パイレーツがジャイアンツの元トッププロスペクトのマルコ・ルチアーノをウエーバーで獲得した。
24歳のルチアーノは、2018年に国際フリーエージェント(FA)としてジャイアンツと260万ドル(約4億5,000万円)の巨額の契約金で契約。マイナーでは非凡な打力を発揮し、球界有数の有望株として頭角を現した。
2022年の開幕前、MLBパイプラインの有望株ランキングで球界13位に名を連ねたルチアーノ。しかし、その後は期待ほどの成長を見せられず、2023年にMLBデビューを果たしたものの、2024年までの2シーズンで41試合、126打席で打率.217、OPS.590と低迷した。2025年は3Aで23本塁打を記録したが、打率.214、OPS.749と粗さが残り、平凡な成績に終わった。
ルチアーノはすでにマイナーオプション(球団がマイナー降格させられる権利)を使い切っており、現状は正念場に立たされている。移籍先のパイレーツでは、開幕ロースター入りを果たすか、DFA(戦力外通告)となるか、いずれかの運命が待つ。内野手が本職のルチアーノだが、今季から外野にも挑戦しており、まずはユーティリティ選手としてロースター入りを目指す。
一方でパイレーツは、外野手ウィル・ロバートソンがウェーバーでオリオールズへ移籍したため、40人枠は現在39人となっており、8日(日本時間9日)から始まるウィンターミーティングを1枠の空きを残した状態で迎えることになる。
今オフ、パイレーツはカイル・シュワーバーや岡本和真らFAの強打者獲得に関心を示していると報じられており、積極的に打線補強を狙う構えだ。ウィンターミーティング最終日に控えるルール5ドラフトも含め、この空き枠をどう活用するかが注目される。
