現時点で、フィリーズの遊撃手はトレイ・ターナー(33)だ。
その座をいつまで守れるかは、ターナー自身にかかっている。
フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長(70)は15日(日本時間16日)、シチズンズバンクパークで会見した。10月1日(同2日)のブレーブスとのナ・リーグ・ワイルドカード・シリーズ第3戦で敗退して以来、初めて報道陣に対応した。
フィリーズは5年連続でポストシーズンに進出したものの、今季の結末は失望と評するしかない。守備を含め、改善すべき課題も残った。
ドンブロウスキー本部長は、ターナーが2027年に遊撃守備を改善できなければ、守備位置を変更すると明言した。2人は13日(同14日)に球場で約2時間にわたり、この問題について話し合った。
「非常に明確に伝えました。彼も遊撃守備を改善しなければならないと分かっています。絶対に必要だとも伝えました。彼自身は遊撃でプレーできると考えています。2025年と同じ守備ができれば、遊撃を続けられます。しかし、2026年と同じなら続けられません。その点も完全に理解しています」
ドンブロウスキー本部長はそう説明した。
ターナーはすでにオフを過ごすためフロリダの自宅へ戻っていたが、ドンブロウスキー本部長との面談のためフィラデルフィアへ戻った。面談の内容を知る関係者は、有意義な話し合いだったとしている。
2025年はOAAプラス17で規定到達遊撃手37人中3位タイ。2024年はマイナス2で40人中29位タイ、2023年はマイナス6で35人中30位タイだった。
改善できなければ、フィリーズはターナーを外野へ回す可能性がある。ただし、ターナー自身は内野でのプレーを希望している。
ブライソン・ストット(28)は、フィリーズがナ・リーグ王者となった2022年に遊撃を守っており、ターナーに代わる候補の一人だ。ドンブロウスキー本部長はさらに、球団有望株のエイダン・ミラー(22)とブライアン・リンコン(22)の名前も挙げた。
フィリーズが外部から補強する可能性もある。
フィリーズは14日(日本時間15日)、内野守備コーチのボビー・ディッカーソン(61)を解任した。後任には前メッツ監督のカルロス・メンドーサ(46)が就任。三塁コーチも兼任する。
メンドーサには就任直後から難しい仕事が待つ。ターナーは多くの課題を抱えている。守備では一つひとつのプレーに厳しい視線が注がれ、スプリングトレーニングやシーズン序盤で失策すれば、そのたびに細かく分析され、必要以上に注目を集める可能性がある。
さらに、ターナーはキャリア最低となった打撃成績からの巻き返しも求められる。
ターナーは今季、打率.242、19本塁打、58打点、OPS.675、OPS+81(リーグ平均を100として打撃力を示す指標)に終わった。
「日々、周囲で交わされるさまざまな声まで私にはコントロールできません。こうした状況に置かれた選手を見てきた経験もあります。彼は賢い選手です。改善が必要だと理解していますし、対応できると思います。ただ、彼にはまだ長い契約期間が残っています」
ドンブロウスキー本部長はそう話した。
ターナーは2022年12月に結んだ11年総額3億ドル(約473億8400万円)の契約を7年残している。
「当初、他の選手ではなく彼と契約した理由として、優れた選手だっただけでなく、瞬発力に優れた身体能力やアスリートとしての資質から、長い期間で高いレベルを維持できると考えていました。昨季は首位打者ですから、今季ここまで打撃成績が落ち込み、不振から抜け出せなかったことには私自身も驚きました。そうした課題を修正する責任は私たちにもあります」
ドンブロウスキー本部長は説明した。
「すでに球団からターナーへ、改善に役立つと考える情報を提供しています。当然、メンドーサも彼と一緒に取り組む役割を担います。遊撃を守れない場合でも、フィリーズにとって最善となる役割を受け入れる意思が十分にあると確認できました。そういう話で面談を終えています。ただ、彼自身は遊撃を守れると証明する決意を持っています。私は『証明しなければいけない。2027年を迎えるにあたり、2026年と同じ遊撃守備では務まらない』と伝えました」
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