パドレスの先発右腕マイケル・キング投手が、契約に盛り込まれていたオプトアウト(契約破棄条項)を行使し、フリーエージェント(FA)となることが分かった。関係者が30日(日本時間31日)、MLB公式サイトに明かした。球団からの正式発表はない。
来季32歳を迎えるキングは、今オフのFA市場で先発投手の目玉の一人となる。2026年シーズンは32試合に先発し、防御率3.21をマーク。Baseball-ReferenceによるWARは自己最高の4.3を記録した。
ポストシーズンでも存在感を発揮。ブルワーズとのナ・リーグ地区シリーズでは2試合に先発し、12イニングを投げて1失点、14奪三振。さらに第3戦では救援登板し、2イニングを無失点に抑えてセーブを挙げた。
キングは今季、パドレスと3年総額7500万ドル(約114億7500万円)で再契約。契約には最初の2シーズン終了後にオプトアウトできる条項が盛り込まれていた。2026年の年俸は500万ドル(約7億6500万円)で、契約金1200万ドル(約18億3600万円)も受け取っていた。
今回の決断により、契約に残っていた2年総額5300万ドル(約81億900万円)を放棄。より長期の大型契約を求めてFA市場に出ることになる。契約解除料として500万ドル(約7億6500万円)も受け取る。
キングとパドレスは再契約にも関心を示しているという。両者には11月2日(日本時間3日)まで独占交渉期間が設けられており、それ以降は他球団との交渉も可能となる。
キングは2024年シーズン開幕前、フアン・ソト外野手をヤンキースに放出したトレードでパドレスに加入。通算防御率は3.23で、パドレスでは78試合(77先発)に登板し、防御率3.15を記録している。
昨オフにクオリファイング・オファー(QO)を受諾していたため、パドレスは今オフ、再びQOを提示することができない。QOを拒否した選手の獲得球団にはドラフト指名権の補償が発生するが、キングはその対象とならず、獲得を狙う球団にとっては交渉しやすい条件となる。
一方、キングが退団すると、パドレスの先発ローテーション再編は避けられない。2027年の残留が確定しているのはランディ・バスケスのみ。ニック・ピベッタには球団オプションがあるが、ウォーカー・ビューラー、ロビー・レイ、ケイシー・マイズはFAとなる。ルーカス・ジオリトとグリフィン・キャニングも、相互オプションの判断次第でFAとなる可能性がある。
さらに、ダルビッシュ有は現役続行か引退かを検討中。ジョー・マスグローブの来季の起用法も不透明となっている。
パドレスは11月2日午後2時(太平洋時間)までに選手の契約オプションについて判断する必要がある。また、QOを提示する期限も同じ。球団ではアドリアン・モレホン投手に対し、1年2315万ドル(約35億4195万円)のQOを提示する可能性が高いとみられる。モレホンが拒否すれば、パドレスはドラフト指名権の補償を得ることになる。

