【レイズ6-1ヤンキース(ダブルヘッダー第2試合)】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月22日(日本時間9月23日)
開幕前の予想や成績予測システムはレイズに懐疑的だった。2年連続で地区4位に終わったこともあり、今季はア・リーグ東地区で最下位になると広く予想されていた。
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シーズン序盤は浮き沈みがあり、その疑念は消えなかった。短くても連敗を喫するたびに、その意見は何度でも浮上した。レイズが地区首位に立っていたとしても、評論家たちは繰り返し、ほかの球団を優勝争いの本命に挙げていた。
しかし、今や疑う余地はない。レイズはア・リーグ東地区王者となり、ア・リーグのワールドシリーズへの道は、トロピカーナフィールドを通ることになった。
「この一年、何一つ簡単に手に入ったものはなかったと思う。多くの人がヤンキースの独走を予想し、上位にはニューヨーク、ボストン、トロントが並ぶと考えていたはずだ。われわれがここに来るとは、誰も本気で予想していなかった。だから開幕からずっと、この座を勝ち取るために戦わなければならなかった」と、ベテラン先発のニック・マルティネスは話した。
その言葉通り、この日も決して簡単ではなかった。ヤンキースタジアムでのダブルヘッダー第1試合に0-2で敗れたものの、第2試合はエースのドリュー・ラスムセンによる圧倒的な投球に支えられ6-1で勝利。ラスムセンは自己最多の114球を投げて11三振を奪い、七回まで無安打投球を続けた。
この勝利により、レイズは2020、2021年の地区連覇以来となるア・リーグ東地区優勝を決めた。また、同時にア・リーグのポストシーズン第1シードも確保した。
地区優勝は2008年、2010年、2020年、2021年に続く球団史上5度目。ア・リーグ最高勝率も2010年、2020年、2021年に続く4度目となった。9月11日に本拠地トロピカーナフィールドでポストシーズン復帰を祝ったが、今回はヤンキースタジアムのビジター側クラブハウスで喜びを分かち合った。
これで96勝61敗とし、ワイルドカードシリーズ免除も確定。10月3日、トロピカーナフィールドでア・リーグ地区シリーズ第1戦からポストシーズンの戦いを始める。ワイルドカードシリーズではヤンキースとレッドソックスの対戦がほぼ確実となっているため、相手は地区のライバルのどちらかになる可能性が高い。
冒頭でも語ったように懐疑的な目を向けられることの多かったシーズンだったが、結果的にはほぼ全期間をア・リーグの首位として過ごしてきた。6月27日からこの日まで88日連続の地区首位。合計では今季通算128日となった。
「日々の取り組みがぶれなかったことと、仲間同士の結束が一度も揺らがなかったこと(が理由)だと思う」と、左翼手チャンドラー・シンプソンは躍進について語る。
「シーズン中に何度か小さな壁にぶつかっても、いつも冷静さを保ち、一つにまとまっていた。それが一年を通じた安定感につながった」
後方でほかの優勝候補が浮上や後退、快進撃や苦戦を繰り返す中でも安定感を崩さなかった。今季は一度も月間で負け越しておらず、直近11試合で9勝、7月20日以降はMLB最高の40勝19敗としている。
あと一勝で優勝が決まると分かった上で迎えたこの日の朝。チームはある1日を振り返っていた。7月20日、遊撃手テイラー・ウォールズの言葉を借りれば、タンパベイのシーズンにおける「大きな転機」となった日だ。
オールスター休み明け、レイズは7月17〜19日にフェンウェイパークで行われたレッドソックスとの4連戦で全敗した。ボストンは調子を上げており、ヤンキースもわずか1.5ゲーム差に迫っていた。
しかし、そこでマルティネスがマウンドに上がり、敵地のブルージェイズ戦で6回を好投。シーズンを通じてそうしてきたように、グラウンドの内外でリーダーシップを発揮した。レイズはブルージェイズに3連勝し、続く本拠地での連戦も勝ち越しに成功。その後は西部遠征を9戦全勝で駆け抜け、以来、勢いを失っていない。
「ああいう出来事にどう対応するかで、そのチームの多くが分かる。鏡を見て自分たちに問いかけるようなものだ。『本当に自分たちは強いのか。それともこれから3週間、徹底的にやられるのか』とね。でも、全員が立ち上がり、結果で応えた」とウォールズは話した。
「悪い流れの中で歯止めをかけ、再び立ち上がって進み、過去にとらわれすぎず目の前のことに集中できる。今年はそこが違ったのだと思う」
その安定感がどこから生まれるのかを尋ねれば、表現は違っても同じ答えが返ってくる。シーズンを通してチームを支えた一体感。全員を結びつけた絆。そして、ほかの誰も予想しなかったことを成し遂げられるという自信だ。
「一年中言ってきたが、団結力だ。このチームがプレーする時の一体感と喜び。この仲間たちは本当に特別だ。一年を通じて、ずっとそうだった」と、ベテランDHヤンディ・ディアスは話した。
