サイ・ヤング賞レース最新投票 ナ・リーグ1位はミジオロウスキー、大谷は4位ランクイン

4:02 AM UTC

今季のサイ・ヤング賞レースは、ア・リーグでは序盤から本命が存在する一方で、ナ・リーグは混戦が続いている。

これまで今季3回実施された投票では、ナ・リーグの首位は毎回入れ替わっており、突出した固定候補がいない群雄割拠の様相を呈している。投票は31人の記者が各リーグのトップ5を選出し、1位5ポイント、2位4ポイントという5-4-3-2-1方式で集計された。評価はこれまでの成績に加え、シーズン残りの活躍予想も含まれている。

以下がその結果である(成績は現地23日時点)。

ナショナル・リーグ

1位 ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)153ポイント(1位票29)

驚異の速球でシーズンを通して注目を集めてきたが、ここにきてサイ・ヤング争いの主役へと一気に躍り出た。

5月1日から6月12日にかけては防御率0.17という圧倒的な成績を記録。さらにフィリーズ戦では15奪三振・被安打1の圧巻投球も披露した。この8試合の防御率は、1913年に自責点が公式記録となって以降、(先発の途中登板を除けば)史上最少となる。

今季は防御率1.45、138奪三振、WHIP0.75、被打率.146と、いずれもリーグトップクラスの数字を残している。

2位 クリストファー・サンチェス(フィリーズ)122ポイント(1位票2)

今季の内容だけを見ればサイ・ヤング最有力でも不思議ではない。50回2/3イニング無失点という歴史的な連続無失点記録も達成。今季は防御率1.80、121奪三振、20四球と安定感も抜群だ。

前回投票では首位だったが、今回ミジオロウスキーに逆転を許した。2025年もサイ・ヤング2位に終わっており、あと一歩届かない位置が続いている。

3位 ポール・スキーンズ(パイレーツ)55ポイント

過去2シーズンと比較し、「昨季ほど活躍していない」という印象を抱く人もいるかもしれない。連続受賞の最有力候補ではないものの、防御率2.86、107奪三振、18四球を記録し、依然としてエース級の成績を維持している。

4位 大谷翔平(ドジャース)54ポイント

さすがの大谷も、この豪華な候補者たちと最後まで競り合うのは簡単ではない。ドジャースでは指名打者としてもフル稼働しており、その負担は小さくない。

それでも、大谷に関して「不可能」と決めつけることはできない。二刀流スターは今季、投手としてキャリア最高ともいえるシーズンを送っている。12試合に先発し、73回2/3を投げて防御率1.47、78奪三振。投球内容だけを見れば、十分にサイ・ヤング賞争いに加わっている。

5位 チェイス・バーンズ(レッズ)44ポイント

バーンズほどの球威と成績を持つ投手が、なお「候補の一角」にとどまっていること自体が、今季ナ・リーグの層の厚さを物語っている。

23歳右腕は防御率2.00、奪三振率10.7を記録。15先発すべてで5回以上を投げ、うち14試合で2失点以下に抑えるなど、リーグ屈指の安定感を見せている。

その他の得票者

クリス・セール、山本由伸、ザック・ウィーラー、メイソン・ミラー、マックス・マイヤー、エドゥアルド・ロドリゲス、カイル・ハリソン

アメリカン・リーグ

1位 キャム・シュリットラー(ヤンキース)153ポイント(1位票30)

シュリットラーは、6月19日のレッズ戦前からア・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補と見られていたが、同戦では6回無失点、13奪三振、無四球の快投を披露。今季最高とも言える内容で、ライバルたちとの差をさらに広げた。

メジャー2年目の右腕は、防御率1.71でア・リーグトップ。さらに奪三振と与四球の比率(K/BB)6.06はメジャー全体でトップを誇る。今回の投票では31票中30票の1位票を獲得し、圧倒的な支持を集めた。

2位 ディラン・シース(ブルージェイズ)74ポイント

左太ももの張りで一時離脱したにもかかわらず、118奪三振でア・リーグトップを維持している。今季は対戦打者の36%以上から三振を奪い、防御率2.75を記録。ブルージェイズが7年総額2億1000万ドル(約300億円)という大型契約を結んだ際に期待した通りのパフォーマンスを見せている。

3位 ドリュー・ラスムッセン(レイズ)65ポイント

昨季は自身3度目となる大きな肘の手術から復活し、31先発で防御率2.76を記録。その復活劇だけでも十分に印象的だったが、2026年はさらに上回る投球を続けている。

WHIP0.88はア・リーグトップ。防御率2.62とK/BB5.93はいずれもア・リーグ2位で、その上にいるのはシュリットラーだけだ。

4位 ジョー・ライアン(ツインズ)47ポイント

もしツインズがトレード期限前に放出を検討すれば、多くの球団が獲得を狙うだろう。直近8先発では防御率2.40を記録。シーズン通算でも87回1/3を投げて99奪三振、18四球、防御率2.99と安定した成績を残している。

5位 パーカー・メシック(ガーディアンズ)30ポイント

2025年8月20日にメジャーデビューして以降、規定投球回到達投手の中でメシックより防御率が低い投手はわずか6人。今季は86回2/3を投げて防御率2.70、91奪三振をマーク。さらにFanGraphs版WARは2.2で、新人投手の中ではトップとなっている。左腕はルーキーながらサイ・ヤング賞候補に名を連ねる活躍を見せている。

その他の得票者

ジェイコブ・デグロム(1位票1)、デービス・マーティン、タッリク・スクーバル、リード・デトマーズ、ローガン・ギルバート、ギャビン・ウィリアムズ、ブライアン・ウー、ホセ・ソリアーノ、ブライアン・ベイカー、ニック・マルティネス、レンジャー・スアレス