調整崩さないスクーバル、代表での登板は1試合限定

February 23rd, 2026

タイガース0-3ツインズ】フロリダ州レイクランド/ジョカーマーチャントスタジアム、2月23日(日本時間24日)

スプリングトレーニング初登板を迎えたタリク・スクーバルはツインズ相手に2回、無失点、4三振という”いつも通り”の投球を披露。抜群の安定感を誇るサイ・ヤング賞左腕は、ワールドベースボールクラシック(WBC)に参戦する今春も、いつも通りのルーティンを保つようだ。

スクーバルは、来週末にタイガースで再度登板してから、アメリカ代表としてヒューストンで行われるWBCの1次ラウンドを戦う。ただ、あくまで代表としての登板は1試合のみで、その後は球団のキャンプに戻り、レギュラーシーズンのための調整を行うと明かした。

「(これまで)発表しなかったのは、WBCへの勢いを邪魔したくなかったからだ。1試合だけ投げて、その後は数試合残るつもりだ。どこまで残るかはまだ決めていないけど、もし決勝まで進んだら、観戦してみんなと一緒にいられるようにお願いしてみるつもりだ。でも基本的には1試合投げて、球団に戻っていつも通りの調整に戻すよ」

この1登板のみという形式は、スクーバルが代表に参加する際の条件の一部だった。

「ある意味、両方の良いところを取った。それが彼ら(アメリカ代表)との話し合いだった。もちろんリスクはある。アメリカ代表で投げたい気持ちもあるし、同時にここでチームメートとシーズンに備える必要性も理解している。その点で、両立できる手段だと思うし、その条件で受け入れてくれたことに感謝している」

スクーバルは、3月26日(日本時間27日)のパドレスとの開幕戦で、3年連続の開幕投手を務める予定だ。スプリングトレーニングの日程はこれを基準に組まれており、5〜6日ごとに登板している。

「WBCに出るのも、通常のスプリングトレーニングの負荷を維持することができるというのが前提としてある。アメリカ代表で1試合投げ、その後ここに戻って通常のルーティンを行って開幕に備える」とスクーバルは説明。あくまで例年通りの調整を進めていると強調した。

「調整はこれまでと同じように進んでいる。必要以上に早く仕上げるつもりはないし、そういう見方はされたくない。代表で1試合投げてレイクランド(フロリダ州のキャンプ地)に戻り、開幕に向けて準備を進めるだけだよ」

1試合のみの登板であっても、スクーバルはWBCを楽しみにしている。

「雰囲気はポストシーズンにかなり近いと聞いている。実際に行って体験するのは本当に楽しいだろうし、あのメンバーとクラブハウスを共有するのも楽しみだ」とし、続けて五輪の米国アイスホッケー代表を引き合いに出し、国を代表することの喜びを語った。

「ホッケーのアメリカ対カナダの試合を見ただろう?メディアのみんなにも、うちのクラブハウスにいて欲しかったな。アメリカがゴールを決めた瞬間はまさに大騒ぎだった。マイアミでのアメリカ代表にも同じような盛り上がって、あのメンバーと特別な瞬間を祝えればいいと思う。金メダルではないけれど、それでもワールドベースボールクラシックだからね」

スクーバルは通常通りの調整を続けており、キャンプ開始当初からその実力を見せている。ライブBPでは、WBC出場予定のグレイバー・トーレス(ベネズエラ)、ジャマイ・ジョーンズ(韓国)、ハオ・ユー・リー(チャイニーズタイペイ)と対戦したが、鋭い打球を許さなかった。長打力を誇る有望株ホスエ・ブリセーニョ(チーム内有望株ランキング3位)は、次のライブBPで左打者ながらスクーバルのスライダーを本塁打にして印象を残したが、その後、スクーバルは集中力を高めた。

この日の試合では、ツインズの最初の3打者のうち2人に単打を許し、いきなりセットポジションからの投球を強いられたが、ライアン・ジェファーズとマット・ウォルナーを三振に仕留めてピンチを切り抜けた。元タイガースのジオ・ウルシェラを二回先頭でゴロに打ち取った後、エマニュエル・ロドリゲスとアーロン・サバトを連続三振に仕留めて登板を終えた。最後はサバトを98マイル(約158キロ)の速球で空振りに打ち取った。

「初回はすべてセットポジションから投げて、一、二塁に走者を置いた場面でもギアを上げられた。二回はPFP(投手守備練習)の機会もあって、その上で自分が必要としていた調整もできた。もしキャンプ初登板のシナリオを描けるなら、まさにこんな展開にしたいと思うような、理想的な内容だったね」