【ガーディアンズ9−3ホワイトソックス】シカゴ/レートフィールド、10月7日(日本時間8日)
ホワイトソックスのア・リーグ地区シリーズ突破を祝うシャンパンは、少なくとも、もう1日お預けとなった。
そして、レートフィールドを埋めた4万590人の熱狂的なホワイトソックスファンには、8日(同9日)の第4戦にもう一度、歓喜の瞬間を迎えるチャンスが訪れる。
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球団史上2度目、1906年以来120年ぶりとなる本拠地でのポストシーズンのシリーズ突破は持ち越しとなった。ホワイトソックスは、先制するも3-9で敗れた。それでもシリーズでは2勝1敗とリードしており、第4戦に本拠地で勝てばリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。
ガーディアンズは7投手の継投で計19三振を奪い、最後の9アウト中8個を三振で記録。9イニング制のポストシーズン最多記録を更新した。一方、ホワイトソックス投手陣6人は計10四球。これだけ三振を喫し、四球を与えていては、勝利は遠のく。
それでも今季のホワイトソックスは、厳しい敗戦や苦しい時期を何度も乗り越えてきた。ポストシーズンでの連勝は4で止まったが、第4戦から再び連勝を始められると自信を持っている。
ウィル・ベナブル監督(43)は、今季を象徴する粘り強さを強調した。
「今季ずっとそうしてきました。自分たちらしい試合ができず、何試合か落とす厳しい状況もありました。大切なのは翌日にまた戻ってくることです。何があっても選手たちが立て直してきた。それが今季のチームを物語っています」
ポストシーズン初登板となった九回に2失点した右腕デービス・マーティン(29)も、チームの姿勢は変わらないとした。
「ここ15試合ほど、みんな静かな自信を持っています。本当にいい野球を続けてきました。だから何も変わりません。やるべきことを続け、自分たちらしい野球をするだけです」
ホワイトソックスは一回、カイル・ティール(24)の二塁打で1-0と先制。しかし三回、ブライアン・ハドソン(29)とヘイゲン・スミス(23)がつかまり、ガーディアンズに4点を奪われた。
2人はこの回だけで計3四球。さらにジョー・アデル(27)が一塁線際へ走者一掃の3点三塁打を放ち、試合の流れを決定づけた。
五回、ホワイトソックスは1死二、三塁の好機を迎えたが、ティールのライナーを二塁手トラビス・バザーナ(24)が捕球。二塁から飛び出していたミゲル・バルガス(26)が戻れず併殺となり、得点機を逃した。
「ホームにかえろうとしていました。少し気持ちが入りすぎていたかもしれません。何とか積極的にいって、得点しようとしていました」
クリーブランドが5-2とリードした六回、ホワイトソックスは2死から反撃した。ジョーイ・カンティーヨ(26)がブレーデン・モンゴメリー(23)に四球を与え、ハンター・ガディス(28)が登板。ガディスはランダル・グリチック(35)に安打を許した後、コルソン・モンゴメリー(24)、サム・アントナッチ(23)に連続死球を与えた。
満塁でアントナッチが受けた死球は、記録が残る1920年以降、ホワイトソックスのポストシーズン史上初となる押し出し死球だった。なおも満塁で、ガディスはバルガスに対してフルカウントまで追い込まれた。バルガスは三塁手と遊撃手の間へ鋭いライナーを放ったが、ホセ・ラミレス(34)が好捕して攻撃を終わらせた。
八回にはラミレスが2点三塁打を放ち、クリーブランドがリードを広げた。
新人ノア・シュルツ(23)とタイラー・デービス(28)はマーティンとともにポストシーズン初登板。デービッド・サンドリン(25)も1回を投げた。ベナブル監督は第4戦の先発を明らかにしなかったが、エリック・フェディ(33)、ジョーダン・ヒックス(30)、グラント・テイラー(24)らは十分に休養を取り、登板に備えている。
さらにホワイトソックスには、本拠地ファンという大きな後押しもある。試合前からスタンドは観客で埋まり、熱気は最高潮に達していた。「Jersey Girls(ジャージー・ガールズ)」による迫力ある国歌斉唱、さらにサプライズで始球式を務めた俳優ベルモント・カメリ(28)が登場するよりずっと前から、球場全体が異例の興奮に包まれていた。
ファンは球場を黒一色に染める「ブラックアウト」に合わせ、黒い服でスタンドを埋めた。試合開始前、ティールと先発ショーン・ニューカム(33)が準備のためブルペンへ向かっただけでも大歓声が巻き起こった。
「試合開始までまだ30分ありました。あんな光景は初めてです。ファンは最高でした。いつも最高ですけど、本当に大きな声援でした。これまでプレーした中で間違いなく一番の大歓声でした」
ティールは球場の熱気をそう振り返った。
ホワイトソックス在籍期間が在籍選手で最も長いマーティンにとって、感慨はさらに深かった。
「国歌斉唱の時に少し感情がこみ上げました。2024年に経験したことを思い返しながら、この舞台まで戻ってこられた。その光景を実際に目にして、体験できたことが信じられないくらいでした。本当に最高でした」
ガーディアンズは8日(同9日)の第4戦にパーカー・メシック(25)を先発させる。第5戦が必要となった場合は、10日(同11日)にクリーブランドへ戻り、ギャビン・ウィリアムズ(27)が先発する予定だ。
ホワイトソックスが目指す結末は明確だ。第4戦をシカゴで制してシャンパンを開け、レイズまたはヤンキースとのア・リーグ優勝決定シリーズへ備える。
「今日の試合はもう終わりました。今、大事なのは明日だけです。この試合は切り替えて、次へ向けて準備します」とマーティンは、チームの思いを代弁する話し、第4戦に気持ちを切り替えた。
