レイズの推し選手&日本のファンに見てほしいポイント:渡辺誉さん編

October 16th, 2026

ア・リーグで最高勝率を挙げ、ポストシーズンに進出したレイズ。6年ぶりのワールドシリーズを懸け、ALCSを戦っている。

日本人選手が在籍していないため、日本のファンにはあまり馴染みがないかもしれない。とはいえ、個性派揃いの選手が多い。レイズで働く渡辺誉さんと福田紳一郎さんに「推し選手&日本のファンに見てほしいこと」を教えてもらった。

渡辺誉さんの推しはこの5人!

ニック・マルチネス(先発右腕、36歳)

「チームリーダーです。投手、野手の枠を超えて積極的に話しかけたり、食事や遊びに誘ったりして、チームの輪を大切にしています」(渡辺さん談)

日本のプロ野球ファンにはおなじみの選手。メジャー12年目のベテランで、今季はレッズからレイズに移籍し、15勝6敗、防御率3.10とキャリアハイの成績をマークした。2018~20年は日本ハムでプレーし、通算12勝18敗。21年にはソフトバンクで9勝4敗、防御率1.60を記録した。スペイン語も堪能で、アメリカ人選手とラテン選手の架け橋にもなっている。

ケビン・キャッシュ監督も、「自分が投げないときはベンチでものすごく応援するし、投げている時も声出しがすごい。常に誰かを応援しているし、笑顔でみんなをリラックスさせる」とチームリーダーで、チームのチアリーダー的な存在と大絶賛する。登板日のイニング間にもチームメイトの打席で声出ししているのかも要チェック。

ビクター・メサJr.:キューバ出身の25歳外野手

「漫画が好きで、『NARUTO』が大好きです。両脚にはキャラクターのタトゥーが入っていて、私のことをメインキャラクターの火影と呼んできます(笑)『はたけカカシ』が好きみたいです。日本語も一生懸命勉強しています」(渡辺さん談)

昨年5月にマーリンズでメジャー昇格を果たし、レイズに移籍した今季は79試合に出場。8二塁打、3三塁打、14本塁打、OPS.825と打撃面で頭角を現した。9月7日からの1週間は、打率.556(18打数10安打)、8得点、6長打、3本塁打、6打点、OPS1.914を記録し、週間MVPを受賞。シーズン終盤のレイズ打線を牽引した。池羽シリーズのヤンキース戦では勝ち越し2ランを放つなど勝負強さもある。

ジュニア時代に日本でU-15の大会に出場した経験もあり、日本が大好き。日本人記者を見ると「こんにちは」と日本語で挨拶してくれる。日本語を勉強中だが、まだ聞き取りは難しく、答えに困ると「僕のトレーナーたち(渡辺さんと福田さん)は日本語がペラペラなんだよ」となぜかドヤ顔を見せることも。※ちなみに渡辺さん、福田さんは日本生まれの日本人で日本語が母国語です。

キャム・ブーサー:34歳左投手

「一度は野球を辞め、野球のコーチや大工として生計を立てていましたが、再び野球の世界に戻り、ついにはメジャーまで上り詰めた苦労人です。マリナーズの本拠地、T-Mobile Parkの修理にも携わるなど、外からメジャーリーグを見ていた時期もありました。そんな彼が選手として再びフィールドに戻り、一人で立って祈っていた姿が、とても印象に残っています」(渡辺さん)

2013年にツインズ傘下と契約したもの芽が出ず、2018年には一度、野球から離れた。2022年にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、再び野球の世界へ。今季からレイズでプレー。今季は42試合に登板し、1勝0敗、防御率1.98。

リッチー・パラシオス:ユーティリティ

「トレーナールームを明るい雰囲気にしてくれる選手。香水が大好きで、私や同僚のマッサージ師、理学療法士との4人で新しい香水を買っては嗅ぎ合っています。サンプルの渡し合いも頻繁にあります」(渡辺さん)

ニューヨークのブルックリン生まれ、育ちの29歳で、生粋のヤンキースファンでデレク・ジーターの引退試合を見て胸を熱くした経験もある。大学卒業後、ガーディアンズに入団し、カージナルスを経て、2024年からレイズに加入した。今季、ヤンキースとの地区シリーズで勝負を決める2点タイムリーを打った。

渡辺さんの推す「香水好き」は、画面越しには分からないけれど、パラシオスが打席に入った際には、きょうの「香水の一振り」を想像しながら見て欲しい。

ニック・フォーテス 31歳捕手

「クラブハウス勝利の舞では、独特な衣装で、クラブハウスを練り歩き、ダンスを盛り上げます」(渡辺さん談)

フロリダ州生まれのレイズファン。2018年にマーリンズに入団し、2021年にメジャー昇格。昨季のトレードデッドラインにレイズへ。フレーミングやブロッキングなど守備で秀でている。打席では三振が少ないことでも知られる。真面目で謙虚な性格としても知られるが、試合後は弾けて踊りまくるギャップもチームメイトに受けている様子。

日本のファンに注目してほしい点は「戦術ですね」と渡辺さんは語る。

「何十億と稼ぐ選手はいませんが、戦術でスーパースターがいるチームに勝つのが醍醐味です。ブルペンデーや守備シフトなど、レイズはこれまでにも独自の戦術を打ち出してきましたが、今季はバントなども取り入れ、相手チームがレイズ対策として投手の守備練習をしている姿もありました。そのあたりもぜひ注目してください」