ローリーに続け!60本塁打に到達しそうな選手は?

July 15th, 2025

ホームランダービーで優勝も果たし、まさに今季の『顔』とも言える輝きを放つカル・ローリー。飛躍のシーズンをとげている中で、どれだけの本塁打を積み上げるのかは大きな注目ポイントの一つだ。

本塁打王レースで、そのローリーと接戦を繰り広げるアーロン・ジャッジも、ライバルを絶賛する。

「特別な選手だ。自分のスイングは1つだけど、彼は両打ちだから2つのスイングを使いこなしている。しかもア・リーグでも屈指の投手陣をリードしながら毎日試合に出続けて、結果を残して、本塁打を打っている。本当に見ていて楽しいよ」

もっとも、本塁打ラッシュを演じているのはローリーだけではない。MLBトップの38本を記録している『ビッグ・ダンパー』に続いて、ジャッジ(35本)、大谷翔平(32本)、エウヘニオ・スアレス(31本)、カイル・シュワーバー(30本)と合計5名が前半戦に30本以上のホームランを記録。オールスター前の試合数が増えているとはいえ、これは史上初めてのことだ。

また、上記5名はすでに96試合を戦っており、正真正銘の『前半戦』とは言い難い。それでもこの試合数で5人以上が30本塁打を達成したのは史上6度目で、打者の活躍が目立っていることは事実だ。

シーズンを通して考えると、50本塁打以上を達成したのは過去50人のみで、同シーズンに4人以上がそれを記録したのは1998年と2001年のみ。しかし、今年は上記5人がそれを達成する可能性を秘めている。

このままのペースで本塁打を打ち続ければ、、?

  • ローリー:64本ペース
  • ジャッジ:59本ペース
  • 大谷:53本ペース
  • スアレス:52本ペース
  • シュワーバー:51本ペース

この中で、ローリー、シュワーバー、スアレスの3人に、打席でのアプローチや自身のペースについて質問が投げかけられた。

ローリー:「自分はパワーがあるタイプなので、重要なのは力をどうコントロールするか。真ん中に来ない球、コーナーを攻められる中でも、しっかりヒットを打てるように学んできたつもりだ」

シュワーバー:「今の投手は真ん中に100マイル(160キロ)を投げてきて、それでファウルや空振りが取れる。でも何球も見続けていれば、打ち返せる時が来る。それが単なるヒットより大きな結果を生むこともある。ただ、今の投手の球質は本当に素晴らしいと感じている」

スアレス:「自分はホームランを狙って打っているわけじゃないけど、それでも自然と出ている。努力の結果だし、誇りに思っていいことだ。数字は言いたくないけど、まあ、50本は打ちたいと思ってるよ」

一方の投手陣も、スラッガーたちに対応しようと策を練っている。

「どの打席も気を抜けない」と語るのは、ジャイアンツの左腕ロビー・レイだ。

「8番や9番だからって楽に抑えられると思っていたら痛い目を見る。今は誰もが一発を持っているし、皆それだけの理由があってここにいる。数年前は『打球角度』が重視されていたけど、今は『コンタクトの質』が全体的に上がってきている印象だね」

シーズン60本塁打を超えた選手はMLB史上9人しかいないが、ローリーの今のペースなら、その仲間入りを果たす可能性も十分ある。

レイズの二塁手ブランドン・ラウもその活躍を称えている。

「今年、カルはとんでもない記録を作るんじゃないか。数試合を除けば、俺は彼を応援してるよ。オフに取り組んだことが功を奏したのか、今季はまさに覚醒している。でも一方で、ジャッジもハイレベルな結果を出し続けている。野球史に残る偉大な右打者の一人をリアルタイムで見ていると思う」