WS第3戦、見どころ&予想スタメン

October 27th, 2025

舞台を屋外へ移そう。

ロジャースセンターの屋根の下で激闘を繰り広げ、1勝1敗で分け合ったあと、2025年のワールドシリーズは27日(日本時間28日)、第3戦のために西海岸へと向かう。ドジャースタジアムには、ナ・リーグのポストシーズンを圧倒したときの勝ちパターンを思い出させる第2戦の5対1の勝利を手に、青の戦士たちが帰ってくる。

要は先発投手だ。すべては先発投手にかかっている。

「みんなエース級だよ。4人ともね」と捕手のウィル・スミスは語った。

第1戦ではブレイク・スネルが本来の投球ができなかったが、第2戦では山本由伸(27)がそれ以上の「完璧」を見せつけ、完投勝利の快投で試合を支配した。

そして今度は、タイラー・グラスナウの番だ。チームの勝ちパターンをなぞり、長いイニングを投げ抜き、ブルージェイズ打線にあやうい救援陣を狙う隙を与えないことが求められる。

「血のにおいを嗅ぎつける」といえば、反対側には“マッド・マックス”(シャーザーのニックネム)がいる。

ア・リーグ優勝決定シリーズで見せたのは、往年のように闘志むき出しのマックス・シャーザーだった。41歳となった将来の殿堂入り候補右腕は、2021年のトレード移籍後に活躍した古巣ドジャースタジアムに戻り、再び年齢との戦いに挑む。

「俺は勝負するためにここにいる。勝つためにいる」とシャーザーは語った。

この試合に勝ったチームが、数字の上では有利になる。

ワールドシリーズで本拠地のチーム(ドジャース)が2勝1敗とリードした場合、過去48回中29回(60.4%)がそのままシリーズを制している。敵地で2勝1敗としたチーム(ブルージェイズ)にいたっては、41回中31回(75.7%)の確率でチャンピオンになっている。

試合開始時間と視聴方法

第3戦は27日(日本時間28日)、ドジャースタジアムで行われる。

試合開始は東部時間午後8時、日本時間では28日午前9時。

放送:FOX

日本での放送:NHK BS、SPOTV NOW、JSports 3

先発投手は

ブルージェイズ:右腕、マックス・シャーザー(5勝5敗、防御率5.19)

シリーズが最終戦までもつれれば、トロントでの第7戦に回る可能性もある。レギュラーシーズン終盤は不調で、ヤンキースと対戦した地区シリーズでは出場選手登録から外れたが、リーグ優勝決定シリーズのマリナーズ戦で見事な投球を披露して復帰した。5回2/3を2失点に抑え、危機を切り抜けながら“マッド・マックス”の片りんをもう一度示した。とはいえ今回が最大の試練になる。相手は2021年にシャーザー自身が在籍し、ナ・リーグ優勝決定シリーズまで進んだチームである。

ドジャース:右腕、タイラー・グラスナウ(4勝3敗、防御率3.19)

昨季のワールドシリーズでは登板できなかったグラスナウが、今度はチームを2勝1敗のリードに導くべくマウンドに上がる。今ポストシーズンでは安定した投球を続けており、2試合連続で8三振を奪い、計13回1/3をわずか1失点、防御率0.68と圧倒的な内容。右肩の炎症で今季の一部を欠場したが、7月に復帰して以降は13試合で防御率2.86と立て直した。

予想スタメン

ブルージェイズ:ジョン・シュナイダー監督は、ボー・ビシェットが第3戦で先発出場すると明かした。試合を通してプレーするかは未定だが、第1戦では重要な場面で代走を送られて途中交代しており、ロサンゼルスでの3試合すべてで少なくとも一部出場する見込みだ。

  1. ジョージ・スプリンガー(DH)
  2. ネイサン・ルークス(左翼)
  3. ブラディミール・ゲレーロJr.(一塁)
  4. ボー・ビシェット(二塁)
  5. アレハンドロ・カーク(捕手)
  6. アディソン・バーガー(右翼)
  7. ドールトン・バーショ(中堅)
  8. アーニー・クレメント(三塁)
  9. アンドレス・ヒメネス(遊撃)

ドジャース:右腕シャーザーと対戦する第3戦では、第1戦と第2戦で起用したオーダーを再び採用する可能性が高い。打線の上位は、大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオが並ぶ見込みだ。デーブ・ロバーツ監督は下位打線の入れ替えも検討しており、不振が続くアンディ・パヘスを外し、代わりにアレックス・コールを先発起用する可能性がある。

  1. 大谷翔平(DH)
  2. ムーキー・ベッツ(遊撃)
  3. フレディ・フリーマン(一塁)
  4. ウィル・スミス(捕手)
  5. テオスカー・ヘルナンデス(右翼)
  6. マックス・マンシー(三塁)
  7. キケ・ヘルナンデス(左翼)
  8. トミー・エドマン(二塁)
  9. アンディ・パヘス(中堅)

先発降板後のリリーフ起用は?

