ドジャースとブルージェイズは、延長18回まで続いた第3戦で計19人の投手を投入。ワールドシリーズ屈指の名勝負はフレディ・フリーマンのサヨナラ本塁打によってドジャースが制した。しかし、その歴史的な一戦は両軍のブルペンに大きな代償を払わせた。
先発は大谷翔平とシェーン・ビーバー。両チームにとって、先発投手ができるだけ長いイニングを投げることが、これまで以上に重要となる。大谷は直近2試合でいずれも6回を投げた一方、ビーバーは前回登板のア・リーグ優勝決定シリーズでは3回2/3しかもたなかった。
王手に手をかけるか、タイに追いつくか。運命を左右する第4戦を前に、リリーフ投手の現状を見ていこう。
ブルージェイズ
登板不可
エリック・ラウアー:第3戦で4回2/3、68球と好リリーフしたラウアーは、さすがに休養が必要だろう。先発から中継ぎへ転向して以降、これほどの球数を投げたのは2カ月ぶりだった。本人は「全員が出る準備をしたい」と語ったが、第4戦の登板は極めて低いと見られる。
登板制限あり
ジェフ・ホフマン:2イニング33球と、やや負荷の重い登板となった。しかし、クローザーとして2イニング登板の実績はあり、ALCS第6戦で35球を投げた後、第7戦で再登板したように、第4戦でも1イニング限定ならば登板できると考えられる。
セランソニー・ドミンゲス:1イニング27球を投げ、その中で大谷に本塁打を浴びた。ホフマン同様、登板自体は可能だが、長いイニングを任せるのは避けたい。
ルイス・バーランド:「鉄腕」と称されるバーランドは、今ポストシーズンで既に14試合に登板。疲労はあるものの、信頼度が高く、中継ぎの一番手として再び投入される可能性が高い。特に高い重要度の場面でジョン・シュナイダー監督が最初に動く可能性がある。
ブレイドン・フィッシャー:新人ながら安定感を見せており、第3戦では19球を投げた。重要度の高い場面は少なく、長いイニングは難しいが、制限付きでの登板は可能だろう。
ブレンドン・リトル:フリーマンにサヨナラ弾を浴び、29球を投げた。登板は避けたいが、緊急時には起用されるかもしれない。
登板可能
メイソン・フルハーティ:大谷対策として投入された左腕は14球のみの登板で負担は軽い。登板から時間も経過しており、問題なく起用されるだろう。
クリス・バシット:シュナイダー監督いわく「何でもやる準備ができている」ベテラン。先発経験もあり、1イニングでも複数イニングでも柔軟に対応できる。
ドジャース
登板不可
登板制限あり
佐々木朗希:完全に登板不可というわけではないが、第3戦で、リリーフ転向後では2番目に多い29球(うちストライク13球)を投げた。連投は今季一度しかなく、第5戦も控えるため、起用は慎重になるだろう。
エメット・シーアン:本来は先発投手で連投経験はない。本人は登板を希望していると述べたものの、第3戦では2回2/3を37球で投げきったため、第4戦で起用される可能性は低い。
ジャスティン・ロブレスキー:シーズン中に中継ぎへ転向したため、佐々木やシーアンと比べると連投経験がある。実際、レギュラーシーズンでは26球を投げた翌日に登板している。第3戦では1回2/3で28球を投げており、起用の可能性はある。
エドガルド・エンリケス:2回30球は今季の自己最多。中継ぎ経験が豊富なだけに、エンリケスとロブレスキーが登板の可能性が高いと考えられる。
登板可能
アンソニー・バンダ:第3戦ではわずか3球の投球となったため、制限はない。左のリリーフとして勝負どころでの起用が有力だ。
ジャック・ドライヤー:第3戦ではわずか5球で佐々木と交代した。今ポストシーズンでの登板数が少なく、複数イニングも可能と見られる。
ブレイク・トライネン:起伏のあるシーズンを送っているが、佐々木に次ぐ信頼度の高い右腕。第3戦では中継ぎ陣で唯一の失点を喫したが、投げたのは15球のみ。第4戦でも投入されるだろう。
クレイトン・カーショウ:第3戦では12回二死満塁の場面で登板し、わずか8球でピンチを脱した。ドジャースタジアムでの「最後の勇姿」となる可能性もあるが、体力的にはまだ余裕があり、第4戦でも起用の選択肢に入る。

