戦い、そのうち7試合に勝っている。このままの勢いなら、2年連続のナ・リーグ制覇へ突き進みそうな流れだ。

だが、ブルワーズのパット・マーフィー監督は「そう簡単にはいかない」と言う。

「終わったとは思っていない」とマーフィー監督。ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)第2戦でドジャースに1−5で敗れた直後に語った。

「このチームを心から称賛している。ずっと言ってきたように、彼らが好きだ。どうやってここまで来たかも知っている。きっと立て直して、素晴らしい試合をすることに彼らは驚かないはずだ」

マーフィー監督は不利な数字も理解している。現行の2戦→移動日→3戦→移動日→2戦方式では、敵地で1、2戦を連勝したチームがシリーズを制する確率は88.9%に上る。しかも相手は連覇を狙う昨季ワールドシリーズ王者のドジャースだ。

それでも、ブルワーズは2025年のレギュラーシーズンで最も成功したチームだった。歴史の流れをドジャース側に不利に傾けられるとすれば、それはブルワーズだ。まずは16日(日本時間17日)の第3戦、ドジャースタジアムからだ。

「NLCSで2勝0敗だが、目標はワールドシリーズ制覇であって、敵地で2勝することじゃない」

ポストシーズン常連のキケ・ヘルナンデスは語る。

「相手がミルウォーキー・ブルワーズである限り、僕らは彼らに集中する。まだ何も成し遂げていない」と一戦必勝を強調した。

第3戦に向けて知っておくべき情報は以下の通り。

先発投手は?

ブルワーズ:未定

このポストシーズンでは、ブルワーズが試合前に先発投手を早めに明かすこと自体がニュースになっている。14日(日本時間15日)の時点でも第3戦の先発は「未定」とされていた。起用法はいくつかの選択肢がある。

実績のある左腕ホセ・キンタナが複数イニングを担う最有力候補だが、9月14日にふくらはぎを痛めて以来先発はなく、カブスとの地区シリーズ(NLDS)で救援登板した際も49球にとどまった。第1戦のようにオープナーを立ててからキンタナへ継投する案もあるが、打順上位に左打者が並ぶドジャース相手に得策かは微妙だ。

もう一つの選択肢は右腕ジェイコブ・ミジオロウスキー。カブスとのNLDS最終戦で4回を投げてから中4日で第3戦を迎える見込みだ。

ドジャース:右腕タイラー・グラスナウ(4勝3敗、防御率3.19)

少年時代からドジャースファンだったグラスナウにとって、NLDS第4戦の先発はまさに夢の舞台だった。フィリーズ相手に6回無失点と好投し、チームはサヨナラエラーでNLCS進出を決めた。

グラスナウは今季、右肩の炎症でレギュラーシーズンの約3カ月を欠場したが、7月に復帰。その初登板と2度目の登板はいずれもブルワーズ戦で、計11イニングを投げ2失点(自責点1)に抑えている。ただし、試合はいずれもドジャースが敗れている。

予想スタメンは?

ブルワーズ
左腕ブレイク・スネルと山本由伸(27)が、シリーズ最初の18イニングのうち17イニングを投げ、わずか1失点に抑える圧巻の投球。ブルワーズ打線はここまで合計5安打2得点。得点圏での打席も、第1戦の九回に佐々木朗希(23)とブレイク・トライネンを相手にした4打席のみと沈黙が続いている

  1. ジャクソン・チューリオ(RF)
  2. ブライス・トゥラン(2B)
  3. ウィリアム・コントレラス(C)
  4. クリスチャン・イェリッチ(DH)
  5. アンドリュー・ボーン(1B)
  6. サル・フレリック(CF)
  7. ケイレブ・ダービン(3B)
  8. ジェイク・バウアーズ(LF)
  9. ジョーイ・オルティス(SS)

