エドマン復帰、ドジャースに守備と打線に安定感と厚み

June 15th, 2026

トミー・エドマンがドジャースのユニホームで最後に出場したのは、昨年のワールドシリーズだった。シーズンを通して右足首の慢性的な痛みに苦しみながらも、シリーズでは第6戦と第7戦にセンターとして出場できる状態まで回復していた。

ドジャースとエドマンは、ワールドシリーズ後に足首の手術を受けることは想定していた。ただ、リハビリの過程でランニング強化の段階に時間がかかり、当初の見込みより復帰はやや遅れた。それでもその壁を越えてからは回復が加速し、実戦復帰までたどり着いた。

そして6月中旬、いよいよ復帰が目前に迫っている。週末には3Aオクラホマシティでのリハビリ出場を終え、デーブ・ロバーツ監督によれば、このホームスタンド中、早ければ火曜日にも60日間の負傷者リストから復帰する見込みとなっている。

ドジャースにとって、エドマンの復帰はチーム状況を大きく前進させる一手となる。

二塁は実績あるエドマン固定か

ドジャースは今季、二塁を固定できない状況が続いている。アレックス・フリーランドとキム・ヘソンが主に左打ちの選択肢として起用され、右打ちではミゲル・ロハスとサンティアゴ・エスピナルがその役割を補ってきた。

6月14日の時点で、二塁手のOPSは.656にとどまり、遊撃手(.645)に次いでチーム内でも低い。エドマンがどこまでその数字を押し上げられるかは未知数だが、通算OPS.717、ドジャース加入後も.672と一定の実績を残しており、経験値の面ではフリーランドやキムを上回る存在だ。両者を合わせた今季の二塁での打席数も、チーム最多となっている。

エドマンは、ここ数年は足首の違和感を抱えている。スプリングトレーニングでは「最後にほぼ完全な状態だったのは2025年の序盤」と語っており、その時期には30試合でOPS.818を記録したが、その後に再び足首を痛めている。

ユーティリティのエドマンがもたらす柔軟性

エドマンの最大の武器は、そのユーティリティ性にある。ドジャースは不在の間も複数のユーティリティ選手を起用してきたが、ラインナップに本来の柔軟性をもたらす存在は欠けていた。キケ・ヘルナンデスは負傷者リストから復帰してわずか2試合で再離脱し、サンティアゴ・エスピナルもドジャースではまだ外野を守っていない。

エドマンは主に二塁での先発が見込まれるが、センターのアンディ・パヘスの休養日にも対応できる。パヘスはセンターのほぼ全試合に先発しており、打線でも大きな存在感を示している一方、シーズン序盤ほどの勢いはやや落ち着きつつある。適度な休養を与えることで、パフォーマンス維持にもつながる可能性がある。

さらにエドマンは、リハビリ期間中に三塁とレフトでも出場しており、二塁と外野を含めた複数ポジションで起用できる点も大きい。これによりドジャースの選択肢は一段と広がる。

チームの主力が徐々に回復へ

昨季同様、ドジャースは今季も多くの負傷者を抱えている。先発ローテーションではブレイク・スネル、タイラー・グラスナウが離脱し、ブルペンではエドウィン・ディアス、エバン・フィリップスが戦列を離れている。さらに打線でもテオスカー・ヘルナンデスやウィル・スミスが欠けており、ここに挙げきれない離脱者も少なくない。

それでもドジャースは、シーズンを通して主力が揃わない状況の中でも、メジャー屈指の成績を維持している。

チームの目標は、ポストシーズンでの深い戦いに向けて、万全の状態を整えること。その意味でも、エドマンの今週中の復帰は、チームにとって大きな前進となる。