【レッズ4-5xパドレス】サンディエゴ/ペトコパーク、6月10日(日本時間11日)
今季、あまり本塁打に恵まれていないフェルナンド・タティスJr.だが、これ以上ない場面で、今季2号を放った。
本拠地でのレッズとのシリーズ最終戦でサヨナラ本塁打を放ち、チームを5-4の勝利に導いた。レッズ右腕ペティの甘く入ったスライダーを捉え、自身通算5本目のサヨナラ打を左翼席最前列へライナーで運んだ。
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そんな劇的な逆転勝利から見えたポイントを整理しよう。
タティスの復活に、打線全体も続くか?
最近、不振だったサンディエゴの打線に復調の兆しが見えており、その筆頭がタティスだ。シーズン序盤は苦戦し、初本塁打を放つまでに238打席を要したが、2本目はそれほど長く待つ必要はなかった。
タティスは本来の姿を取り戻しつつある。直近20試合では打率.383、出塁率.438を記録。この日のサヨナラ打は、パドレスが求めていた「引っ張り方向へのパワー」をまさに証明するものだった。
「ただ信念を持つこと。自分のやっていることは正しいと少し信じることだ。『自分はフェルナンド・タティスJr.なんだ』と。彼はいつでも試合を一変させることができる選手だ」とクレイグ・スタメン監督は語った。
調子を上げているスラッガーはタティスだけではない。メリルは2安打を放ち、八回の2得点の口火を切る先頭打者二塁打を記録した。マチャドはキャリア最悪の不振にあえいでいるものの、この試合最初の打席で(メリルを本塁へ返す)適時二塁打を放った。
パドレスにはスーパースターたちの打撃が必要だということは、幾度となく言われてきた。その一方で、チームは新戦力からも大きな貢献を得ている。
テイラーが再び勝負強さを発揮
パドレスは今季、八回以降にビハインドの場面で勝ち越しまたは同点となる安打を7本記録している。先週昇格し、わずか3日前に初先発したばかりのサマド・テイラーは、すでにそのうち2本を放っている。
テイラーにとっては2試合連続、劇的な同点打となった。この日は八回2死から、レッズのリリーフ、サンティヤンが投じた速球を捉え、中前へ弾き返して4-4の同点に追いついた。最初の3打席は無安打だったが、終盤に仕事をした。
「とにかく冷静でいるようにしている。自分を見失うのは簡単だけど、冷静さを保って仲間たちを信じていれば、彼らがいつも背中を押してくれるからね」とテイラーは振り返る。
パドレスはここ最近、得点圏で結果が残せていない。だがテイラーは別だ。ローレアーノが股関節の手術により今季残りを欠場する見込みの中、テイラーの加入は大きなインパクトを残している。そして、少なくとも当面の間、左翼のレギュラーとして起用されるべきだと主張できるだけの結果を残している。
キングに求めすぎた
パドレスは今回のレッズとの最初の2試合で、勝ちパターンのリリーフ4人全員をいずれも起用していた。そのため、この日はブルペンの選択肢が極めて限られており、先発のマイケル・キングに長いイニングを投げてもらう必要があった。
右腕はおおむねその役割を果たした。だが最終的には、チームがほんの少しだけ頼りすぎた。キングは六回までレッズ打線を2失点に抑えていた。クレイグ・スタメン監督は七回も続投させ、最初の打者2人を打ち取った。
キングの球数が100球に達し、強打者JJ・ブレデイを迎えると甘く入ったチェンジアップを捉えたソロで2-3と勝ち越しを許した。キングはマウンド上で膝に手をつき、肩を落とした。
決してベストの状態ではなかったが、一日を通して粘り強く投げたキングを責めることはできない。結果論ではあるが、1打者分だけ多過ぎたということ。延長11回までもつれた前日の試合で、ブルペンに7イニングを任せた代償を払うことになった。
ワグナーがアピール
今週初めにザンダー・ボガーツが父親リスト入りしたことで、ウィル・ワグナーはこの1週間で3Aエルパソから昇格した3人目の選手となった。まだ2試合に出場しただけだが、ボガーツが、復帰した後もメジャーに残るだけの十分なアピールをしている。
ワグナーはここまで6打席に立ち、そのうち5度出塁。この日は、二塁打を含む2打数2安打、1四球だった。
「ジェイク・クロネンワースを彷彿とさせる。私たちがジェイクに求めていた、プロフェッショナルで一貫性のある打撃をしてくれる」とスタメン監督はワグナーを称賛した。
「この2日間で、強烈な印象を残した。以前から分かっていたことではあるけど、これまでは十分なチャンスがなかっただけ。今後はより多くの出場機会が訪れるだろう」
昨年、トレード期限での大型補強の1人としてパドレスに加入。しかし、そのメンツの中では注目度は低く、メジャーでも数度出場機会を得たものの、定着には至らなかった。
しかし、今回は、より多くのチャンスがある。クロネンワースが負傷者リスト入りし、ソン・ソンムンが苦しんでいる状況で二塁には空きがある。チームに左打者も不足していることも、ワグナーにとってはチャンスだ。
実際にボガーツがオリオールズとの次シリーズから復帰するなら、パドレスとしては難しい判断を迫られることとなる。おそらく、ワグナー、ソン、ジェイス・ボーウェンの3人で2つの枠を争うことになるだろう。
