ギャビン・ウィリアムズ(27)は9日(日本時間10日)夜、ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(41)のオフィス前を通りかかると、ひと言伝えた。
ウィリアムズは8日(日本時間9日)、ホワイトソックスとのア・リーグ地区シリーズ第4戦で九回に緊急救援し、ガーディアンズの9-5の勝利に貢献した。ガーディアンズはシリーズを2勝2敗のタイに戻し、10日(同11日)にクリーブランドで行われる第5戦へ持ち込んだ。
当初、ウィリアムズは第5戦に先発する予定だった。しかし第4戦で急きょ登板し、プロ入り後初めてリリーフを務めた。第5戦登板への影響を懸念する声もあったが、ウィリアムズはそれを一蹴した。
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第4戦で最後にマウンドに立ったウィリアムズが、第5戦では最初にマウンドへ上がる。
ボート監督は9日(同10日)、ウィリアムズに第5戦を託す考えを明言した。
「第5戦です。勝てば先へ進み、負ければ終わり。ギャビンは投げたがっています。われわれも彼にボールを託したい。彼の試合です」
ウィリアムズは第4戦で守護神ケイド・スミス(27)を救援し、最後の3アウトを取った。自身も出番が回ってくる展開になるとは考えていなかった。それでも登板機会が訪れると、その役割をやり遂げた。
第5戦でも、大柄な右腕の姿勢は変わらない。
「チームが勝つために必要なことなら、何でもやります。ここまで来たら、役割なんて関係ありません」
ウィリアムズは6日(同7日)の第2戦に先発し、4-3の敗戦で11三振を奪った。通常の登板間隔なら第5戦の先発予定だったが、第4戦では救援登板に備えて球場入りしていた。
ガーディアンズが勝利を狙える展開になれば、第5戦へ向けて通常行う登板間のブルペン投球を実戦のマウンドで済ませるプランだった。
九回、ガーディアンズが9-4とリードした時点でウィリアムズはブルペンで投球を開始。試合前に描いていた継投プランはすでに崩れており、登板する可能性が高まっていた。
「ブルペンに連絡が来て、『肩を作れ』と言われました。あんなに早く出番が来るとは思っていませんでした」
先発パーカー・メシック(25)は2回1/3で65球を要して降板。救援したショーン・アームストロング(36)が1回2/3を無失点に抑えた。ガーディアンズは五回、タナー・バイビー(27)、ティム・ヘリン(29)、エリック・サブロウスキー(28)を投入。この回にホワイトソックスが2点を奪い、4-3と逆転した。
バイビーとヘリンはそれぞれ1アウトを取り、サブロウスキーは1イニングを投げ切った。続くハンター・ガディス(28)は1回1/3を担った。
ガーディアンズ打線は六回に一挙6点を奪い、9-4と逆転。シーズン終了の危機に立つ中、ボート監督は八回からスミスを投入した。スミスは八回を無失点に抑えたものの、九回先頭のミゲル・バルガス(26)にソロを浴び、続く村上宗隆(26)に四球を与えた。
その時点でスミスの球数は31球。前日の第3戦でも2回を投げていた。ガーディアンズは勝利まであと3アウトに迫っていたが、スミスの登板量を考慮し、4点のリードを守り切る別の投手が必要だった。
登板可能だった投手はウィリアムズ、ダニエル・エスピノ(25)、マット・フェスタ(33)、ジョーイ・カンティーヨ(26)。必ずしもウィリアムズを投入する必要はなかった。それでも1イニングなら登板できる状態で、首脳陣から最も信頼される投手の一人でもあった。
ボート監督はウィリアムズを起用する場合、最初の打者を迎えた時点で同点の走者がネクストバッターズサークルにいる状況を避けたかった。村上への四球後にウィリアムズを投入。最初の打者に安打を許したものの、続く3人を打ち取り、勝利を決めた。
ウィリアムズは第4戦で登板しなくても、この日はブルペンで投球する予定だった。ガーディアンズは今回の救援登板を、強度の高いブルペン投球として第5戦につなげたい考えだ。
「今のところ体の状態はいいです。午前中はずっとトレーニングルームで調整していました。でも本当に普段通りの日ですよ。こういう日はいつもブルペンで投げますし、みんなも分かっています。特に変わったことはありません」
第5戦でウィリアムズが何イニングを担えるか、実際の投球を見ながら判断することになる。
ボート監督は語った。
「交代すべきタイミングは試合展開が教えてくれるでしょう。あるいは最後まで投げるかもしれません。今は分かりません。実際に試合を迎えて、確認するしかありません」
ガーディアンズの先発陣では、メシック、ウィリアムズ、バイビー、カンティーヨに加え、第4戦で登板できなかったフォスター・グリフィン(31)も含め、全員が直近2試合のいずれかで登板している。スミスをはじめとするブルペン陣も、今週は登板が重なっている。
第5戦に勝てば、12日(同13日)のレイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦へ向け、投手起用を改めて組み立てる必要がある。まずは第5戦を勝ち切らなければならない。
「投手は全員、明日投げる準備をしておいてほしい。総力戦です。勝たなければいけません」
ボート監督はそう強調した。
その先陣を切るウィリアムズは、普段通りの意識でマウンドへ向かう。
「また1試合を戦うだけだと考えないといけません。勝つか負けるかでシーズンが決まる試合だと意識しすぎる必要はありません。全員に役割があり、それぞれ自分の役割を分かっています。あとはそれを遂行するだけです」
