結局、こうなる運命だったのだろう。
ホワイトソックスとガーディアンズは今季、互いに消耗するほど競り合ってきた。レギュラーシーズンでは13度対戦し、7試合が1点差、4試合がサヨナラ決着。ア・リーグ中地区の優勝争いも、最終的にわずか1ゲーム差だった。
そして5戦制のア・リーグ地区シリーズ(ALDS)も、10日(日本時間11日)夜の第5戦までもつれ込んだ。満員の観客と大きな熱気に包まれるプログレッシブフィールドで、ついに決着を迎える。
ここまで対戦を重ねれば、両チームのスカウティングレポートは、選手が子供の頃に何を怖がっていたか、空港のシナモンロール専門店「シナボン」で何を注文するかまで書かれていても不思議ではない。
それでも、12日(同13日)にトロピカーナフィールドで開幕するア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)へ進み、第1シードのレイズと対戦できるチームは1つだけだ。
今シリーズでは、ホワイトソックスとガーディアンズが互いの本拠地で2勝ずつ。今季の地区シリーズで唯一、第5戦までもつれた激戦は、勝ったチームがALCSへ進む最終決戦を迎える。
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ホワイトソックスの遊撃手コルソン・モンゴメリー(24)は、連敗を引きずらず第5戦へ切り替える。
「次へ進むだけです。この2試合はもう忘れる。終わったことは自分たちでは変えられません。土曜日にどう試合へ入るか、それだけに集中します」
第4戦で緊急救援し、ガーディアンズの勝利を締めたギャビン・ウィリアムズ(27)が、第5戦では今シリーズ2度目の先発を務める。レギュラーシーズンはア・リーグ最多の248三振。第2戦でも5回で11三振を奪った。
スティーブン・ボート監督(41)は、エースにすべてを託す。
「第5戦です。勝てば先へ進み、負ければシーズン終了。ギャビンは投げたがっています。われわれも彼にボールを託したい。彼の試合です」
敵地サウスサイドの厳しい環境で、0勝2敗から立て直したガーディアンズは称賛に値する。ホセ・ラミレス(34)は完全に息を吹き返し、第1、2戦で沈黙していた打線も第3、4戦では計18得点を奪った。
5回戦制シリーズで0勝2敗から逆転突破した直近のチームは、2017年のヤンキース。当時のインディアンスを相手に3連勝した。
ガーディアンズが第5戦にも勝てば、地区シリーズで本拠地の最初の2試合を落とした後に3連勝した2001年ヤンキース(対アスレチックス)、2012年ジャイアンツ(対レッズ)、2015年ブルージェイズ(対レンジャーズ)に続く史上4チーム目となる。
ガーディアンズは1948年を最後にワールドシリーズ制覇から遠ざかっており、現在のMLBで最長の優勝ブランクが続く。その歴史に終止符を打つなら、これほど険しい道のりもガーディアンズらしいのかもしれない。
スティーブン・クワン(29)は、第5戦で本拠地ファンの期待に応えたいと意気込む。
「次の試合では勢いがすごく重要になると思います。最初の2試合では本拠地のファンをがっかりさせてしまいました。だから、今度こそ取り返すチャンスにしたいです」
一方、ホワイトソックスは1906年以来となる本拠地でのポストシーズンシリーズ突破を決めるチャンスを逃した。ただ、どんな方法でも次のラウンドへ進むという最終目標を考えれば、その記録自体は大きな問題ではない。
今季開幕前、ホワイトソックスのポストシーズン進出を予想した人はほとんどいなかった。それでも第6シードから勝ち上がり、変則的な投手起用で大きな存在感を示してきた。本拠地での2試合は厳しい結果に終わったが、第5戦ではチームで最も信頼できる先発ショーン・バーク(26)が十分な休養を取ってマウンドに上がる。
二塁手チェイス・マイドロス(25)は、信念を貫く。
「自分たちの野球をするだけです。打席によっては立て直して、いい攻撃もできました。ただ、大きな一本が出なかった。相手はいい投手陣です。本当にすばらしい投手がそろっている。簡単ではありません。対戦するたびに難しい相手です」
消耗戦となりながら、興奮に満ちたア・リーグ中地区のライバル対決も残り1試合。今、野球界の視線はこの最終決戦に集まる。
【先発投手は?】
ホワイトソックス:右腕ショーン・バーク
注目データ:バークは第2戦でロングリリーフし、5回1/3を1安打、1失点に抑えた。
ウィル・ベナブル監督は9日(同10日)午後、レートフィールドから行ったオンライン会見で第5戦にバークを先発させると明言した。
