ジュニオール・カミネロがロッカーに入ると、ネームプレートに見慣れないメッセージが記されていた。普段は名前と背番号13が並ぶ場所に、娘バレンティナちゃんからの手紙が添えられていた。
「まだ小さくて字は書けないけれど、もし書けたなら『大好きなヒーローでいてくれてありがとう』って伝えるよ。愛を込めて、バレンティナより」
昨年11月に誕生した愛娘からのメッセージに、カミネロも思わず笑顔。父の日のクラブハウスは温かな空気に包まれた。
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「人生で父親になれたことが一番の幸せだ」と通訳を介して喜びを語った。
この粋な演出は、レイズのクラブハウススタッフが選手の家族と連携して企画したもの。選手それぞれのロッカーに、家族からのメッセージがサプライズで用意されていた。
ドリュー・ラスムッセンのロッカー上には、妻スティービーさんから「レットの親友」と書かれたネームプレートが、テイラー・ウォールズには「史上最高のパパ」、ジョナサン・アランダには娘レジーナちゃんから「世界一のパパ」のメッセージと共にディズニープリンセスのシールで彩られていた。
さらに試合前の国歌斉唱では選手の子どもたちがグラウンドに登場し、打席に入る際の登場曲も、子どもたちがセレクトする特別仕様となった。
選手たちは足元でも特別な一日を演出した。
ジュニオール・カミネロとヤンディ・ディアスは、それぞれ家族の写真がプリントされた特製スパイクを着用。カミネロのかかとには娘バレンティナちゃんを抱く姿、ディアスのスパイクには息子ヤンディ・ハレドくんとの写真があしらわれていた。
チャンドラー・シンプソンも、来場していた父ラルフさんへの思いを込めたスパイクでグラウンドに立った。
「父親になれたことが何より幸せ」とカミネロ。試合前にはスパイクを見つめ、「試合が終わってほしくないくらいだ」と語った。
ディアスも携帯に息子の写真を集めた”ヤンディート”アルバムを作っている。「スパイクに息子の姿があるのはまた格別」と笑顔を見せた。さらに試合前には息子を抱きかかえたまま始球式にも登場する特別な時間を過ごした。
「父親になって大きく変わった。何事にもベストを尽くしてきたが、今は“さらに良い父でありたい”という気持ちが強い」と通訳を介して語っている。
演出は試合中も続いた。
選手たちはブルーの特別仕様ギアとバットでプレー。テイラー・ウォールズの娘サットンちゃんはスコアボード上で「ジュニア記者」を務め、「子どもの頃、野菜は食べていた?」「一緒に恐竜のように吠えてくれる?」など選手にユニークな質問を投げかけた。
「父の日一色」の一日は、選手たちにとっても忘れられない時間となった。
ドリュー・ラスムセンは「父親になったことで忍耐を学んだし、物事の見え方も変わった。これまでは野球が生活の中心だった。でも今はもっと大きくて大事なものがある。野球はその一部ではあるけど、人生のすべてではなくなった」と語った。
