ガーディアンズvs.レイズ リーグ優勝決定シリーズ第1戦FAQ&先発ラインアップ注目ポイント

October 12th, 2026

レイズは1998年の球団創設以来、ワールドシリーズ制覇を経験していない。28年は長く感じるかもしれない。それでもガーディアンズと比べれば短い。クリーブランドの最後の世界一は1948年。デビルレイズとしてトロピカーナ・フィールドで初めてプレーする、実に50年前までさかのぼる。

朗報もある。ア・リーグを代表するスモールマーケット球団のどちらかが、今季その長い優勝ブランクに終止符を打つチャンスを得る。

ガーディアンズはア・リーグ地区シリーズ(ALDS)第5戦で第6シードのホワイトソックスに勝利し、第1シードのレイズと戦うア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)へ進出した。7戦制のシリーズは12日(日本時間13日)、トロピカーナフィールドで開幕する。

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ガーディアンズはプログレッシブフィールドで、負ければ敗退の第5戦まで投手陣を総動員し、苦しみながらシリーズ突破を決めた。一方、レイズは一足先に勝ち上がり、相手を待っていた。ALDSではヤンキースに3連勝。シーズンの大半でア・リーグ最高勝率を維持した実力を、ポストシーズンでも示した。

ただ、両チームの直接対決は接戦になる傾向がある。直近のポストシーズン対戦は2022年のア・リーグ・ワイルドカードシリーズ。ガーディアンズが第1戦を2-1で制し、第2戦も延長15回の末に1-0で勝利して2連勝でシリーズを制した。

今季の直接対決を見ても、接戦の多さが分かる。レイズが6試合中5勝したものの、5試合は3点差以内。うち3試合は1点差で、レイズが1-0で勝った試合も2度あった。

両チームともスター選手をずらりと並べるタイプではない。それでも毎年、失点を抑える強さを土台に勝ち続けてきた。投手陣が試合を作り、堅い守備で支え、自滅しない。それが両チームに共通する強みだ。

そして、両チームには勝ち方だけでなく、多くの共通点がある。

レイズのオールスター三塁手ジュニオール・カミネロ(23)は、かつてガーディアンズ傘下に所属していた。

DHのヤンディ・ディアス(35)、勝負どころを任される救援投手ケビン・ケリー(28)も、かつてガーディアンズに所属していた。

ケビン・キャッシュ(48)は、レイズの監督に就任する前、ガーディアンズの前身インディアンスでブルペンコーチを務めていた。現在では、メジャーで同一球団を率いる期間が最も長い監督となっている。

スティーブン・ボート(41)はレイズでメジャーのキャリアをスタートさせ、最初の25打数で無安打。その後、現役生活を経てガーディアンズの監督に就任した。

「この球団が、プロ野球選手として最初のチャンスを与えてくれました」

ボート監督はそう語った。

「ここで野球人として育ちました。今、私がここに座っていられる理由には、ここで働いていた、あるいは今も働いている多くの人たちが関わっています。私に力を注ぎ、私という人間に価値を見いだし、人として、選手として成長する手助けをしてくれました。これからの1週間、そうした多くの人たちと会えるのを本当に楽しみにしています」

キャッシュとボートはともに、ア・リーグ最優秀監督賞を2度受賞している。戦力を低く評価されがちな選手から最大限の力を引き出してきた手腕を、その実績が物語る。

そして今、両監督はあと4勝でワールドシリーズ進出。長く待ち望んできた優勝を懸けて戦う舞台まで、あと一歩に迫っている。

先発投手は?

