大谷翔平、第3戦出場へ「強い意思」 スタメン出場継続

3:05 AM UTC

少なくとも6月から続く右上腕二頭筋と左膝の負傷を抱えながら出場を続けてきた大谷翔平(32)は、ここ2カ月以上、本来の力を発揮できない状態が続いている。

ナ・リーグ優勝決定シリーズで0勝2敗と追い込まれたドジャースは、13日(日本時間14日)午後、ドジャースタジアムで大谷を翌14日(同15日)の第3戦で先発メンバーから外す案について話し合った。デーブ・ロバーツ監督(54)によると、大谷は出場できる状態だと強く主張したという。

重要な試合を前に自ら欠場を申し出るスター選手はまずいない。編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏(49)は以前、大谷が負傷について球団側としっかり意思疎通を続けてきた一方、自身の状態を必ずしも正確に伝えられていない場合もあったと説明している。

それでも、絶対に落とせない第3戦を前にドジャースは今回、大谷の言葉を信じて出場させる。

「打撃メカニクスで何かをつかみかけていると、かなり強い確信を持っていました。自分はチームに貢献できる、試合に勝つために力になれる状態だと強く訴えていました。それを聞ければ十分でした」

ロバーツ監督は今回の判断を2024年ポストシーズンで右足首を重度に捻挫していたフレディ・フリーマン(37)への対応になぞらえた。当時、フリーマンは地区シリーズ第3戦とリーグ優勝決定シリーズ第4、6戦の計3試合を欠場。その後、ワールドシリーズでは全5試合に出場した。

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大谷はレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせた直近35試合で打率.197、OPS.629。最後の本塁打は8月18日(日本時間19日)のクアーズ・フィールドで、それ以降の打点はわずか1。ポストシーズンを含めて110打席連続で本塁打がなく、2022~23年に記録した104打席を更新して自己最長となっている。

大谷は不振の責任を受け止める一方、負傷による影響については否定的な見解を示した。13日(同14日)、地区シリーズ開幕前日以来となるメディア対応で以下のよう語った。

「なぜ(打てないのか?)って言われると実力だからっていうしかないとは思う。長い間そういう中でやっていると癖になって、動きがそういう方向に寄っていってしまったりとか、そういう場合もあるとは思う」

今ポストシーズンは20打数3安打、打率.150で長打はゼロ。7三振、3四球を記録している。地区シリーズでは当初2番で起用され、その後は4番へ変更され、左腕クリス・セール(37)との対戦では5番を打った。

大谷は打撃メカニクスが改善へ向かっているとの感触を持っている。現在も残る症状と、スイングのタイミングがかみ合わない状態を直接結びつける発言はしなかった。

「それ(打撃の不調)をどういう方向性で変えていくのか、痛みを取る方向なのか、動きを改善していく方向なのか、やり方はいろいろあるのかなと思っています」

大谷が苦しむ中でも、相手球団は依然として慎重な攻めを続けている。今ポストシーズンで100球以上を投じられた打者26人のうち、12日(同13日)終了時点で大谷のストライクゾーン内投球率は40.7%と6番目に低かった。地区シリーズ第4戦とリーグ優勝決定シリーズ第1戦で、ともに四球を選んで生還した打席では、一度もバットを振っていない。これも偶然ではないのかもしれない。

ブルワーズは、大谷が不振から突然抜け出す怖さを身をもって知っている。昨年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦では、投手として10三振を奪い、打者として3本塁打を放つ二刀流の活躍を目の前で許した。

パット・マーフィー監督(67)は振り返った。

「昨年のちょうど今ごろの試合は鮮明に覚えています。われわれを相手に投げて、打席に立つたびに本塁打を打っていたように感じました。史上最高と言っていいほどの試合だったかもしれません。彼に何ができるか、それを忘れるわけにはいきません」

大谷には、ボール球へ手を出す割合の上昇やスイングのタイミングのズレなど、明確な課題が出ている。最近は強い打球も減った。今ポストシーズンで打球となった13球のうち、打球速度95マイル(約153キロ)以上のハードヒットは5球にとどまり、すべて地区シリーズで記録した。リーグ優勝決定シリーズでは、第2戦でアーロン・アシュビー(28)から放った86.2マイル(約138.7キロ)の中飛が最速となっている。

復調を目指し、大谷は普段とは異なる調整も続けている。第3戦まで4日連続でグラウンドで打撃練習を実施。レギュラーシーズン中に屋外で打撃練習を行った回数はごくわずかで、通常は環境を管理しやすい室内ケージでスイングを調整してきた。

試合中にも珍しい行動があった。12日(同13日)の第2戦では、ジョジョ・ロメロ(30)の初球にバントの構えを取った。

「第2戦では、塁に出るためにバントまで構えました。それだけ、チームが勝つためなら何でもやろうとしているということです」とロバーツ監督は、大谷の勝利への姿勢をそう評価した。

ドジャース打線全体もかみ合っておらず、大谷の打撃による貢献を切実に必要としている。ワールドシリーズ3連覇を目指す戦いを1人の選手だけに左右されるべきではない。それでも、たった1人で流れを変えられる選手を挙げるなら、大谷だろう。

第2戦後、テオスカー・ヘルナンデス(33)は大谷への変わらぬ信頼を語った。

「もちろん、彼の力が必要です。彼を見ているとつらいですし、どれだけの力を持っているかも知っています。以前からいくつか問題を抱えていました。それが今も残っているかは分かりません。でも、翔平ですから。いつだって大事な場面でやってくれる可能性があります」

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