異次元ミジオロウスキー、歴代最多15Kマダックス

2:42 AM UTC

フィリーズ0-6ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、6月12日(日本時間13日)

ジェイコブ・ミジオロウスキーはフィリーズとの対戦に燃えていたか?答えはYESだ。

ブルワーズの剛腕はいきなり、104.5マイル(約168.2キロ)の速球でカイル・シュワーバーを三振に仕留めて、登板をスタート。これは2008年にピッチトラッキング(詳細な投球データの追跡)が始まってから、先発投手が投じた最速球だった。

その後、トレイ・ターナーを103.5マイル(約166.6キロ)、ブライス・ハーパーを104.1マイル(約167.5キロ)から空振り三振を奪い、スーパースターを3者連続三振で仕留めた。

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だが、これはあくまで序章にすぎなかった。メジャーデビューから1年の記念日に、キャリア最高の投球を見せた。

四回にシュワーバーが安打を放つも、それ以降はパーフェクト。わずか95球で9回を投げきり、球団にとって約3年ぶりの完封勝利を挙げた。昨年は鮮烈なデビューを飾り、瞬く間にオールスターに選ばれたが、後半戦は失速。しかし、今季の投球はブレイクを果たした時よりも成熟しているようにみえる。

15奪三振でのマダックス(100未満での完封)は1988年以降で史上最多。それまでのトップはタリク・スクーバルが昨年記録した13奪三振だった。

この日の登板により、ミジオロウスキーは、ピッチトラッキングが導入されてから先発投手が三振を奪ったボールの球速トップ10を独占した。従来の最速記録は5月25日(日本時間26日)のカージナルス戦で自身が記録した103.4マイル(約166.4キロ)だった。

先発投手に限らなければ、ピッチトラッキング導入以降の、最速球は当時レッズのリリーフだったアロルディス・チャップマンが2010年9月24日に記録した105.8マイル(約170.3キロ)。三振を奪った球としての最速は、エンゼルスのリリーフ、ベン・ジョイスが2024年9月3日に記録した105.5マイル(約169.8キロ)となっている。

五回には、すでにキャリア9度目、今季6度目の2桁三振を達成。六回には、キャリア最多タイとなる12個目の三振を奪い、七回にはキャリアハイを更新した。八回の14奪三振で、今季のメジャー1試合最多奪三振(5月2日のエマーソン・ハンコックと5月24日のリード・デトマーズ)に並んだ。

そして九回、ブルワーズにとって2023年以来となる完封投球を三振で締め括った。15奪三振は球団史上2位タイ(コービン・バーンズに並ぶ)で、1位は2004年のベン・シーツによる18奪三振だ。

これだけの投球を続ける右腕に、サイ・ヤング賞の期待がかかるのは当然だ。そして、その最大のライバルはフィリーズ左腕クリストファー・サンチェスだ。5月にミジオロウスキーが5勝0敗、防御率0.23を記録しながらも月間最優秀選手賞を獲得できなかったのは、フィリーズのエースが5度の登板で防御率0.00を記録したからだ。

直接対決とはならなかったものの、サンチェスは2日後のシリーズ3戦目に先発予定となっている。