ブルワーズ王手、44年ぶりワールドシリーズ進出まであと1勝

October 15th, 2026

【ブルワーズ6−2ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月14日(日本時間15日)

ドジャースタジアムに、再び期待が広がり始めた。ウィル・スミス(31)の2点二塁打でドジャースが息を吹き返し、ワールドシリーズ2連覇中の王者らしい勢いも出てきた。

そんな流れの中、再び打席に立ったジェイク・バウアーズ(31)が粘った。次々とファウルで食らいつき、簡単には打ち取られなかった。

ブルワーズは、本当にやってのけるかもしれない。第3戦でドジャースに勝利し、44年ぶりのワールドシリーズ進出まであと1勝に迫った。もし実現すれば、2026年ナ・リーグ優勝決定シリーズを象徴する場面として残るシーンは、打席で決して屈しないジェイク・バウアーズ(31)の姿だろう。チーム、そして球団全体の粘り強さを体現している。

バウアーズは第2戦で山本由伸(28)と12球に及ぶ激しい勝負を繰り広げた。そして第3戦の七回、今度はドジャースの左腕ブレーク・スネル(33)に11球を投げさせた。

8、9、10球目を立て続けにファウル。11球目、甘く入った速球を捉えると、右翼スタンドへ勝ち越し2ランを運んだ。ブルワーズベンチは総立ち。一方、ドジャースタジアムは衝撃に包まれ、静まりかえった。

ブルワーズは3-2と勝ち越し、続くギャレット・ミッチェル(28)もソ。1点だったリードを2点に広げると、再びベンチが沸き上がった。ブルワーズは7回戦制のナ・リーグ優勝決定シリーズで3勝0敗とし、ワールドシリーズ進出へ王手をかけた。

今ポストシーズンでは5度目の逆転勝利。ポストシーズン最初の7試合で5度の逆転勝利は、1996年ヤンキース、1980年フィリーズと並ぶ最多記録となった。

「あの打席について、これ以上何を言えばいいんでしょう。第2戦でも同じでした。ネクストバッターズサークルで準備しながら、彼が出塁したらバントもあるかなと考えていました。それが、あれだけ粘って本塁打ですからね。僕はもう興奮して、自分の打席では思い切って振るだけでした」

ミッチェルはバウアーズの打席をそう振り返った。

スネルに隙が生じたと感じたのか。

「特にそうは感じませんでした。素晴らしい投手です。球速もありますし、どの球種も動きます。あの打席では、真ん中付近に来る球を待って、しっかりコンタクトしようと考えていました。本塁打を狙っていたわけではありません。打てる球が来て、うまく捉えられました」

ドジャースのワールドシリーズ3連覇への望みは、急速に薄れつつある。15日(同16日)の第4戦で、その夢が完全に断たれる可能性もある。

MLB史上、7回戦制のポストシーズンシリーズで0勝3敗となったチームは42。うち32チームはそのまま4連敗で敗退した。0勝3敗から第7戦まで持ち込んだ例さえ、過去に2度しかない。

2020年のア・リーグ優勝決定シリーズでは、アストロズがレイズ相手に第4、5、6戦を3連勝したものの、第7戦で敗退。0勝3敗から4連勝でシリーズを制した唯一の例が、2004年のア・リーグ優勝決定シリーズでヤンキースを逆転したレッドソックスだ。

ドジャースにも、それほどの奇跡が必要になる。

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現時点では、むしろブルワーズが野球史に名を刻む可能性の方が高そうだ。昨季も同じナ・リーグ優勝決定シリーズでドジャースと対戦し、4連敗で敗退した。今季は逆に4連勝で決着をつければ、前年のポストシーズンでスイープされた相手を翌年のポストシーズンでスイープする史上初のチームとなる。

第3戦、ブルワーズはわずか1球で強い意志を示した。王者を追い詰めた状況で重圧に耐えられるか。その問いに、ジャクソン・チューリオ(22)が鮮烈な答えを出した。

球数データが完全に記録されるようになった1988年以降、ポストシーズンの試合で初球を本塁打にした打者は過去5人だけだった。チューリオが6人目となった。スネルの初球の速球を狙い打ちし、逆方向へ運んだ。ブルワーズが1-0と先制した。

その後、スネルは立て直し、接戦を保った。一時は14打者連続でアウトを奪い、運命を分ける七回まで追加点を許さなかった。ドジャース打線が目を覚ませば、十分に逆転できる展開だった。そして六回、ついに打線が動いた。

ブルワーズ先発のロバート・ガッサー(27)は五回までドジャースを無得点に抑えた。しかし六回から登板したアブナー・ウリーベ(26)は本来の投球ができず、3四球で走者をためる。続くウィル・スミス(31)に左中間フェンス最上部を直撃する2点二塁打を浴びた。

二塁に達したスミスは雄たけびを上げ、ドジャースタジアム全体も呼応するように沸き返った。シリーズの流れを変えかねない一打だった。王者ドジャースが息を吹き返し、ブルワーズへ反撃した。

しかし、ブルワーズには再び答えがあった。今ポストシーズン、何度もそうしてきたように。