エース「ミズ」が力投&主将イエリチのタイムリーでブルワーズ先勝!

4:05 AM UTC

【レイズ2-3ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、2026年10月23日(日本時間10月24日)

アメリカンファミリーフィールドに最初のファンが訪れたのは、試合開始の10時間前、午前9時だった。試合前の駐車場で、家族や友人たちと時間を過ごすテールゲートはアメリカスポーツの伝統文化だが、それにしても異例の早さだ。

それほどまでに、野球を愛する、青と黄色に身を包んだウィスコンシンの人々はこの瞬間を待っていた。ソーセージとビールを手に、試合開始まで期待を膨らませ続けたそんなファンに、ブルワーズは最高の試合で応えた。

主将クリスチャン・イエリチが打線に火をつければ、エースのジェイコブ・ミジオロウスキーが5回を好投。捕手ウィリアム・コントレラスが強肩で相手の足を封じ、九回にはトレバー・メギルが薄氷のセーブを挙げた。ブルワーズは、ワールドシリーズ第1戦でレイズに1点差で接戦を制した。

「クリームシティー」で1982年以来初めて行われたワールドシリーズは、予想通り、両チームが1980年代のプレースタイルを発揮した好勝負となった。本塁打も、派手な奪三振数もない。運動能力に優れた2チームが出塁を狙い、互いを揺さぶり続けた。試合終了となるはずだった併殺がリプレー検証で覆った後、得点圏に走者2人を置いた場面で、メギルがジョニー・デルーカから最後のアウトを奪う瞬間まで、その攻防は続いた。

最後は、より多くのチャンスを生み出し、ミスを抑えたブルワーズが勝利をつかんだ。観客は試合にくぎ付けとなり、一瞬一瞬を噛み締めていた。閉じられた開閉式の屋根が、その熱狂をさらに増幅させていた。

球場には「ミスター・ベースボール」の魂も宿っていた。殿堂入りの名選手ロビン・ヨーントは、故ボブ・ユッカーのジャケットを着て、始球式のためにグラウンドへ。ジャケットを脱ぐと、自身の背番号19と「Ueck」の名が入ったユニホームが現れた。

初回、先頭のジャクソン・チョーリオが、ニック・マルティネスから単打を放った。1死後、打席に入ったイエリチはWS初打席で適時三塁打を挙げ、チームに先制点をもたらした。この日の初出場まで、イエリチはWSに未出場の選手によるポストシーズンの出場試合数で通算6位になっていた。ついに迎えた舞台での主将のタイムリーに、アメリカンファミリーフィールドは早くも熱狂した。続くコントレラスの鋭いライナーでイエリチも生還し、2-0。興奮はさらに高まった。

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早々に援護をもらった先発のミジオロウスキーは、レギュラーシーズンのような圧倒的な投球をポストシーズンで見せられていないことが試合前の話題になっていた。若きエースの投球フォームを直すべく、球団はこの試合のない1週間を活用し、改善に取り組んできた。

奪った空振りは、今季最少タイの7回と、その効果はまだ完全には現れていないかもしれない。それでも、初球の103.5マイル(約166.6キロ)でいきなりワールドシリーズ記録を樹立。この10月で初めて5回を投げ切り、4安打、1四球、3奪三振、自責点1の堅実な投球を見せた。

レイズがミズから奪った唯一の得点は四回。走者1人を置き、ジュニア・カミネロが打球速度112.7マイル(約181.4キロ)の強烈なライナーを中堅へ放った。この二塁打で1死二、三塁となり、リアム・ヒックスの内野ゴロの間に、三塁からジョナサン・アランダが生還して2-1。ただ、ミジオロウスキーはデルーカを外野フライに打ち取り、追加点を許さずにイニングを終えた。

ミジオロウスキーの登板は五回、味方の助けを得て終わりを迎えた。ヤンディ・ディアスの打席で、三塁へスチールを仕掛けたビクター・メサJr.をコントレラスが見事な送球で刺したのだ。絶好の反撃の機会を潰されたディアスは、打席でガックリと膝をつき、うなだれるしかなかった。

続く六回にもコントレラスの強肩が光った。1死からアランダが救援のアブナー・ウリーベから安打を放ち出塁するも、チャンドラー・シンプソンが空振り三振に倒れると同時に、コントレラスがアランダの二盗を阻止。ヒットエンドランの失敗により、機動力を前面に押し出そうとしたレイズはまたしても貴重な好機を失った。

ブルワーズは七回、チョーリオが救援のケビン・ケリーから単打を放ち、二塁走者のクーパー・プラットを迎え入れた。貴重な追加点で、ホームチームが試合の主導権をしっかりと握った。

だが、すんなりと終わらないのがWSだ。

九回、メギルは1死満塁とするも、ヒックスを右方向へのゴロに打ち取った。ブライス・トゥラングを起点とする4-6-3の併殺が成立し、いったんは歓喜が広がった。だが、リプレー検証で遊撃手プラットの足がベースから離れていたと判明し、アウトが一つ取り消された。1点が入り、得点圏には走者2人が残った。

それでもメギルは冷静にデルーカを三振に仕留め、今度こそ最後のアウトを奪った。この日最初のファンが到着してから約13時間。ブルワーズは好スタートを切った。