【レイズ2-3ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月23日(日本時間24日)
文字通り両リーグの最強チームが顔を合わせるワールドシリーズは、予想通りの接戦で幕を開けた。ブルワーズが序盤につかんだわずかなリードを最後まで守り、レイズに1点差で勝利した。
第1戦を4つのポイントで振り返ろう。
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1. ベテランはまだまだ健在
34歳のクリスチャン・イェリッチは、今ではほとんど守備に就かない。最後にシーズン30本塁打を記録してから7年がたち、それ以降のオールスター選出も1度だけだ。
それでも、今でもブルワーズの中心にいる事実は揺るがない。主将のワッペンが、その重要性を明確に物語っている。
打席でも依然として脅威だ。初回にイエリチが放った適時三塁打で、ブルワーズは非常に大きなリードを得た。この先も、シリーズの行方を左右する存在になり得る。
レイズには左の先発投手がいないため、イェリッチはこの日と同じく3番で出場を続けるとみられる。第2戦に先発するドリュー・ラスムセンとは通算4打数で1本塁打、第3戦の先発が見込まれるフレディ・ペラルタとは3打席で二塁打を1本記録している。
イェリッチは相手投手の左右による成績差が大きく、レイズが左の救援を投入して、交代を迫る可能性もある。だがそれまでは、試合序盤に流れを動かす機会が巡ってくる。
2. レイズにとって極めて重要な第2戦
レイズはワールドシリーズ初戦で、予想されていたエースのラスムッセンではなくニック・マルティネスを先発させた。第2戦のラスムッセン、第3戦のペラルタに通常より長い休養を与え、それぞれの試合で、より長いイニングを任せる狙いだった。
レイズは、自軍でNo.1の投手を使わずに、ミルウォーキーのエース、ジェイコブ・ミジオロウスキーが先発する試合で白星を奪いたかった。かなわなくても、第2戦には連敗を止める切り札を用意できる。
当然、ラスムッセンには大きな重圧がかかる。レイズがワールドシリーズの流れを引き寄せるためには、第2戦での好投が欠かせない。本人は、その期待に応えられると信じている。
「こういう場面を必要以上に複雑に考えようとすると、うまくいかなくなると思う。本塁までの距離は、変わらず60フィート6インチ(約18.44メートル)で、打者は右打ちか左打ち。どの打者にもスカウティングリポートがある。準備を済ませていれば、自信を持って投球を組み立てて投げることができる」とラスムッセンは話した。
レイズには明るい材料もある。ラスムッセンに加え、重要な場面を任せる救援投手も全員起用できる見通しだ。ケビン・キャッシュ監督が第1戦でスティーブン・マッツに5アウトを任せたことで、ほかの救援陣への大きな負担を避けられた。
3. 盗塁に生き、盗塁に泣く
ワールドシリーズ前まで、レイズは盗塁を11回試み、すべて成功させていた。だがウィリアム・コントレラスとは、まだ対戦していなかった。コントレラスはレギュラーシーズンでメジャー2位の25盗塁刺を記録。盗塁を50回以上試みられた捕手の中では、阻止率34.2%もトップだった。
レギュラーシーズンでア・リーグ最多の164盗塁を記録したレイズにとって、厄介な相手となりそうだ。実際、すでに影響が出ている。五回にはビクター・メサJr.、六回にはジョナサン・アランダがコントレラスに盗塁を阻まれ、いずれも攻撃が終わった。(九回にはダブルスチールを決め、多少は挽回した。)
両チーム共に高い運動能力を土台とするチームだ。ブルワーズがレイズの走塁による揺さぶりを抑えられれば、優位性はさらに高まる。
4. ブルワーズの投手陣は「ミズ」だけではない
確かにミジオロウスキーはワールドシリーズ最速の投球を記録し、5回を1失点に抑えて、ミルウォーキーに44年ぶりのワールドシリーズでの白星をもたらした。ただ、パット・マーフィー監督は、その右腕に頼りすぎなかった。球数はわずか78球。シリーズ終盤まで力を維持するうえで、重要な判断だった。
ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞が有力視される投手を、そこまで早く降板させる余裕は、ほとんどのチームにない。ブルワーズがためらわなかった理由は、救援陣の強さにある。ミジオロウスキーの降板後は、アブナー・ウリーベ、アーロン・アシュビー、トレバー・メギルがレイズ打線を抑え込んだ。抑えのメギルは1死満塁のピンチを切り抜ける必要があったが、ブルペンが大きな武器であることを改めて証明した。
