【ロイヤルズ1-2ホワイトソックス】シカゴ/レートフィールド、6月27日(日本時間28日)
ジェイコブ・ゴンザレスは、リトルリーグを含め、これまでのキャリアのどのレベルでもサヨナラ安打を放ったことがなかった。
「ない。最高だね」とゴンザレスは語った。
- 【“推し”を球宴へ!】8年ぶりに日本語でのオールスター投票が復活
- 日本語の投票サイトはこちら
サヨナラのゴロやサヨナラ犠牲フライはあった。そして少し考えた後、サヨナラ押し出し四球も一度あったことを思い出した。しかし、サヨナラタイムリーは人生初だ。
九回1死満塁で安打を放ち、ホワイトソックスはサヨナラ勝利。スタットキャストによると、ゴンザレスのゴロは打球速度102.3マイル(約164.6キロ)で、内野5人シフト、しかも守備の盟主であるボビー・ウィットJr.の横を抜けていった。
ホワイトソックスは本拠地でのシリーズ勝ち越しを10カード連続に伸ばし、球団新記録を樹立した。本拠地での直近29試合は24勝5敗、ガーディアンズとロイヤルズ相手のア・リーグ中地区同士の本拠地での連戦で4勝1敗、レートフィールドでは今季通算28勝13敗となった。
また、ホワイトソックスにとっては今季7度目のサヨナラ勝ちであり、その全てが違う選手によるものだった。さらに、その中には新人4人が含まれている。ゴンザレスは、トリスタン・ピーターズ、サム・アントナッチ、ブレイデン・モンゴメリーに続くその一人となり、ミゲル・バルガス、コルソン・モンゴメリー、エドガー・ケロを加えた7人で「ラッキーセブン」が完成した。
これで前半戦を43勝38敗で終え、ア・リーグ中地区首位に立っている。この事実に驚く人も多いだろう。しかし、ホワイトソックスにとっては、1月から予想していたことだった。
「クラブハウスはあまり驚いていないと思う」と、ゴンザレスの一打により今季3勝1敗とした右腕グラント・テイラーは語った。
「春に入る時点で、自分たちに何ができるかは何となく分かっていたし、一緒に取り組む中で、特にムネ(村上宗隆)や他の選手たちが加わったことで、みんなここに来てプレーするのをかなり楽しみにしていた。自分たちには見せられるものがたくさんあると分かっていた」
「これに一番驚いていないのは、たぶん自分たちだ」と先発のデービス・マーティンも同じように語った。「他の人たちは驚いていい。自分たちには才能があった。ロッカールームには素晴らしい人材がいて、コーチングスタッフにもサポートスタッフにも素晴らしい人材がいる。今はそれをすべて一つにまとめているだけだ。いい野球ができている」
マーティンは5回1/3を無失点、3三振。ピンチを招くも切り抜けながら試合を作った。後を受けたショーン・ニューカムは1回2/3を投げて1失点だったが、集中した守備で接戦を繰り広げた。
22得点を挙げた前日から一転して、この日はロースコアゲームに。ウィル・ベナブル監督はこういった試合に対して準備を進めてきたと語った。
「間違いなく違うタイプの試合だったが、自分たちはこういう状況を以前にも経験している。こうした接戦について話してきたし、クリーブランド(ガーディアンズ)とのシリーズを終えた直後でもあり、地区内ではこういう試合になると分かっていた」
テイラーは最初の16球をすべてストライクに投じ、全体でも19球中18球がストライクで、4奪三振。2イニングを完璧に抑え、九回のサヨナラを呼び込んだ。
コルソン・モンゴメリーが左前打で口火を切ると、チェイス・メイドロスも左前への安打で続いた。さらにブレイデン・モンゴメリーはバントで出塁し、無死満塁とした。ジュニア・ペレスはジョン・シュライバーの3-2からの球を空振りして最初のアウトとなったが、ゴンザレスは3-2からの球を捉え、自身初の記念すべき一打を放った。
その打席の途中、ゴンザレスはメイドロスに二塁から少し動くよう合図した。ただし、リードを大きく取らせるためではなかった。
「相手投手は腕の位置が低いから、ボールを離す位置がチェイスのユニフォームにちょうど重なっていた。最初の2球が見えなかったから、彼にどちらかへ動いてもらう必要があった。間違いなく助けになった」とゴンザレスは説明した。
試合前、ホワイトソックスは1983年のア・リーグ西地区優勝チームの18人を称えた。「ウィニング・アグリー(醜く勝つ)」と呼ばれたそのチームは99勝。今のチームがそこに到達するにはやるべきことはまだあるが、プレーオフという目標は同じだ。
「まだ半分だ。まだ試合はたくさん残っている。だから、自分たちがやるべきことを続けていくだけだ」とマーティンは語った。
テイラーも口を揃え、チームとしての雰囲気の良さを話した。「10月にプレーしたいし、できる限り長くプレーしたい。一緒にプレーするのを楽しんでいるし、楽しいクラブハウスだよ」
