【マーリンズ2-8フィリーズ】フィラデルフィア/シチズンズパンクパーク、6月16日(日本時間17日)
カイル・シュワーバーはフィリーズで初めてのことをした夜に、フィリーズで何度もやってきたことをした。
ナ・リーグの本塁打王は、レッドソックス2021年以来となる一塁での先発出場。フィリーズでは初となった。
- 【“推し”を球宴へ!】8年ぶりに日本語でのオールスター投票が復活
- 日本語の投票サイトはこちら
だが、打撃に影響はなかったようだ。四回、両リーグトップとなる25号を放ち、チームの大量得点を牽引。開幕から73試合以内に25本塁打へ到達したフィリーズの選手は、ライアン・ハワード(2006年)、ジム・トーミ(2004年)、チャック・クライン(1930年)に続き、4人目となった。
シュワーバーは5月7日のアスレチックス戦で、一塁として試合終盤の1イニングだけ守備についていたが、その試合では守備機会がなかった。そのためこの日の初回に二塁手ブライソン・ストットからの送球を受けた場面は、レッドソックス時代の2021年ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦以来、一塁でアウトを取った初めてのプレーとなった。
シュワーバーが一塁に入ったことで、今季フィリーズで唯一73試合すべてに出場しているブライス・ハーパーが指名打者として出場。ハーパーは73試合のうち68試合で一塁として先発し、数試合でDHとして出場している。今季序盤には、アレック・ボームとフェリックス・レイエスがハーパーに代わって一塁でそれぞれ2試合ずつ先発していた。
「彼は時々そこ(一塁)で練習している。どこであっても無理をさせるつもりはないが、あそこでも十分にこなしてくれる。ハープ(ハーパーの愛称)を休ませるためには、ある程度こういったことも必要だ」とドン・マッティングリー監督代行はシュワーバーの一塁起用について説明した。
シュワーバーはここ数年、DH以外も務めてきたが、いずれも外野だった。2022年にはチームの正左翼手を務め、2023年には左翼で103試合に先発。2024年から主にDHへ移り、同年は左翼で5試合、2025年は8試合、今季はここまで2試合に先発している。
ただ、一塁では12年のキャリアで、ポストシーズンを含め18試合しか先発しておらず、そのすべてが、2021年のレッドソックス在籍時だった。
「彼らは野球選手だし、おそらく8歳の頃からチームで一番のアスリートだったはずだ。だからきっと一塁でのプレーを楽しむと思うよ」とマッティングリー監督代行は語った。
この日、久しぶりの役割を務めた選手はシュワーバーだけではなかった。トレイ・ターナーが右手首の打撲で欠場する中、外野手ブランドン・マーシュは4年以上ぶりに1番打者としてラインアップに入った。最後に1番を打った試合は、エンゼルス時代の2022年6月12日だった。
シュワーバーと同じく、その変更がマーシュの勢いを鈍らせることはなかった。一回には四球を選んでから生還し、二回には2ランを放った。
マーシュは今季、シュワーバーとターナー以外で初めて1番を務めたフィリーズの選手となった。開幕時はターナーが1番打者だったが、不振により、5月26日にシュワーバーの後ろの2番へ下がった。
ただし、翌17日のシリーズ最終戦でターナーがスタメン復帰する見込みでのため、マーシュが1番に定着する可能性は低い。
「それはあまり考えていない」と、マーシュが今後も1番で起用される可能性について問われたマッティングリー監督代行は語った。「ただ、今日はそれがしっくりきた」と采配が当たった。