ガーディアンズ:フォスター・グリフィン(31)=左投手

主な成績:地区シリーズ第3戦で救援登板し、2回2/3を2安打1失点、7三振だった。

ギャビン・ウィリアムズ(27)は10日(同11日)に先発したため、第3戦が行われる15日(同16日)まで登板が難しいとみられる。もう一人のエース、パーカー・メシック(25)も、第2戦が行われる13日(同14日)まで登板が難しい見込み。

このため、スティーブン・ボート監督(41)が第1戦の先発候補として検討した投手は、タナー・バイビー(27)、ジョーイ・カンティーヨ(26)、オープナー候補のダニエル・エスピーノ(25)、そしてグリフィンの4人に絞られた。

「私たちの中で何人かが集まり、みんながどう考えているかを話し合いました。ここでは、どんな決断を下す時もそうしています」とボート監督は語った。「第1戦の先発をフォスターに任せる決断に迷いはありませんでした。フォスターはここ数回、非常にいい投球をしています。ブルペンの現状を考えても、選手たちが直近で背負った負担を考慮しなければなりません。フォスターなら12日(同13日)の試合で長いイニングを投げてくれる力があると考えています」

ガーディアンズは地区シリーズでリリーフ投手を多用した。ホワイトソックスとの5戦3勝制のシリーズでは、バイビーが1/3回、カンティーヨが1回2/3の救援登板にとどまり、登板機会は多くなかった。

ブルペンの負担を軽減するためにも、グリフィンが長いイニングを投げることが、ガーディアンズにとって最善策となる可能性がある。

レイズ:ドリュー・ラスムッセン(31)=右投手

主な成績:ラスムッセンは7月26日(同27日)のガーディアンズ戦で7回を1安打、1四球、9三振、無失点に抑えた。

ラスムッセンは地区シリーズ第1戦に先発した後、第4戦なら通常の登板間隔で再びマウンドに上がる予定だった。しかし、レイズが3連勝でシリーズを突破したため、その必要はなくなった。

前回登板では、トロピカーナフィールドでのヤンキース戦で歴史的な快投まであと一歩に迫った。八回までノーヒットノーランを続け、10三振を奪い、四球はわずか2個だった。

今回は通常より少し長い休養を挟んで登板する。7戦4勝制のシリーズでは、最大3度登板する可能性がある。

シリーズの日程から、レイズは4人の先発ローテーションを組む可能性が高い。ラスムッセン、フレディ・ペラルタ(30)、ニック・マルティネス(36)に加え、グリフィン・ジャックス(31)かイアン・シーモア(27)が先発陣に入り、もう一人はブルペンから登板するとみられる。

スタメンは?

ガーディアンズ:

ガーディアンズは今季、打席の76.9%で左右の相性上有利なマッチアップを作り、この割合はMLBトップだった。一方、ホワイトソックスとの地区シリーズでは先発ラインアップを大きく動かさず、第3、4戦で打線が活気づいた。レイズとの第1戦でも同様のメンバーが並ぶ。

注目選手の一人がピーティー・ハルピン(24)。地区シリーズ第5戦では、最初の4試合で15打数無安打、8三振だったエンゼル・マルティネス(24)に代わって先発し、3打数2安打、2二塁打を記録した。

  1. スティーブン・クワン(29) 左翼
  2. ホセ・ラミレス(34) 三塁
  3. チェース・デローター(25) 右翼
  4. ジョー・アデル(27) DH
  5. ナサニエル・ロウ(31) 一塁
  6. トラビス・バザーナ(24) 二塁
  7. パトリック・ベイリー(27) 捕手
  8. ピーティー・ハルピン 中堅
  9. ブライアン・ロッキオ(25) 遊撃

レイズ: 第1戦で左腕と対戦するレイズは、右打者を増やした打線を組んだ。二塁手のベン・ウィリアムソン(25)と捕手のニック・フォーテス(29)は、2026年のポストシーズンで初先発となる。

  1. ヤンディ・ディアス DH
  2. ジョナサン・アランダ(28) 一塁
  3. ジュニオール・カミネロ 三塁
  4. ライアン・ビレード(27) 左翼
  5. ビクター・メサ・ジュニア(25) 右翼
  6. ジョニー・デルーカ(28) 中堅
  7. ベン・ウィリアムソン 二塁
  8. テイラー・ウォールズ(30) 遊撃
  9. ニック・フォーテス 捕手

先発投手の後、ブルペンはどうつなぐ?

