フォーシーム、カットボール、シンカーという3種類の速球系と、威力抜群のチェンジアップ。ニック・マルティネスは多彩な球種を駆使し、シーズンを通じて好成績を残してきた。だからこそレイズは、ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)を五分に戻す役割を、36歳の右腕に自信を持って託した。
ベテランはその期待に見事に応えた。
ALCS第4戦でガーディアンズを相手に、5回1/3を1失点。立ち上がりこそつまずいたが、その後は見事に落ち着きを取り戻した。許した安打は、最初の打者3人に浴びた2本だけ。初回、先頭のスティーブン・クワンが単打で出塁し、1死後のチェース・デローターの単打で生還した。デローターは二塁を狙ったが、送球でアウトになった。
デローターの安打の後、マルティネスは11人を連続で打ち取った。五回1死からトラビス・バザーナに四球を与えたが、パトリック・ベイリーを4-6-3の併殺打に打ち取り、反撃を許さずイニングを終えた。
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六回もマウンドに上がり、先頭のピーティー・ハルピンに四球を与えた。ブライアン・ロッキオを左飛に打ち取った後、79球(ストライク53球)で降板した。
前日の雨天延期があったため、レイズはこの日に右腕ドリュー・ラスムセンを中4日で先発させることもできた。それでもケビン・キャッシュ監督は、マルティネスを信じた。上手くいけば、ラスムセンを第5戦、フレディ・ペラルタを第6戦に温存できる。
メジャーで9年の経験を持つマルティネスは、今季初めてオールスターに選ばれた。レギュラーシーズンは31試合に先発し、180回を投げて防御率3.10。ア・リーグ地区シリーズ(ALDS)第3戦でも3回2/3を2失点に抑えた。レイズはその試合に勝ち、ヤンキースとのシリーズを3連勝で終えた。
「選手たちは、ニックの後ろで守るのが間違いなく好きだ」とキャッシュ監督は17日(日本時間18日)の第4戦前に語った。
「本当にテンポがよくて素早く投げる。打たせて取る場面が多い。カウントを深くして三振を奪うタイプではなく、打席の最初の2、3球で弱い打球を打たせようとする。そして、自分たちのリーダーだと思う投手がマウンドにいるときは、その日にできるすべてを尽くして、勝利をつけてあげたいと思うものだ」
マルティネスの降板後、第2戦の勝利で快投したペラルタが救援した。シリーズが第6戦まで続けば、引き続き先発の最有力候補となる。30歳の右腕は、この日が登板間の投球練習を予定していた日に当たり、救援登板が可能だった。
ペラルタは六回2死からホセ・ラミレスに四球を与えたが、デローターを中飛に打ち取った。マルティネスの失点を増やさず、その時点でのレイズの2-1のリードを守った。
