バウアーズの劇的逆転2ラン Dバックスに競り勝ちカード勝ち越し

July 6th, 2026

ブルワーズ3−2ダイヤモンドバックス】フェニックス/チェイスフィールド 7月5日(日本時間6日)

ブルワーズは六回まで、2026年オールスターに選出されたダイヤモンドバックスの先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスの前に無得点に抑えられた。

しかし七回、ついに試合の均衡が破られた。

1点を追いかける七回にジェイク・バウアーズが右翼席へ起死回生の逆転2ランを叩き込むんだ。30歳ベテランの一振りが決勝点となり、ブルワーズは敵地でカード勝ち越しを決めた。

ベテランの逆転2ラン

決勝弾を放ったバウアーズは、6月にメジャーでも屈指の好成績を残した。月間6本塁打は自己最多タイで、OPS.976をマーク。1カ月で6本の本塁打を量産したのは、レイズ時代のルーキーイヤーだった2018年7月以来、実に約8年ぶりの快挙だ。

メジャーのスタメンに自分の名前が書かれている。それだけで当たり前じゃないことだと思っている」

30歳でつかんだ再飛躍のチャンスを、バウアーズは一打ごとに結果で証明している。

バウアーズはこの試合前の時点で、打球速度95マイル(約153キロ)以上のハードヒット率53.5%を記録。平均打球速度も自己最高の92.6マイル(約149キロ)をマークし、いずれもメジャー上位クラスに位置する。

パット・マーフィー監督は、今季好調の要因についてこう語った。

「ホームラン打者になろうとしているわけじゃない。『打者』になろうとしているんだ。結果が出なくても自分を責めすぎないし、使い続ければ、こういう結果を出してくれる」

バウアーズ自身も、精神面の変化が大きいと明かす。

「自分には強い打球もホームランも打てる力があると分かっている。でも、それはリラックスして落ち着いている時に自然と生まれるものなんだ。無理に大きい一発を狙うのではなく、ヒットを打てる球はしっかり打って、甘い球が来た時に仕留めればいいと思っている」

鉄壁ブルペンがリードを守り切る

今季のブルワーズを支える最大の武器の一つが、安定感抜群の救援陣だ。

先発ブランドン・スプロートは四回で降板したものの、毎回得点圏に走者を背負いながら1失点で粘投。六回には、ブランドン・ウッドラフの負傷者リスト入りに伴って昇格した左腕ドリュー・ロムが登板し、打者1人を空振り三振に仕留めて流れを引き寄せた。ロムは2023年9月13日以来となるメジャー2勝目を挙げた。

その後もグラント・アンダーソン、アーロン・アシュビー、アブナー・ウリベ、そして守護神トレバー・メギルが無失点リレー。5投手で最後の5イニングをわずか2安打1失点に封じ、逆転勝利を呼び込んだ。

ブルペン陣はこの3連戦で計17回2/3を投げ、防御率を3.48まで改善。ナ・リーグ2位の安定感を誇る救援陣が、この日も勝利の立役者となった。

救援陣がまたも先発を救う

先発ブランドン・スプロートも、「ここ数試合はブルペンに本当に助けられている。決して理想的な展開ではなかったけど、何度も先発陣を救ってくれた」と勝利を支えたブルペン陣に惜しみない賛辞を送った。

この日も救援陣はリードをしっかり守り切り、ブルワーズの強みを改めて示した。

最後はフレーリックらしい好捕でゲームセット

九回二死、コービン・キャロルが放った打球に本拠地は大歓声に包まれた。しかし、その歓声は右翼手サル・フレーリックがグラブを掲げると同時にため息へと変わった。

七回に代走で出場し、そのまま右翼に入っていたフレーリックは、約126フィート(約38メートル)を走って最後の打球をキャッチ。今季最長となる距離をカバーし、試合を締めくくった。

とはいえ、そのプレーにはチームメートから"愛あるツッコミ"も飛んだ。

パット・マーフィー監督は「もっと簡単に捕れたんじゃないか」と冗談交じりに笑い、決勝2ランを放ったジェイク・バウアーズも苦笑した。

「捕ったのは分かっていたけど、あそこまでフェンスに突っ込まなくてもよかったんじゃないかな(笑)。普通に待っていても捕れたと思うよ。監督もいつも『飛び込みすぎだ』ってからかっているし、今回は僕も監督に賛成かな」

好プレーのあとも笑いが絶えないブルワーズ。その明るいチームの雰囲気も、好調を支える大きな要因となっている。