ブルージェイズ
移動日を挟んで休養十分のブルペン陣は、シュナイダー監督が自由に起用できる状態にある。今ポストシーズンでほぼ毎試合登板しているルイス・バーランドが、重要な場面で最初に呼ばれる可能性が高い。最大のポイントは、大谷への対処だ。第1戦でメイソン・フルハーティがその役目を見事に果たした。

終盤では、ジェフ・ホフマンとセランソニー・ドミンゲスという2人の主力救援投手を早めに投入する姿勢も見せており、大谷、ベッツ、フリーマンの3人が八回や九回ではなく七回に回ってきたとしても、シュナイダー監督はためらわず勝負に出るだろう。

最後に忘れてはならないのが、クリス・バシットの存在だ。ブルペン待機時は球威が上がる傾向があり、ポストシーズンでも好投を続けている。ブルージェイズはこの大舞台で彼を完全に信頼している。

ドジャース
山本が第2戦で再び完投して救援陣に十分な休養をもたらしたため、基本的に全員が起用可能である。抑えは佐々木朗希(23)。配置転換後に圧倒的な投球を続け、クローザーに定着した。

課題は佐々木までの継投。おレッシャーの大きな場面ではエメット・シーアンとアンソニー・バンダを使いたいが、第1戦の六回に2人とも3失点を喫した。大事な局面ではブレイク・トライネンやジャック・ドライヤーも選択肢になる。

アレックス・ベシアは、球団が「極めて私的な家族の事情」と説明する事由により、ワールドシリーズでは不在の見込みだ。

主な負傷者情報は?

ブルージェイズ
ビシェットの左膝の捻挫はチームにとって懸念材料だったが、ワールドシリーズで出場選手登録され、第1戦でメジャー初の二塁手として出場を果たすなど、ここまで2試合に出場している。第3戦でも再び二塁で先発予定だ。

アンソニー・サンタンダーは背中の負傷によりア・リーグ優勝決定シリーズの途中で登録を外れ、ワールドシリーズ出場資格を失った。ジョージ・スプリンガーも第5戦で右膝に96マイル(約155キロ)の速球を受けたが、第7戦で3ランを放ち、問題なさそうだ。

ドジャース
ウィル・スミスは右手の骨に小さなひびが入っているが、ナ・リーグ地区シリーズで復帰して以来、全試合に先発出場している。トミー・エドマンは今季2度の故障者リスト入りの原因となった右足首の状態に引き続き懸念がある。救援投手タナー・スコットは下半身の膿瘍処置からの回復が続いており、ワールドシリーズの登録メンバーから外れている。

調子の良い選手と不振の選手は?

ブルージェイズ
第2戦でスプリンガーが左翼線へ二塁打を放ったものの、ブルージェイズ打線が脅威を感じさせたのはその一度だけだった。山本の投球が圧倒的だったため、打線の不調を過度に問題視する必要はないが、グラスナウを相手にすぐ反発することが求められる。

その鍵を握るのは、打率.431のブラディミール・ゲレーロJr.と、ポストシーズンで打率.429のアーニー・クレメントだ。カークも第1戦で3打数3安打と調子を上げており、バージャーは代打で史上初となるワールドシリーズ満塁本塁打を放って潜在能力を示した。

ドジャース
スミスは第2戦で本塁打と適時打を放ち、好調を維持している。ナ・リーグ地区シリーズで復帰して以降の打率は.314と安定している。大谷も安打を重ねて調子を上げつつあるが、今ポストシーズン全体の打率.224にとどまっている。

パヘスは第2戦でワールドシリーズ初安打を記録したが、これがポストシーズン全体でわずか4本目の安打(打率.093)となる。不振が続く中、ロバーツ監督はパヘスを先発から外す可能性も示唆している。ただし、その場合は中堅守備力の低下を受け入れる必要がある。

ファンが知っておきたいトピック

・ブルージェイズがワールドシリーズに進出するのは1993年以来、実に32年ぶり。

・スプリンガーは2017年、ここドジャースタジアムで開催されたワールドシリーズでMVPを受賞している。そのシリーズでは5本塁打を放ち、第7戦での3ランを含め、若き日のキャリアで最も輝いた瞬間をドジャースタジアムで刻んだ。

・今シリーズはクレイトン・カーショウにとってドジャースタジアムでの最後の登板機会となる。今季限りでの現役引退をすでに発表している。