【パドレス2-3カブス】シカゴ/リグレーフィールド、6月29日(日本時間30日)
カブスはこの日、試合を通じて突破口となる一打を欠いていた。だが、最も重要な場面でそれを見つけた。
2-2と同点で迎えた、九回2死二、三塁。カウント1-0から鈴木誠也はパドレスの守護神メイソン・ミラーの真ん中よりの投球を捉え、打球は左翼へ。外野手ジェイス・ボーウェンはジャンプして捕球を試みたが、リグレーフィールド名物のツタに覆われたレンガ壁に跳ね返り、サヨナラ打となった。
この勝利は、カブスにとってメジャートップとなる今季10度目のサヨナラ勝ちだった。試合を通じてなかなか流れを作れず、シカゴは8回まで得点圏で10打数1安打にとどまっていたが、最後の最後にチャンスをものにした。
この日の勝利における3つの重要な要素を見ていく。
1 今永は一発を許さず
風が外野方向へ吹き、試合開始時の気温は華氏91度(摂氏32.8度)、湿度も高かったことを考えれば、今永昇太にとって本塁打を警戒するべき一戦だった。しかし、回を重ねるごとに持ち球の組み合わせを変え、一発を許さなかった。
今永は6回1/3、4三振。9安打を許し、3イニングで先頭から2人の走者を出したが崩れることなく投球を続け、三回の野選絡みのゴロと、四回のザンダー・ボガーツの適時二塁打のみの2失点に抑えた。今永が本塁打を許さなかったのは、17先発で7度目だった。
六回にはミゲル・アンドゥハーとタイ・フランスが連打で出塁したが、今永はそこからジャクソン・メリルを飛球、ボガーツをゴロ、フレディ・フェルミンをポップフライに打ち取り、無失点で切り抜け、2-2の同点のまま試合を進めた。
今永はリグレーフィールドのファンから大きな声援と拍手を浴びてマウンドを降りた時点で、直近4登板の防御率2.82と復調傾向にある。その期間の22回1/3で許した本塁打は3つで、いずれも前回のメッツ戦で打たれた。一方でそれ以前の4先発では、21回2/3で12本塁打を許し防御率10.80だった。
2 夕暮れに助けられた鈴木の犠牲フライ
五回、1死満塁で打席に入った鈴木は、パドレスのリリーフ左腕カイル・ハートからセンターへのフライを放った。中堅手のメリルは、夕暮れの空に重なった打球を一瞬見失ったことで反応が遅れ、倒れ込みながらの捕球となった。
これにより、三塁走者のダンズビー・スワンソンはタッチアップが可能になり生還。カブスは2-2の同点に追いついた。
3 アマヤがタティスを刺す
九回、フェルナンド・タティスJr.は1死から鋭いゴロを放ち、カブス二塁手ニコ・ホーナーのグラブをかすめる安打で出塁した。
パドレスはカブス右腕トレント・ソーントンに対し、ベンチからギャビン・シーツを代打に送ると、タティスは盗塁を試みた。カブス捕手ミゲル・アマヤは素早く送球し、滑り込んだタティスはタッチアウトに。
パドレスは判定にチャレンジしたが、リプレー検証後も判定は維持された。続いてソーントンがシーツを三振に仕留めてイニングを終え、サヨナラ勝利への流れを作った。
