不安定な立ち上がり乗り越え佐々木がQS&ベッツが決勝タイムリー

4:47 AM UTC

ロッキーズ3-4ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月8日(日本時間9日)

ロッキーズが見せていた試合終盤の粘り強さを考えれば、シリーズを終えたことにドジャースがほっとしていてもおかしくはない。1勝1敗で迎えたこの日の最終戦でも、最後まで行方のわからない展開が続いた。

試合が決まったのは八回。ムーキー・ベッツの勝ち越しタイムリーによってドジャースがリードを奪い、シリーズ勝ち越しを決めた。

ドジャースの佐々木朗希とロッキーズのガブリエル・ヒューズの両先発は立ち上がりに不安定さを見せたが、三回までには安定感を取り戻し試合は途中から3-3のまま、投手戦となった。

ドジャースはメジャー初先発だったヒューズから幸先よく先制した。初回、満塁からの暴投で1点を奪い、さらにカイル・タッカーの安打で2人を迎え入れた。

なおも2死一、二塁でリードを広げるチャンスがあったが、アレックス・コールはがチャンスを生かせなかった。初球ボールのあと、2球続けて見逃しストライクの判定にチャレンジし、ドジャースは2度のABSチャレンジ権をいずれも失った。8球目で、コールは空振り三振に倒れた。

次にドジャースの打者が出塁したのは六回。コールの三振を皮切りに、ヒューズは打者15人を連続で打ち取り、ロッキーズに反撃の機会を与えた。

前回のパドレス戦で3回6失点と苦しんだ佐々木は、この日も序盤は不安定だった。二回にカイル・カロスとエドゥアール・ジュリアンにソロ本塁打を浴び、スコアは3-2に縮まった。さらに三回には先頭打者にこの日唯一の四球を与えると犠牲フライで生還され、同点に追いつかれた。

「もちろん癖もそうですし、投げているボールも色々精度だったり、練習で修正してきたので、もちろんうまくいかなかった部分もありましたけど、そういう感じで投げました」と佐々木は前回登板からの修正について語った。

四回、佐々木は単打と二塁打を許し、無死二、三塁のピンチを背負った。ロッキーズが流れを掴みかけたように見えたが、佐々木は踏ん張った。トロイ・ジョンストンを3球でファウルチップの三振に仕留めると、ジュリアンとの長い勝負は8球目の見逃し三振で終わった。最後はエゼキエル・トーバーを右翼フライに打ち取りピンチを脱した。

「とにかく丁寧にフォークは低く、まっすぐはしっかり高めだったら中途半端にならないように、低めだったら浮かないようにというのを意識しました」と四回の投球を振り返った。

四回を無失点で切り抜けた後、佐々木は五回と六回に対戦した6人の打者をすべて打ち取った。序盤の苦しさを乗り越え、最終的には6回4安打、3失点とクオリティスタートを記録した。

今季折り返し地点をすぎ、佐々木は3勝5敗、防御率5.33という内容。進化を見せた投球もあったが、やはり印象としては不安定さが先行する。「数字で見たら満足いくものはもちろん一つもない」と本人も振り返った。その上で、ポジティブな要素も間違いなく見つかった前半戦だった。

「しっかり穴を開けずに投げ続けたことだったり、まっすぐのスピードに関してはずっとやってきたことが途中から安定してきたのはいいのかなと思っています」と振り返る。

代名詞であるストレートの球威が戻ってきているのは朗報だ。それを生かすためにも、変化球の質は後半戦のポイントになる。

「変化球の精度っていうところをもう一回、質とコントロールをもう少し良くしていかないとやっぱり苦しいピッチングになるので、そこを重点的にやりたいなと思います」と意気込みを語った。