ガーディアンズ: 理想はグリフィンが六回まで、あるいは六回を投げ切り、その後をブルペンに託す展開だ。ガーディアンズの救援陣は今ポストシーズン、27回で防御率2.67、39三振、9四球を記録している。

26人の登録メンバーはまだ確定していないが、ビビーやカンティーヨらの先発投手をブルペンに置ければ、リードの有無にかかわらず複数イニングを任せる選択肢になる。

最終的な狙いは、リードした展開でハンター・ガディス(28)、ティム・ヘリン(30)、エリック・サブロウスキー(28)のセットアッパー陣につなぎ、最後にクローザーのケード・スミス(27)へ託すことだ。

レイズ: レイズのブルペンは十分な休養を取れている。クローザーのブライアン・ベーカー(31)は地区シリーズ3試合すべてでセーブを記録したが、日程上、各登板の間には1日の休養があった。カム・ブーザー(34)は2試合に登板し、ケビン・ケリーは第3戦で重要なアウトを奪った。それ以外では、レギュラーシーズン終了時に先発ローテーションを担っていた5投手を中心に起用した。

ア・リーグ優勝決定シリーズでも似た運用が可能だ。先発投手の一人、おそらく左腕のシーモアを通常の救援投手に近い役割で起用し、ほかの先発投手も登板間にブルペンから投入する選択肢がある。

一方で、ベーカー、地区シリーズで登板しなかったタイラー・ウェルズ(32)、ケリー、ブーザーら救援陣を中心に起用することもできる。

注目すべき負傷者は?

ガーディアンズ: なし。

レイズ: 左前腕の張りで負傷者リスト入りしたままレギュラーシーズンを終えた左腕シェーン・マクラナハン(29)は、残りのポストシーズンでは登板しないことが決まったと、キャッシュ監督が11日(日本時間12日)に明かした。

好調な選手、不調な選手は?

ガーディアンズ: ホセ・ラミレスは地区シリーズ第1、2戦で6打数無安打だったが、第3~5戦では12打数5安打。二塁打、三塁打、本塁打を各1本放ち、7打点を挙げた。ジョー・アデルも第1、2戦では7打数1安打、6三振だったが、第3~5戦では12打数4安打、5打点を記録した。

投手陣では、ウィリアムズがホワイトソックスとの3試合(先発2試合)で11回2/3を投げ、防御率1.54、24三振、5四球。スミスは6回2/3で防御率1.35、11三振、1四球だった。

レイズ: 地区シリーズでマウンドに上がったほぼ全投手が好投し、今後へ向けても好材料となった。一方、打線は勝利に必要な得点を挙げ、3試合すべてに勝った。

アランダは12打数4安打、1本塁打、三振なしで、シリーズで最も好調な打者だった。カミネロにはまだシリーズを象徴するような一打こそないが、打席では十分な働きをしている。

メサは第3戦で大きな本塁打を放ち、ビレードも本塁打を記録した。

そのほかの打線は比較的静かだった。ただし、わずか3試合の結果だけに、ディアス、リアム・ヒックス(27)、チャンドラー・シンプソン(25)らを心配する段階ではない。

ファンが知っておきたい、そのほかの情報は?

• レイズとガーディアンズは、ポストシーズンでの対戦歴がそれほど多くない。2022年のア・リーグ・ワイルドカードシリーズではガーディアンズが接戦の末にレイズを2連勝で退けた。一方、2013年のア・リーグ・ワイルドカードゲームではレイズがガーディアンズに4-0で勝っている。

• 今季の直接対決はレイズが5勝1敗で勝ち越し、合計得点でも20-8と上回った。4月末にプログレッシブフィールドで行われた3連戦ではレイズが2勝1敗。7月下旬にトロピカーナフィールドで行われた3連戦では3連勝した。

• ガーディアンズは地区シリーズで0勝2敗から逆転してシリーズを制した。2017年のヤンキース以来、ア・リーグ地区シリーズでは初めてとなった。

• レイズで長く外野手としてプレーし、2008年のア・リーグ優勝メンバーでもあるカール・クロフォード(45)が、第1戦前の始球式を務める。クロフォードは2023年にレイズ球団殿堂入りしている。