2025シーズンも2カ月が経ち、約3分の1が経過した。東京シリーズがつい昨日のことのようにも感じられるが、6月はトレード期限前最後の1カ月であり、5月に浮上した数々の課題に対して各球団が方向性を定める時期でもある。
ここでは、そんな6月の注目ポイント7つを紹介する。
1. アーロン・ジャッジはどこまで「打率.400ペース」を維持できるか?
前人未到の記録達成は、今季最も注目を集めている話題のひとつだ。過去に.400を超えた打者は数えるほどしかおらず、最後に達成されたのは85年前まで遡る。ジャッジのキャリア最高打率は.322だが、今月中に再び4割台に乗せることができるか。現時点の打率は.398。圧倒的な爆発を見せる試合が一つでもあれば、十分に届く距離にある。
2. ブレーブスは今月こそ浮上できるか?
開幕7連敗と最悪のスタートを切ったブレーブスは、5月18日にようやく勝率5割を超えたが、その後すぐに1勝5敗と再び失速。ロナルド・アクーニャJr.とスペンサー・ストライダーの離脱が序盤戦の停滞を招いたのは明らかだが、アクーニャが復帰したものの同地区のフィリーズとのシリーズでは1勝2敗と精彩を欠いた。首位に並ぶメッツ、フィリーズとは8.5ゲーム差。6月に勝負をかけられなければ、いよいよ間に合わなくなる。
3. オールスターファン投票で「ニュースター」となるのは?
オールスターファン投票が始まれば、当然ジャッジ、大谷翔平、ムーキー・ベッツといった常連選手が票を集める。しかし、今季急成長を遂げている選手たちにも光が当たる可能性は十分にある。たとえば、カブスのピート・クロウ=アームストロング、ナショナルズのジェームズ・ウッド、アスレチックスのジェイコブ・ウィルソンといった新星たちは、ファン投票を通じて初の球宴出場を果たすかもしれない。
4. ナ・リーグ最強はカブスなのではないか?
上位陣との過酷な4月のスケジュールを乗り越えたカブス。対照的に、下位チーム中心となった5月のスケジュールを最大限に活かし、ナ・リーグ中地区首位の座をしっかりとキープしている。また、ナ・リーグ全体で首位タイの勝率、MLB全体の得失点差でも2位と素晴らしい成績を残している。
5. ナ・リーグ西地区とア・リーグ東地区の混戦はどうなるか?
ドジャースとヤンキースという昨年のワールドシリーズ出場チームがそれぞれ地区首位に立っているが、その背後は大混戦。ナ・リーグ西地区では、ジャイアンツが序盤にサプライズを見せるも失速し、パドレスに追い抜かれた。ドジャースの対抗馬とみなされていたダイヤモンド・バックスも勝率5割を超えられず、抜きん出るチームが現れない。
一方、ア・リーグ東地区ではレイズが2位に浮上した一方で、レッドソックス、ブルージェイズが本調子とは言えない。何よりMLB全体で最大の失望とされるのがオリオールズだ。6月中に混戦から抜け出すチームは現れるのか。
6. 大谷翔平は(投手復帰と並行で)60本塁打ペースを維持できるか?
ここ数週間、最も好調な打者の一人である大谷はカル・ローリー(マリナーズ)と並び、メジャー最多タイの22本塁打。年間60本塁打ペースを維持しており、達成すれば史上7人目、過去20年では2人目となる。しかもその日が登板日と重なるようなことがあれば、さらに歴史的な瞬間となる。投手としての復帰スケジュールの詳細は6月中に明らかになる見込みだ。
7. 最初に「売り手」に回るのはどの球団か?
大きなトレードが起きるのは通常7月だが、昨季は5月にパドレスがルイス・アラエスをマーリンズから獲得したように早い段階での大きな動きも十分にあり得る。今年は5月に目立った動きはなかったものの、6月は売り手の動きが本格化すると見られており、マーリンズ、ホワイトソックス、パイレーツ、ロッキーズあたりが候補となるが、最も注目されるのはオリオールズ。主力のセドリック・マリンズを放出するか、それとも残留とともに巻き返しを図るか。答えは今月中に出る。
