PS史上初!初回から鈴木&ボーンがそれぞれ3ラン

October 7th, 2025

カブスとブルワーズのライバル2球団による初のポストシーズン対決。その第2戦で、新たな歴史が生まれた。

初回、カブスの鈴木誠也とブルワーズのアンドリュー・ボーンがそれぞれ3ランを放った。ポストシーズンで、初回に両チームに3ラン以上の本塁打が生まれるのは、これが史上初めて。さらに、ブルワーズ史上、ポストシーズン初の3ラン以上の本塁打でもあった。

今シリーズでは、第1戦と第2戦で合計13得点が記録されており、両チームにとって過去のどのポストシーズンでのシリーズ(1989年のカブス対ジャイアンツNLCS、2000年のカージナルス対ブレーブスNLDS、いずれも11点)よりも多い。

鈴木は左腕アーロン・アシュビーの高めのチェンジアップを完璧に捉え、左中間へ打球速度117マイル(約179.8キロ)、440フィート(約134メートル)の特大弾を放った。カブスの選手が走者を置いて、本塁打を放ったのは、2016年のワールドシリーズ第6戦でのアディソン・ラッセルの満塁弾以来。第1戦で生まれた3本塁打は全てソロだった。

レギュラーシーズン最後の4試合で5本の本塁打を放った鈴木は、その好調のままワイルドカードシリーズ初戦でも本塁打を放ち、レギュラーシーズンからポストシーズンにかけて、初めて5試合連続で本塁打を放った選手になった。これで、直近9試合で7本塁打とチームを支えている。

しかしカブスのリードは長く続かなかった。

ボーンは、ブルワーズ加入後29試合で9本塁打を放ったが、それ以降の35試合とNLDSの初戦を含む146打席で一発が出ていなかった。しかし、ようやくその沈黙を破った。カブスの先発・今永昇太に対して7球粘ってから、内角へのスイーパーを捉え、打球を左翼へと運んだ。

今永は、レギュラーシーズン最後の9試合で15本塁打を被弾。WCSでの登板も含めて、ポストシーズンに入ってからもその流れを止められていない。