【投票受付中】打撃No.1を決めるハンク・アーロン賞の候補者が発表

October 6th, 2025

レギュラーシーズンで、もっとも優れた打者は誰だったのか?

それを決めるのが「ハンク・アーロン賞」だ。ベーブ・ルースの通算本塁打記録をハンク・アーロンが破ってから25周年を記念して、1999年に創設された。受賞者は殿堂入り選手たちとファンの投票によって決定される。

現在も投票を受け付けており、締切は12日米東部時間午後11時59分(日本時間13日、13時59分)となっている。

受賞者は、11月13日(木)にラスベガスで開催される「MLBアワード」授賞式にて発表される予定だ。

以下に、各リーグの候補者10名を紹介する。

アメリカン・リーグ

バイロン・バクストン(ツインズ):2017年以来最多となる126試合に出場したベテランは、ついに本領を発揮。打率.264、出塁率.327、長打率.551を記録し、本塁打35本、打点83、三塁打7本、得点97とすべてで自己最高を更新した。盗塁も24回中24回成功と完璧だった。

ジュニア・カミネロ(レイズ):期待の若手が、初のフルシーズンで早くも予想を大きく上回る活躍を見せた。22歳85日で40本塁打に到達し、史上4番目の若さでの達成者に。またレイズの選手としては史上2人目となった。最終的に打率.264、出塁率.311、長打率.535、本塁打45本、打点110という堂々たる数字を残した。

ライリー・グリーン(タイガース):自身初となる30本塁打・100打点を達成。球団としても2016年以来の快挙となった。ア・リーグで唯一200三振を超えたものの、打率.258、出塁率.313、長打率.493と好成績を残し、安打数(155)、本塁打(36)、打点(111)、得点(84)でキャリアハイを記録した。

ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ):5年連続でオールスターに選出。ア・リーグ東地区優勝チームの主砲として打率.292、出塁率.381、長打率.467、本塁打23本、打点84と安定した打撃を披露した。

アーロン・ジャッジ(ヤンキース):前年のア・リーグ受賞者は、通算4度目の50本塁打を達成(MLB最多タイ)し、さらに自身初の首位打者にも輝いた。打率(.331)、出塁率(.457)、長打率(.688)全てでリーグトップに立ち、敬遠36個というア・リーグ新記録も樹立した。

ニック・カーツ(アスレチックス):2024年ドラフト全体4位指名の新人は、4月23日にメジャーデビュー。最初の16試合は無本塁打だったが、その後の101試合で36本を放ち、ルーキーとして史上初の1試合4本塁打も記録した。最終的に打率.290、出塁率.383、長打率.619、OPS1.002という驚異的な数字を叩き出し、新人王は確実と見られている。

カル・ローリー(マリナーズ):「歴史的」というよりも、歴史を超える活躍だった。驚異的な長打力を発揮した28歳の捕手は、60本塁打を放ち、マリナーズを2001年以来となる地区優勝へ導いた。捕手としての最多本塁打記録(2003年のハビ・ロペスの42本)を更新しただけでなく、ケン・グリフィーJr.の56本塁打を超え、球団新記録も塗り替えた。

ホセ・ラミレス(ガーディアンズ):2024年に40本塁打・40盗塁をわずかに逃したラミレスは、2025年に再び30本塁打・40盗塁を達成。最終成績は30本塁打、44盗塁、103得点、打率.283、出塁率.360、長打率.503と文句なしの内容だった。

ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ):2024年はキャリアワーストの成績に終わったが、2025年は見事な復活を遂げ、シーズンが進むにつれてさらに調子を上げた。後半戦50試合で、打率.369、本塁打16本を記録し、最終的に打率.309、出塁率.399、長打率.560、本塁打32本(2019年以来最多)と自己最高の成績を残した。

ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ):3年連続の30本塁打・30盗塁には届かず、2024年のMVP級シーズンほどの爆発力はなかったが、それでも打率.295、出塁率.351、長打率.501、47二塁打(MLB最多)、23本塁打、38盗塁と、総合的に見てリーグ屈指のシーズンを送った。

ナショナル・リーグ

ピート・アロンソ(メッツ):2024年のナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ第3戦で劇的な本塁打を放つと、その後メッツと再契約を結び、再び主軸として活躍。5年連続で30本塁打を超え、打点126を記録した。通算5度目のオールスターにも選出され、MLB屈指の長距離打者としての地位を確立している。

コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス):2023年の新人王は、2年目のスランプを乗り越えて自己最高のシーズンを送った。31本塁打、OPS.884、三塁打17本(2008年のホセ・レイエス以来最多)を記録。3年連続で30盗塁以上を達成し、スピードと長打力を兼ね備えた打者としてさらに成長を遂げた。

大谷翔平(ドジャース):ドジャース2年目の二刀流スターは、2025年も圧倒的な活躍を見せた。55本塁打を放ち、前年(54本)に自身が作った球団記録を更新。アレックス・ロドリゲス(2001〜02年)以来、2年連続で50本以上を記録した選手となった。さらに20盗塁、OPS1.014(リーグ1位)をマークし、投手としても復帰を果たした。

ヘラルド・ぺルドモ(ダイヤモンドバックス):2025年最大のブレイクだろう。メジャー5年目の内野手は、打率.290、出塁率.389、長打率.462、本塁打20、盗塁27、打点100を記録。キャロルやマルテとともに、強力なダイヤモンドバックス打線の中核を担った。

カイル・シュワーバー(フィリーズ):32歳の主砲はキャリア最高のシーズンを送り、フィリーズをナ・リーグ東地区優勝へと導いた。56本塁打でリーグトップ、球団記録(2006年のライアン・ハワードの58本)に迫る勢いだった。さらに132打点(MLB1位)、OPS.928をマークし、ブレーブス戦では1試合4本塁打と最高のシーズンを過ごした。

フアン・ソト(メッツ):スロースタートだったが、すぐに本来の姿を取り戻した。6月は打率.322、11本塁打、OPS1.196と、球団史上屈指の成績を残し、8月以降もOPS1.016を維持。最終的にキャリアハイの43本塁打、105打点、OPS.921を記録し、リーグトップタイの38盗塁など、大型契約に見合う活躍をした。

フェルナンド・タティスJr.(パドレス):パドレス打線の起爆剤は、2025年に複数の面で進化を見せた。自己最多の32盗塁を記録し、四球率も自己最高の12.9%に向上。25本塁打、OPS.814と、今季も安定して高い攻撃力を示した。

カイル・タッカー(カブス):右手にヒビを抱えていたこともあり、シーズン中盤には数字が落ち込んだが、最終成績は依然として堅実だった。カブス1年目で22本塁打、25盗塁、OPS.841を記録し、オールスターにも選出された。ここ5年間で毎年WAR4〜6を維持するなど、安定したパフォーマンスを発揮している。

トレイ・ターナー(フィリーズ):右太もも裏の負傷で9月の大半を欠場したものの、ターナーは強力フィリーズ打線のリードオフマンとして抜群の働きを見せた。打率.304でリーグ首位、15本塁打、36盗塁(2018年以来最多)を記録。シュワーバー、ハーパーへと繋ぐ役割を果たし、チームの地区連覇に大きく貢献した。

クリスチャン・イェリッチ(ブルワーズ):2024年は背中の手術でシーズン途中で離脱したが、2025年は健康体を維持。MLB首位チームの主力として29本塁打を放ち、自己ベストを記録した2019年(44本)以来、眠っていた長打力を取り戻した。さらに16盗塁、OPS.795を記録し、打線を支える重要な存在となった。