七回に暗転、先発スネル好投もドジャース崖っぷち

October 15th, 2026

【ブルワーズ6−2ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月14日(日本時間15日)

デーブ・ロバーツ監督(54)は、ドジャースを率いる以前にも、同じような崖っぷちを経験している。

2004年のレッドソックスは、7回戦制のポストシーズンシリーズで0勝3敗から逆転した唯一のチームだ。当時その一員だったロバーツ監督は、20年以上を経て、今度は指揮官として同じ窮地からドジャースを立て直さなければならない。ワールドシリーズ2連覇中の王者が3連覇への望みをつなぐには、再び歴史的な逆転が必要となる。

ドジャースは優勝決定シリーズ第3戦でブルワーズに敗れ、今季終了の危機に追い込まれた。昨季はブルワーズに4連勝したが、今季はあと1敗で逆にスイープを許す。

「シリーズ序盤にあった失敗できる余裕は、もうすべてなくなったと感じています。今さら過去は変えられません。明日ここに来て、1球1球を勝ち切るだけです」

ミゲル・ロハス(37)は厳しい状況をそう受け止めた。

マックス・マンシー(36)は厳しい言葉を口にした。

「僕たちはひどい野球をしています。相手は素晴らしいプレーをしている。それだけです。難しく考える必要はありません」

7回戦制のポストシーズンシリーズでは、3勝0敗としたチームが過去42度のうち41度、98%の確率でシリーズを制している。そのうち32度は4連勝で決着した。0勝3敗から第7戦まで持ち込んだチームは過去2チームだけで、4連勝で逆転した唯一の例がロバーツ監督も所属した2004年レッドソックスだ。

「もちろん可能です。私自身が経験しています。そして、当時私が所属していたチームと同じように、今の選手たちも厳しい戦いを何度も経験してきました」

ロバーツ監督は逆転への可能性を強調した。

ドジャースがこの絶体絶命の状況から逆転できなければ、ロバーツ監督は第3戦のある采配を悔やむかもしれない。先発のブレーク・スネル(33)を七回も続投させた判断だ。負傷に苦しんだ今季のレギュラーシーズンでは、スネルが六回を超えてアウトを奪った登板は一度もなかった。

第3戦は開始わずか1球でドジャースが追う展開となった。ジャクソン・チューリオ(22)がスネルの初球を右中間スタンドへ運び、ドジャース打線が打席に立つ前に0-1。しかし、スネルは続く3打者を連続三振に仕留めて一回を終えると、そこから20打者中18人をアウトにし、9三振を奪った。

スネルは完全に立ち直っていた。そして六回裏、ウィル・スミス(31)が不振を脱する勝ち越し2点二塁打を放ち、ドジャースが2-1と逆転。ドジャースタジアムが熱狂に包まれたまま、試合は七回へ入った。

ブルワーズが流れを奪い返すまで、時間はかからなかった。七回先頭のアンドリュー・ボーン(28)が7球粘って四球。第2戦で山本由伸(28)と12球に及ぶ勝負の末に四球を選んだジェイク・バウアーズ(31)は、この打席でも粘り、11球目を本塁打にした。続くギャレット・ミッチェル(28)も連続本塁打を放ち、スネルをマウンドから下ろした。

「相手打線がスネルの球をしっかり捉えているとは感じていませんでした。あと3人は任せようと考えていました。ブレークの球自体は良い状態だと感じていました」

ロバーツ監督は続投を決めた理由を説明した。

今シリーズでは同じ展開が繰り返されている。ドジャースが流れを引き寄せるたび、ブルワーズがすぐに奪い返す。

「野球では、こういう対応力こそ大切だと思います。常に集中し、相手に何かされるたびにやり返す。粘り強さであり、自信でもあります。選手たちはそれを実践し、何度も応えてきました」

ブルワーズのパット・マーフィー監督(67)はチームの強さをそう表現した。

スネルは今季、10先発(レギュラーシーズン9試合、ブレーブスとの地区シリーズ1試合)で本塁打を1本も許していなかった。それだけに、1試合で3本塁打を浴びた悔しさは大きい。一方、打線からの援護も乏しかった。スミスが満塁で放った二塁打を含めても、ドジャース打線は今ポストシーズン、得点圏で32打数3安打にとどまっている。

その結果、ドジャースは敗退寸前まで追い込まれた。

「最悪です。でも、こういうこともあります。ここからどう立て直すか、どう戦うか。それが一番大切だと思います。全員でもう一度まとまり、勝つ方法を探すしかありません」

スネルは敗戦を受け止め、巻き返しを誓った。

ドジャースは後がない状況に追い込まれた。それでも第4戦へ向けた投手陣の態勢は整っている。先発するタイラー・グラスノー(33)が登板した直近7試合のポストシーズンでドジャースは一度も負けていない。レイズ時代に経験した「負ければ敗退」の3試合でも防御率3.60を記録している。

グラスノーの後ろには、ほぼ全リリーフ投手を投入できる見込み。14日(同15日)に32球で1回2/3を投げたジャスティン・ロブレスキー(26)は起用が難しい可能性がある。

第1、2戦に先発したタリク・スクーバル(29)と山本由伸(28)は、第4戦での登板を予定していない。ドジャースが勝ってシリーズをつなげば、それぞれ第5、6戦の先発を担う必要があるためだ。

ワールドシリーズ2連覇へ向かう過程でも、ドジャースは2度、敗退寸前まで追い込まれた。2024年のナ・リーグ地区シリーズではパドレスに1勝2敗とされてから逆転。2025年のワールドシリーズでもブルージェイズに2勝3敗と追い込まれながら、最後は連勝して頂点に立った。

当時は連勝で窮地を切り抜けた。今回は3連覇への挑戦を続けるため、4連勝しなければならない。

「ここまで厳しい状況は経験していません。でも、これまでも何度も後がない状況に追い込まれ、そのたびに切り抜けてきました。もう一度、それをやろうとしているだけです」

キケ・ヘルナンデス(35)はそう力を込めた。

レギュラーシーズンでは4連勝以上を10度。ただし、今回は重圧がまるで違う。第4戦から新たな連勝を始めるため、ロバーツ監督は選手たちに、勝利だけへ集中するよう求める。1球ずつ、1イニングずつ、1日ずつ積み重ねる。

自身は過去に同じ窮地から歴史的逆転を経験している。それでも、その実績を改めて選手たちへ強調するつもりはない。

「実現できると分かっています」と

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