バークは今季レギュラーシーズンのガーディアンズ戦に3試合(先発2試合)登板し、2勝0敗、防御率1.04。相性の良さもあり、ホワイトソックスにとって自信を持って送り出せる先発となる。
【ガーディアンズ:右腕ギャビン・ウィリアムズ】
注目データ:ウィリアムズは第4戦で、プロ入り後初めてリリーフ登板した。それ以前にブルペンから登板した経験は、イーストカロライナ大時代の2021年までさかのぼる。
ガーディアンズはポストシーズン1回戦の免除を獲得したことで地区シリーズではパーカー・メシック(25)とウィリアムズをそれぞれ2度先発させられる日程となった。
皮肉にも第4戦では、メシックが2回1/3で降板したため、予定外のブルペンデーへ突入。ガーディアンズはその後さらに7投手を投入し、最後の3アウトはウィリアムズが奪った。
ボート監督は9日(同10日)、18球を投げたウィリアムズを予定通り第5戦に先発させると発表した。
ウィリアムズは同日、こう振り返った。
「昨夜の試合後、監督室の前を通ったときに『いつでもいけます』と伝えました。チームが勝つために必要なことなら、何でもやります。ここまで来たら役割は関係ありません」
【予想スタメン】
ホワイトソックス: 右腕ウィリアムズが先発するため、ベナブル監督は左打者中心のオーダーに戻すとみられる。
- サム・アントナッチ(23)、左翼
- カイル・ティール(24)、捕手
- ミゲル・バルガス(26)、三塁
- 村上宗隆(26)、一塁
- アンドリュー・ベニンテンディ(32)、DH
- トリスタン・ピーターズ(26)、中堅
- チェイス・マイドロス(25)、二塁
- ブレーデン・モンゴメリー(23)、右翼
- コルソン・モンゴメリー(24)、遊撃
ガーディアンズ: パトリック・ベイリー(27)は第4戦で代打出場し、3打数2安打、1本塁打、2打点。第5戦では再び捕手として先発するとみられる。
外野陣を入れ替えるかにも注目したい。エンゼル・マルティネス(24)は今シリーズ15打数無安打、8三振。ALDSのロースターにはダニエル・シュニーマン(29)、ピーティー・ハルピン(24)、デービッド・フライ(30)も入っており、選択肢となる。
- スティーブン・クワン(29)、中堅
- ホセ・ラミレス(34)、三塁
- チェイス・デローター(25)、右翼
- ジョー・アデル(27)、DH
- ナサニエル・ロウ(31)、一塁
- エンゼル・マルティネス(24)、左翼
- トラビス・バザーナ(24)、二塁
- パトリック・ベイリー(27)、捕手
- ブライアン・ロッキオ(25)、遊撃
【先発降板後のブルペンは?】
ホワイトソックス: グラント・テイラー(24)は第4戦で打者6人と対戦し、1アウトも奪えない厳しい登板となった。それでも試合後、第5戦では「たとえ9イニングでも」投げる準備をすると強調した。ホワイトソックスは救援、先発を問わず、登板可能な投手を総動員して第5戦を戦う。
ガーディアンズ: リーグ優勝決定シリーズへ進むチームは、今シリーズで大きな負担を背負った投手陣を抱えて次のラウンドへ向かう。ボート監督は8日(同9日)夜、ALCS第1戦については進出を決めてから考えると話した。9日(同10日)の休養日を挟み、第5戦は投手陣総動員となる。
ボート監督はこう説明した。
「まず今日、全員の状態を確認する必要があります。明日、球場に来た時の状態も見なければなりません。ただ、投手なら、明日は投げる準備をしておいてほしいです」
【注目すべき負傷者】
ホワイトソックス: なし。
ガーディアンズ: オースティン・ヘッジズ(34)は第4戦の二回、ティールのファウルチップを右膝に受けた。ボート監督によると痛みが残っていたものの、10日(同11日)の第5戦には出場できる見通しだ。
【好調な選手、不調な選手】
ホワイトソックス: バルガスは第4戦の九回、ケイド・スミス(27)から本塁打を放ち、さらに3四球で計4度出塁した。村上も安打に加えて2四球を選んだ。
ガーディアンズ: ラミレスはシリーズ最初の6打数無安打から立て直し、その後は9打数4安打。二塁打、三塁打、本塁打を各1本放ち、5打点を挙げている。ロッキオは第4戦まで11打数2安打。
【そのほかの注目データ】
- バルガスは今シリーズで計12度出塁している。
- ベイリーが第4戦の五回に放った代打本塁打は、ガーディアンズのポストシーズンでは2024年ALCS第3戦のジョンケンシー・ノエル(当時23歳)以来となった。