ドジャース
ホセ・キンタナがブルワーズの先発候補に挙がっているため、ドジャースは左腕対策のオーダーを組む可能性がある。その場合、テオスカー・ヘルナンデスを3番に上げ、フレディ・フリーマンを4番に回す見込みだ。マックス・マンシーがベンチスタートとなる可能性もあるが、ブルワーズがオープナーを起用した場合は先発出場する可能性もある。

  1. 大谷翔平(DH)
  2. ムーキー・ベッツ(遊撃)
  3. テオスカー・ヘルナンデス(右翼)
  4. フレディ・フリーマン(一塁)
  5. ウィル・スミス(捕手)
  6. トミー・エドマン(二塁)
  7. マックス・マンシー(三塁)
  8. キケ・ヘルナンデス(左翼)
  9. アンディ・パヘス(中堅)

リリーフ投手陣の構成は?

ブルワーズ
ドジャースはブルワーズの投手陣のうち、ホセ・キンタナとジェイコブ・ミジオロウスキーを除く全員と対戦済みだ。左腕アーロン・アシュビーと右腕アブナー・ウリベはこのシリーズの2試合とも登板している。NLDS第5戦(対カブス)にさかのぼれば、ウリベは4日間で3度登板しており、そのうち2試合は複数イニングを投げた。ただし、第2戦のドジャース戦ではわずか11球のみの登板だった。

ドジャース
山本の完投と移動日を挟んだことで、ブルペンはリフレッシュされた状態にある。佐々木がセーブシチュエーションでの最有力候補として定着しており、第1戦(アメリカンファミリーフィールド)では初めて不安定な場面もあったが、ここまで安定感は抜群だ。ブルワーズがこのシリーズで対戦したドジャース救援陣は、佐々木とブレイク・トライネンの2人のみ。アレックス・ベシアとエメット・シーアンも重要な場面で起用される見込みだ。

主な負傷情報は?

ブルワーズ
チューリオはNLDSで右ハムストリング(太もも裏)を負傷していたが、現在はほぼ万全の状態に近いようだ。

ドジャース
右手の骨に小さなひびがあるウィル・スミスはNLDSで先発復帰しており、今後も捕手として先発出場できる見込みだ。トミー・エドマンは、今季2度の負傷者リスト(IL)入りの原因となった右足首の状態を引き続き管理する必要がある。救援右腕タナー・スコットは負傷でNLDSのロースターから外れており、このためNLCSは出場資格がないが、ドジャースが勝ち進めば復帰の可能性がある。

好調・不調の選手は?

ブルワーズ
クリスチャン・イェリッチは2018年NLCS第7戦(ウォーカー・ビューラーからの本塁打)以来、ポストシーズン15試合連続で打点なし。このNLCSでは7打数無安打、NLDS第3戦(対カブス)の二塁打以降は17打数無安打、11本のゴロアウトと5三振と苦しんでいる。

一方、チューリオは第2戦で放った本塁打がポストシーズン通算4本目となり、球団記録に並んだ。今ポストシーズンのOPSは.973と好調だ。

ジェイク・バウアーズもこのポストシーズンでOPS1.319と絶好調で、8打数3安打、長打2本をマークしている。

ドジャース
テオスカー・ヘルナンデス、トミー・エドマン、キケ・ヘルナンデスが第2戦でいずれも2安打を記録し、NLCS序盤の好調を維持している。大谷翔平とアンディ・パヘスもそれぞれ適時打を放ち、不振気味の2人に流れを呼び込みたい。

ファンが知っておきたいこと

・同一シーズンで両リーグのリーグ優勝決定シリーズ(LCS)でビジターチームがいずれも2勝0敗で先行したのは今回が2度目。最初の例は1970年で、LCS導入2年目(当時は5戦制)。

・ドジャースはポストシーズンシリーズの初戦と第2戦で許した安打数が通算5本。これは歴代2番目に少ない記録に並んだ。

 2019年NLCS ナショナルズ:4安打
 2025年NLCS ドジャース:5安打
 1906年ワールドシリーズ カブス:5安打