ホワイトソックスは26日(日本時間27日)、ロイヤルズ戦の試合前、脳腫瘍と闘う4歳の少女メラニー・マルケスちゃんの「最高のお願い」をかなえた。
悪性脳腫瘍の髄芽腫(ずいがしゅ)の治療を続けるメラニーちゃんは、球団恒例の「ホームラン・フォー・ライフ」に参加。満員のスタンドから拍手を浴びながらダイヤモンドを一周し、選手たちから祝福を受けた。
一塁ではロイヤルズの選手たちとハイタッチを交わし、その後はホワイトソックスのマスコット「サウスポー」に抱きかかえられて三塁へ。最後はホワイトソックスの選手たちが笑顔で迎え、球場は温かな空気に包まれた。
メラニーちゃんと一緒にダイヤモンドを駆け抜けた、野球少年の5歳の兄アイザック君にも大きな拍手が送られた。
父エリックさんは「この2、3年、本当に大変な日々でした。娘は1歳半の頃から病気と闘っています。でもきょうは、久しぶりに普通の一日を過ごせた気がします」と感謝した。
家族は打撃練習を見学し、写真撮影やサイン会にも参加。ウィル・ベナブル監督が兄妹と言葉を交わしたほか、右太ももの負傷から復帰を目指す村上宗隆もクラブハウスで2人を温かく迎え、抱っこしておしゃべり。野球好きのアイザック君にとっては、忘れられない時間となった。
今回の企画は、ホワイトソックス・チャリティーズの募金活動「ソックス・サーブ・ウィーク」の一環として実施された。
ホワイトソックスで地域貢献活動を担当するオライリー=リオーダン氏は、「困難な状況にあるご家族に、ほんの少しでも心休まる時間を届けられることが私たちの願いです」と語った。イベント後には、アンドリュー・ワイシャー財団から家族へ1万ドル(約160万円)が贈られるサプライズもあった。
エリックさんは「子どもたちが楽しそうに笑っている姿を見られただけで十分です。主治医からは『一日一日を大切に』と言われ続けています。娘はいまも治療中ですが、医師たちは希望を持ってくれています。こうしてきょうを一緒に過ごせること自体が、私たちにとって何よりの幸せです」と、目を細めた。
