ディアスの球速低下にロバーツ監督「慎重に見極めたい」

April 12th, 2026

ドジャースの新守護神エドウィン・ディアスは10日(日本時間11日)のレンジャーズ戦で、加入後初のセーブ失敗を喫した。

原因の一つと考えられるのが、球速の低下だ。この試合はキャリア6度目となる、フォーシームの平均球速95.5マイル(約153.7キロ)以下を記録(5球以上投げた試合)。さらに今季6登板の平均球速は95.8マイル(約154.2キロ)で、昨季の97.2マイル(約156.4キロ)から1.4マイル(約2.2キロ)低下している。

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デーブ・ロバーツ監督はこれに対して、大きな懸念はないと見ているが、起用について「慎重に対応している」と語った。

「速球に伸びがなかったし、スライダーも思ったようにコントロールできなかった。でも体調は良かった。あの日はベストの球ではなかっただけ。これも野球の一部だから、すぐに切り替える」とディアスは12日のレンジャーズ戦前に語った。

10日には九回を投げ切るのに23球を要したため、ロバーツ監督は翌11日はディアスに休養を与え、代わりに左腕アレックス・ベシアがセーブを挙げた。12日に登板するかは未定で、キャッチボールの状態を見て判断するとした。

「負傷者リスト(IL)に載せるほどの問題ではない。日々の様子を見て判断する」とロバーツ監督は説明した。

ディアス本人もロバーツ監督も、身体やメカニクスに問題はないと強調している。負傷ではないと判断しているため懸念は大きくない。ただ、状態をあげる必要があることに変わりはない。

「中程度以下、つまり低い懸念だ。彼は自己管理が非常にしっかりしているし、チームにとって非常に重要な選手だ。だから昨日は休ませたし、今日はいわば黄色信号で、投手コーチからの報告を待って判断する」とロバーツ監督は語った。

またロバーツ監督は、ディアスは例年もシーズン序盤の球速が遅い傾向にあるとも説明した。実際、フォーシームの平均球速が95.5マイル(約153.7キロ)以下だった6試合のうち5試合は3月または4月に記録されている。

きっかけは、2023年のワールドベースボールクラシックでの右膝の膝蓋腱断裂。その前まで、ディアスはシーズン序盤に球速が落ちる傾向はなかった。しかし2024年以降は、3月から4月にかけての平均球速が96.4マイル(約155.1キロ)にとどまり、その後の数カ月で97マイル(約156.1キロ)以上へと上昇する傾向となっている。

「膝のケガ以降、この2年間はずっとそんな感じだ。でもシーズンが進むにつれてどんどん状態は良くなるし、シーズン終盤にはいつもの球速に戻る」とディアスは説明した。

ドジャースも球速が上がっていくことを期待しているが、慎重な姿勢をとっている。最大の理由は、昨年、同じように大型FAとして加入したブレイク・スネルの起用法だ。昨年はシーズンを通じて肩の状態が万全ではなかったものの、5年1億8200万ドル(約278億9000万円)の契約で加入したこともあり、自身の価値を証明しようと無理をしていたと本人が語っている。結果として、今季は左肩の疲労により、IL入りとなっている。

ディアスは現在、救援投手としては平均年俸最高額となる3年6900万ドル(約103億5000万円)契約の初年度にある。メッツで6年間守護神を務めたため高い期待とプレッシャーに慣れているが、ドジャースとしては健康を犠牲にしてまで期待に応えようとする状況は避けたい考えだ。

「選手の出場したいという気持ちは尊重したいが、もしケガをすればチームにとってマイナスになる。ブレイクのケースがまさにそうだった。模範的な意欲を見せてくれたが、今振り返ればやり直したいと思っているはずだ。エディ(ディアス)も当然、結果を残しいと考えている。ただ、その意気込みをそのまま受け取るのではなく、慎重に見極めたい」とロバーツ監督は語った。