守護神ジャンセン、母国キュラソーのW杯初勝ち点に大興奮

June 21st, 2026

MLB現役セーブ数トップの投手は、友人がワールドカップで1試合最多セーブ記録を樹立した試合を、どんな思いで見守っていたのだろうか。

「アドレナリンが出すぎて、眠れなかった。すごい試合だった。本当に信じられなかった。80分を過ぎるまで、『おい、もしかして勝ち点を取れるんじゃないか』と思ったんだ」と振り返った。

タイガースの守護神ケンリー・ジャンセンは、母国キュラソーの歴史的な一戦を興奮気味に振り返った。

キュラソーは、ワールドカップでエクアドルと対戦し、0―0で引き分け。初出場となった今大会で、国史上初となるワールドカップの勝ち点を獲得。ジャンセンは試合を見届けた後も興奮が収まらなかったという。

この歴史的な勝ち点獲得の立役者となったのが、ジャンセンの友人でもあるGKエロイ・ルーム。守護神はエクアドルの猛攻を次々とはね返し、無失点試合でのワールドカップ最多となる15セーブを記録。大会新記録を打ち立てた。

GKエロイ・ルームとは友人関係にあるだけでなく、米国で長年プレーしてきたという共通点も持つ。現在37歳のルームは、MLSのコロンバス・クルーで5シーズンを過ごした後、現在はUSLチャンピオンシップのマイアミFCでプレーしている。

「すごい実力の持ち主なんだ」

ジャンセンは親友の快挙を誇らしげに語った。

Curaçao goalkeeper Eloy Room after team's draw against Ecuador

ジャンセン自身も21日(日本時間22日)、ホワイトソックス戦で九回を締め、通算485セーブ目を記録。タイガースの4―1勝利に貢献。しかし試合後は、自らの活躍より母国代表の戦いについて熱く語った。

キュラソーは長年オランダ領アンティルの一部だったが、2010年から独自の代表チームとして活動。今年、W杯初出場を果たした。ジャンセンはWBCではオランダ代表としてプレーしているが、母国キュラソーへの思いは人一倍強い。

ジャンセンは代表戦を熱心に追いかけているが、今回の快挙にも大きな賛辞を送った。前半、MFタヒス・チョンがシュートではなくパスを選択した場面については、「絶好の得点機を逃した」と悔しがる一幕もあった。

それでも、大会初戦でドイツに1―7と大敗した後だけに、エクアドル相手に勝ち点1を獲得したことは十分に価値のある結果だった。

試合後には、現地観戦していたキュラソーのギルマー・ピサス首相から電話も届いたという。

「首相から『君が投げている時の私たちの気持ちが分かっただろう』と言われたんだ」

ジャンセンは笑いながらこう続けた。

「『ああ、よく分かったよ』と答えた。立っていればいいのか座っていいのか分からないし、トイレに行くタイミングも分からない。見ているだけで頭が痛くなった」

現役最多セーブ投手でも、落ち着いて見ていられないほど、母国にとって特別な90分だった。