イエリチが初戦でスタメンから外れた理由は?少年記者団が監督に質問

October 11th, 2026

パドレスとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)で好成績を残したクリスチャン・イエリチが、ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第1戦で、ブルワーズの先発メンバーから外れた。

なぜだろうか。

試合前の記者会見で、12歳の「ツインストライプ・リポーターズ」がまさにその質問をすると、ブルワーズのパット・マーフィー監督は詳しく説明した。理由はドジャースの先発左腕タリク・スクーバルだった。

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「チームにとって、今日は何が最善かが肝心だ。試合を通してそうするとは限らないが、今のチームにとって最善の選択だ。相性や過去の対戦を見て、投手がその打者をどう攻めるか、それによって何が起きるかを考える」と指揮官は語った。

「それに、イエリチの代わりに出るこの若者[DHのアンドリュー・ボーン]は、なかなかいい選手だよ」

右打ちのボーンは、レギュラーシーズンの331打席でOPS.834。左投手に対しては打率.336、出塁率.421、長打率.517を記録している。ただ、スクーバルとの通算23打席では、OPS.488にとどまっている。

理想を言えば、ボーンを一塁で先発させ、ジェイク・バウアーズを右翼へ回し、イエリチをDHとして打線に残す選択肢もあっただろう。だが、バウアーズは右足の指の骨折とシンスプリントを抱えながらシーズン後半を戦ってきたため、外野を守るのは得策ではない。

レギュラーシーズンのこうした試合では、マーフィー監督は通常、投打の左右の組み合わせで再び有利に立てる状況になると、すぐにイエリチを出場させていた。

「そういうことを、すべて天秤にかけるんだ。ただ、大切なのは早い段階で選手に伝えることだ。君たちがこの仕事を辞めて、指導者という仕事に就くことがあったら覚えておいてほしいが、選手には事前に伝えておくんだ」とマーフィー監督は少年記者たちに語った。

音楽談義

少年記者たちはニュージャージー州フリーホールド出身ということで、同郷のロックミュージシャンブルース・スプリングスティーンも話題に出た。マーフィー監督の就任以来、ブルワーズが勝利後に球場で「グローリー・デイズ」を流しているのはなぜか。

理由は、指揮官が大ファンだから。そして、その背景には(案の定)一人の女性が関わっていた。

「1980年、私はフロリダの大学に通っていた。気になっていた女性がコンサートに行きたいと言うので、土砂降りの中、ハリウッド・スポータトリアムまで車を走らせたんだ」とマーフィー監督は振り返った。

「乗っていたのは紫色の郵便配達用ジープだった。……雨は土砂降りで、古い郵便車のようなスライド式のドアから水が入ってくる。散々な気分で、『いったい何をやっているんだ?』と思った。この子のことが本当に好きなのかさえ分からない。言いたいことは分かるよね?」

「彼は5時間半も演奏した。ただただ驚いた。音楽がいいとか悪いとか、そういう次元ではない。『リバー・ツアー』だったんだが、本当にすごかった。それで興味を持ったんだ」

マーフィー監督はノートルダム大学の野球部で監督をしていた頃にも、スプリングスティーンの公演を見た。そして数年前には、リグレーフィールドでも見ている。

「メッセージが響いたんだ。彼はニュージャージーでカトリックの少年として育った。私はニューヨーク州北部で育ったカトリックの少年だった。彼の物事の語り方には、共感するところが本当にたくさんある。舞台裏へ行ける機会は何度もあったが、一度も会ったことはない。そういう形では会いたくないんだ。1対1で会いたい。実現するかは分からないが、2人で座って話をしてみたい」と指揮官は語った。

野球界には、同じ思いの持ち主が大勢いる。マーフィー監督は長年の間に、殿堂入りしたポール・モリターとランディ・ジョンソンも、スプリングスティーンの大ファンだと知った。

「私は別に音楽通ではないし、詳しいわけでもない。音程を取って歌えないし、楽器も弾けない。でも、彼の言葉は私の心に届くんだ。ああいう音楽を聴いて育ったわけではないが、とにかく素晴らしい」と笑顔を見せた。

旧友たち

今ポストシーズンに勝ち残っている4球団の編成本部長のうち、3人は深い繋がりがある。レイズのエリック・ニアンダーとブルワーズのマット・アーノルドは、ともにタンパベイで、現在ドジャースの編成本部長を務めるアンドリュー・フリードマンの下で働いていた。フリードマンとアーノルドがNLCSで対戦するのは、これで2年連続だ。

アーノルドはMLB最優秀編成責任者賞を2年連続で受賞。一方、フリードマンの球団はワールドシリーズを2連覇している。8月に両チームがロサンゼルスで対戦した際、2人はピックルボールのコートでも勝負していた。

2人の間では、軽口の応酬が絶えない。

「いやあ、マット・アーノルドは大物だよ」とフリードマンは笑顔で語った。

「昨夜、ステーキハウスの『Carnevor』へ行ったら、マット・アーノルド専用の、名前入りのナイフがあったんだ。一緒に働いていた頃、『彼はきっと大成功する』とは思っていた。でも、いつか自分専用のナイフを持つとは思わなかった。言っておくけど、よく切れたよ。使わせてもらった。よく切れた」